楽しくただ純粋に   作:瓦版

123 / 168
過去から産物

山城の記録したオウンゴール。世間やテレビ、スタジアムのサポーターは、理解することはできなかった。だが、フィールドの選手達には意味のあるプレーだった。再び、リトルギガントからのボールで再開。今度は、強引に攻めずパスを多様した。結果、鬼道と不動の包囲網から穴を作ることに成功する。そして、ボールは山城に。

 

「さあて、オウンゴールした分を折り返しますかね。」

「させるか。」

「させないッス。」

「行かせねぇ。」

「風丸、壁山、綱海。今度は、お前らか。悪いが、三人で止められる程弱くないんでな。見せてやるよ新しい力。」

 

そう言うと三人に突っ込む山城。三人は、身構える。すると、山城のボールが複数に分裂する。その技は、日本代表のメンバーは、誰もが見た技。

 

「あれは!鬼道のイリュージョンボール!」

「そんな!ありえないッス。」

「くそっ。駄目だ止められない。」

「じゃあな。」

 

そう言って三人を出し抜き突破した山城。円堂と再び対決。

 

「今度は、絶対決めさせない。」

「じゃあ、まもちゃんにはこの技だな。行くぜ!」

 

今度は、燃えながら回転し飛び上がる。豪炎寺の十八番のファイアトルネード。

 

「ファイアトルネードまで!」

「気を付けろ円堂!」

「うおぉぉぉ!ファイアトルネード!!」

「っ!ゴッドキャッチ!」

 

円堂の現段階の最強技と豪炎寺の技とは言えコピー技。普通なら円堂に軍配が上がる。だが、相手は今までどんな敵をも粉砕してきた怪物。円堂は徐々に押され遂にはひびが入り始めた。

 

「うおぉぉぉ!うわぁ!!」

 

炎を纏いしシュートは、神の腹を突き破った。同点になる。日本サイドは、動揺隠せない。それは、チームを鼓舞していた円堂さえも。

 

「これが、俺の新しい技 メモリーだ。お前らとの思い出から出来た技だ。」

「俺達の思い出。」

 

これには、日本ベンチにも衝撃を残す。

 

「嘘。彼は、まだあんな奥の手を。」

「夏未さんにも見せなかった技があるなんて。」

「厄介だわ。思い出を武器に変えるなんて。」

「山城さんは、見ただけ覚えたんですか!」

「底なしだな。先生。」

「どうする久遠。」

「……大丈夫でしょう。鬼道達を中心に解決策を決めているらしいです。」

 

戻りフィールドの鬼道は、他のメンバーを募る。

 

「山城君、相変わらずむちゃくちゃだね。」

「敵は、こちらの技を完璧にマスターした上で威力が強大だ。」

「で、どうする鬼道くん。このままやられっぱなしとは行きたくないよね?」

「……一つ気になることがある。試して良いか。」

「「「おう!!」」」

 

こうして、コピー対策に出る鬼道。日本ボールで豪炎寺が保持するが、すぐに怪物が技を出す。

 

「貰うぜ。アイスグランド!」

「くっ。今度は、吹雪の技か。」

 

ボールを持った山城は、ゴーシュとドラコとパスを使って上がる。そして、円堂と再びに対決。

 

「こい!一平!」

「じゃあ今度も貰うぜ。ファイアっ!」

「悪いな山城それは悪手だ。」

 

山城が飛び上がる直前に前線の豪炎寺が浮き上がったボール奪取。それには、リトルギガントも驚く。そして、ボールを回していきゴール直前まで行く。そして、染岡と豪炎寺のシュートチェインを放つ。ロココは、再び止めにかかる。先程より威力を高める。それが功を奏したのか弾くことができた。ボールは、外に転がる。山城は、この間にメンバーと大介に相談する。

 

「やはり対策が早いな。」

「どうするの?」

「まあ、別に完璧に止められている訳じゃねぇからな。」

「そこでなんじゃが、時間も残り少ない。だから、あれを使おう。」

「あれを?まあでもそうか。わかった。それで行くか。審判さん!ポジションチェンジ!」

「「「!?」」」

 

新しい作戦としてリトルギガントベンチが動く。ポジションチェンジ。山城となんとロココ。二人の最強の矛と盾のチェンジである。日本代表どころか会場、テレビなどのサポーターも驚愕する。そして、フィールドプレイヤーのユニを着るロココとゴールキーパーのユニとグローブを着ける山城。コーナーキックから再開ボールを貰った豪炎寺は、吹雪に渡す。そこから吹雪と土方のコンビ技 サンダービーストを放つ。対する山城は、再びメモリーを発動する。そして、彼が想い出に選んだ技は、円堂と立向居、ロココには馴染みのある技。

 

「ハアア!ゴッドバンド!!」

「「「!?」」」

「馬鹿なゴッドバンド!」

「山城さんは、ゴッドバンドまで!?」

 

円堂の虹色、響の黄色、立向居の水色、ロココの赤色とは違う。それは禍々しい黒。そして、その黒は獣を消し電気を消滅させ止めた。

 

「まだあるぜ!行け!ロココ!」

 

前線のロココに渡り、円堂と一対一。そして、ロココはシュート体勢に入る。

 

「決めなきゃイッペイに怒られる。行くよ!マモル!」

「こい!」

「ハアア!Xブラスト!!」

「ゴッドキャッチ!!うわぁ!!」

 

赤い閃光が日本ゴールに突き刺さる。勝ち越しに成功する。そして、笛が鳴り響き前半終了を告げる。ハイタッチするロココと山城。それを見て今の技に悔しさをぶつける円堂。そこに鬼道、豪炎寺がよる。

 

「切り替えるぞ。」

「ああ。もう大丈夫だ。くぅー。まさか一平がゴッドハンド使うなんて。」

「それにロココが、FW出来るなんてな。」

「何より勝ち越された。これは、痛手だな。」

「まだ試合は、終わってない。後半巻き返せば良いさ。」

「だな。」

「ふっ。違いない。」

 

こうして、互いの強みを見せた両チーム。最後の後半に備える。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。