山城の記録したオウンゴール。世間やテレビ、スタジアムのサポーターは、理解することはできなかった。だが、フィールドの選手達には意味のあるプレーだった。再び、リトルギガントからのボールで再開。今度は、強引に攻めずパスを多様した。結果、鬼道と不動の包囲網から穴を作ることに成功する。そして、ボールは山城に。
「さあて、オウンゴールした分を折り返しますかね。」
「させるか。」
「させないッス。」
「行かせねぇ。」
「風丸、壁山、綱海。今度は、お前らか。悪いが、三人で止められる程弱くないんでな。見せてやるよ新しい力。」
そう言うと三人に突っ込む山城。三人は、身構える。すると、山城のボールが複数に分裂する。その技は、日本代表のメンバーは、誰もが見た技。
「あれは!鬼道のイリュージョンボール!」
「そんな!ありえないッス。」
「くそっ。駄目だ止められない。」
「じゃあな。」
そう言って三人を出し抜き突破した山城。円堂と再び対決。
「今度は、絶対決めさせない。」
「じゃあ、まもちゃんにはこの技だな。行くぜ!」
今度は、燃えながら回転し飛び上がる。豪炎寺の十八番のファイアトルネード。
「ファイアトルネードまで!」
「気を付けろ円堂!」
「うおぉぉぉ!ファイアトルネード!!」
「っ!ゴッドキャッチ!」
円堂の現段階の最強技と豪炎寺の技とは言えコピー技。普通なら円堂に軍配が上がる。だが、相手は今までどんな敵をも粉砕してきた怪物。円堂は徐々に押され遂にはひびが入り始めた。
「うおぉぉぉ!うわぁ!!」
炎を纏いしシュートは、神の腹を突き破った。同点になる。日本サイドは、動揺隠せない。それは、チームを鼓舞していた円堂さえも。
「これが、俺の新しい技 メモリーだ。お前らとの思い出から出来た技だ。」
「俺達の思い出。」
これには、日本ベンチにも衝撃を残す。
「嘘。彼は、まだあんな奥の手を。」
「夏未さんにも見せなかった技があるなんて。」
「厄介だわ。思い出を武器に変えるなんて。」
「山城さんは、見ただけ覚えたんですか!」
「底なしだな。先生。」
「どうする久遠。」
「……大丈夫でしょう。鬼道達を中心に解決策を決めているらしいです。」
戻りフィールドの鬼道は、他のメンバーを募る。
「山城君、相変わらずむちゃくちゃだね。」
「敵は、こちらの技を完璧にマスターした上で威力が強大だ。」
「で、どうする鬼道くん。このままやられっぱなしとは行きたくないよね?」
「……一つ気になることがある。試して良いか。」
「「「おう!!」」」
こうして、コピー対策に出る鬼道。日本ボールで豪炎寺が保持するが、すぐに怪物が技を出す。
「貰うぜ。アイスグランド!」
「くっ。今度は、吹雪の技か。」
ボールを持った山城は、ゴーシュとドラコとパスを使って上がる。そして、円堂と再びに対決。
「こい!一平!」
「じゃあ今度も貰うぜ。ファイアっ!」
「悪いな山城それは悪手だ。」
山城が飛び上がる直前に前線の豪炎寺が浮き上がったボール奪取。それには、リトルギガントも驚く。そして、ボールを回していきゴール直前まで行く。そして、染岡と豪炎寺のシュートチェインを放つ。ロココは、再び止めにかかる。先程より威力を高める。それが功を奏したのか弾くことができた。ボールは、外に転がる。山城は、この間にメンバーと大介に相談する。
「やはり対策が早いな。」
「どうするの?」
「まあ、別に完璧に止められている訳じゃねぇからな。」
「そこでなんじゃが、時間も残り少ない。だから、あれを使おう。」
「あれを?まあでもそうか。わかった。それで行くか。審判さん!ポジションチェンジ!」
「「「!?」」」
新しい作戦としてリトルギガントベンチが動く。ポジションチェンジ。山城となんとロココ。二人の最強の矛と盾のチェンジである。日本代表どころか会場、テレビなどのサポーターも驚愕する。そして、フィールドプレイヤーのユニを着るロココとゴールキーパーのユニとグローブを着ける山城。コーナーキックから再開ボールを貰った豪炎寺は、吹雪に渡す。そこから吹雪と土方のコンビ技 サンダービーストを放つ。対する山城は、再びメモリーを発動する。そして、彼が想い出に選んだ技は、円堂と立向居、ロココには馴染みのある技。
「ハアア!ゴッドバンド!!」
「「「!?」」」
「馬鹿なゴッドバンド!」
「山城さんは、ゴッドバンドまで!?」
円堂の虹色、響の黄色、立向居の水色、ロココの赤色とは違う。それは禍々しい黒。そして、その黒は獣を消し電気を消滅させ止めた。
「まだあるぜ!行け!ロココ!」
前線のロココに渡り、円堂と一対一。そして、ロココはシュート体勢に入る。
「決めなきゃイッペイに怒られる。行くよ!マモル!」
「こい!」
「ハアア!Xブラスト!!」
「ゴッドキャッチ!!うわぁ!!」
赤い閃光が日本ゴールに突き刺さる。勝ち越しに成功する。そして、笛が鳴り響き前半終了を告げる。ハイタッチするロココと山城。それを見て今の技に悔しさをぶつける円堂。そこに鬼道、豪炎寺がよる。
「切り替えるぞ。」
「ああ。もう大丈夫だ。くぅー。まさか一平がゴッドハンド使うなんて。」
「それにロココが、FW出来るなんてな。」
「何より勝ち越された。これは、痛手だな。」
「まだ試合は、終わってない。後半巻き返せば良いさ。」
「だな。」
「ふっ。違いない。」
こうして、互いの強みを見せた両チーム。最後の後半に備える。