練習に励む世宇子中メンバー。前回の永世中との試合のこともあって、皆の練習にも気合が入る。山城もチームの雰囲気が良いことを実感する。だが、ある問題が解決していなかった。そのことをキャプテンのアフロディに相談する。
「やはり、サッカーを知っている人に監督をしてもらいたい。」
「だが、当ては、あるのかい。」
「そうだなぁ。一人心当たりがあるが……。」
「その人物とは?」
「一応今日、その人と打ち合わせをするんだが。」
コンコンッ
「お、来た。どうぞ!」
「失礼する。」
「あなたは!?」
「よく来てくれました、久遠さん。」
山城が当てにした人物。それは、イナズマジャパンの監督だった久遠であった。
「世宇子中で監督か。」
「すみません。けど、貴方くらいしか頼める人がいないんです。」
「……。」
「強豪の桜木中と日本代表を指揮した久遠さんに頼みたい。」
「わかった。とりあえず、数日見学させてもらっていいか。」
「ぜひ!!」
こうして、久遠に監督を頼めるのかどうかの期間が始まった。練習では、いつもと変りなく行う。練習試合でも、永世中との試合で得た戦術をしようし完成度を高める。それを久遠は、静かに見学していた。数日が過ぎて、久遠に部員全員を集めるように頼まれたアフロディは、全員集めた。
「この数日の君らのことを見させてもらった。」
「どうでしたか?」
「練習も試合も粗削りの部分が目立つが指揮する者がいない中、よくできている。あとは、指導者がいれば完成度がさらに上がるだろう。」
「じゃあ。」
「このチームの監督を受けよう。」
「「「やったー!!!」」」
皆が喜ぶ。これで再びフットボールフロンティアに参加できるのだから。山城もやっと肩の重荷が下りたのだった。そして、遂に新生 世宇子中の始動である。その放課後、練習が終わり部室に残っている山城。そこに、久遠が現れる。
「まだいたのか。」
「監督、お疲れ様です。」
「何をしているんだ。」
「この間の試合を復習しているんです。」
「なるほど、中々の心がけだな。」
「ありがとうございます。」
「……。」
「?なんですか。」
「山城、お前は、このチームで何かすることはあるのか。」
「……正直ないです。」
「やはり、分かっていたか。」
「流石にわかりますよ。今、チームの戦術に明らかに俺が当てはまらないのは。」
「そうか。だが、ただでは、終わらないのだろう。」
「はい。次の冬の大会で証明します。」
「うん、期待している。頑張れよ。」
こうして、始まる冬のフットボールフロンティアに向けて自身の新たなる準備を進めていくのだった。