山城は、一呼吸入れ自身の中にある大きな力を引き出した。その時、山城を中心に強風吹き荒れた。全ての人間が目を閉じたが、大介だけは笑顔である。そして、風が止み、目を開ける一同。そこには、先程より雰囲気が一変した山城の姿があった。山城は、イナズマジャパンの方を向くと口を開く。
「さて、第2ラウンドと行くか。なぁお前ら、壊れてくれるなよ。」
「「「!!」」」
ここ一番の緊張が走る。山城は、ボールを貰うとそのままドリブルする。先程のゾーンほどの速度も出ていないが、威圧感とパワーは桁違いであった。そんな中、ゾーンの状態に入った豪炎寺と鬼道が対峙する。
「やはり、修也とゆうちゃんか。」
「ここでお前を止める。」
「もう貴様に負けない。」
そのままぶつかり合う三者。一件、ゾーン二人の方に分があったように見えた。だが、徐々に押されていく。二人は、全力で力を加えるが押し返せなかった。
「悪いな。この力は、ゾーンよりパワー系だ。この意味分かるな。」
「!まさか。」
「くっ押される!」
「今の俺の前じゃゾーン二人なんて……軽い!!」
「「うわぁ!!」」
そのまま吹っ飛ばされる二人。そして、怪物は行進を続ける。みんなが止めに行くが歯が立たなかった。そして、円堂の前に到達する。円堂は、自身を奮いただせる。
「こい!一平!」
「さっきよりこたえるぞ。気合い入れろよ!!」ドッ
「くっゴッドキャッ、うわぁ!!」
ゴールネットにズドンっとシュートが突き刺さる。とてつもない重く大きい音は、スタジアム中に響き渡った。一点が入るが、その一点は、イナズマジャパンにはあまりにも大きくのし掛かった。再開後、ボール回して行くが、最後のシュートで怪物に止められる。
「けっこう良いシュートだったな。だが、相手が悪かったな。」
ボールを奪った山城は、先程同じようにドリブルで攻める。やはり誰も止めることが出来ず、ドリブルを許す。また円堂との一騎打ちかと思われたが、1つの影が山城横からぶつかる。山城は、少し体勢崩すだけだったが、審判の笛が鳴る。故意のプレイとしてファウル判定になる。だが、怪物を止めることに成功する。山城は、ぶつかってきた正体の方を見る。
「まさか、こんな方法で来るとはな。やるじゃねぇかゆうちゃん。」
「この方法を思い付いたのは、たまたまだ。」
「ふ。お前らしいな。」
山城は、手を貸して鬼道を起こす。鬼道の体を張ったプレイによりエリア外に留めさせることに成功したイナズマジャパン。だが、油断は許されない状況は変わらず日本は気を引き締める。ボールは、ゴールから遠く離れているが、キッカーはゴーシュが着いたことにより直接ゴールもある。ゴールに選手を固める日本。特に山城の周りには土方と壁山、綱海の背も高くパワー系で固めた。
「やっぱりお前らで来たか。」
「そりゃ当たり前だ。パワー勝負なら負けるわけにはいかねぇ!」
「練習成果みせてやるぜ!山城!」
「俺も変わった所みせるッス!」
「おもしれぇ。お前らパワー系とはセットプレイは初めてだしな。全力かかってきな!」
笛が鳴ると、ボールが蹴り込まれる。三人は、全力で怪物を止めにかかる。だが、怪物の力に次第に押されていく。
「くっなんて力だ!」
「どこにそんなパワーが!」
「む、ムリッス!!」
「どきなぁ!!」
「「「ぐおぉ!!」」」
三人をどかした山城は、飛び上がる。そのままボールをヘディングする。円堂は、止めにかかる。
「(なんて重さだ!ヘディングシュートなのに普通のシュートと変わらないなんて!)」
「「キャプテン!!」」
「!」
シュートに押し込まれそうになる円堂を吹雪と木暮が後ろから支える。ヘディングシュートを三人で止めることもあり威力が弱まりシュート止めることに成功した。これには、日本ベンチも盛り上がる。そして、ボールはそのまま前線へ。ボール受け取った風丸がそのまま持ち込む。そのままボールは、ボールは豪炎寺に渡りヒロトと虎丸を呼び。三人の最強技 グランドファイアを発動する。ロココも自身の最強技 タマシイザハンドで対抗する。やはりロココの壁は、厚くギリギリで止められた。ボールは、再び山城の元へ。鬼道が対峙する。
「ここで止めて流れを変える!」
「なら、止めてみな!」
山城の動きに付いていく鬼道。だが、無情にも動きに遅れが出始める。
「くっ。足が。」
「そろそろだろうな。初めてその力を使うと必ず後半にガス欠なる。だから、フルでは使えない。お前も理解していたことだろ。」
「っ。」
「最後で精彩を欠いたな。鬼道。」
山城は、そのまま鬼道を抜いて他のメンバーも抜き去る。円堂の前に現れる。
「止める!」
「なら、死ぬ気でこい!」ドッ
怪物から放たれたシュートの迫力に円堂は、圧倒される。だが、窮地になればなるほど力を発揮する男。その時円堂の中で何かが溢れ出す。
「これは、絶対に止めるんだ!!ハアアア!!」
「!」
突如、円堂の背中から影が飛び出しシュートを止めた。それには、みんなが驚く。このプレイは確実に日本に風向きを変えた。熱き決勝は、終わりに近づく。