楽しくただ純粋に   作:瓦版

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神にとっての怪物

亜風炉 照美ことアフロディは、小さい頃からサッカーを始めた。実力あるものの中々勝てず無名であった。そして、私立の中学にしても変わらず勝てずテレビに映る名門 帝国学園の怪物エース 山城に嫉妬していた。そんな一年が過ぎたある日、公式戦直前で監督が代わり影山 零士という男が就任した。最初は、なぜ帝国の監督が?とみなが思ったが影山からある提案をされた。

 

「お前たち、力を欲しくないか?」

「力をですか?」

「そうだ。神にもなれる力を。」

「「「!!」」」

「か、神に!?」

「だが、先程のドリンクの効果は、確かに神に等しい力。」

「さあ、どうする?」

「ほしいです。」

「!」

「おれも。」

「わたしも。」

「ぼくも。」

「……。」

「あとは、キャプテンお前だけだが。」

「…勝てますか?」

「ああ。」

「ぼくも怪物を越えられますか?」

「……もちろんだ。神となれば、怪物と言われている山城おろか、帝国にも勝てるだろう。さあ、どうする?力を欲するか?」

「…力をください。帝国、全ての人間そして、あの怪物すら圧倒する力を。」

「よく言った。それでは、お前らに神の力を与える。そして、世宇子中と名乗るがいい。」

「「「はい!!」」」

 

その後、確かに全てを圧倒した世宇子中。あの帝国も圧倒した。そして、念願の怪物にも勝利し仲間に引き入れた。努力する者たちを馬鹿らしく思うようになった。このまま順風満帆に行くと思ったそんなアフロディに考えが少しずつ崩れる瞬間でもあった。下に見ていた怪物が、いつの間にかチームメイトと肩を並べるようについには、。

 

「うおりゃ!!」

「くっうわぁ!!」

「大丈夫か?アフロディ。」

「……うん。」

 

怪物は、やはり怪物。自分たちとは、違う。実力でねじ伏せられたアフロディは、そんな考えを持つようになった。そして、決勝の雷門中との試合。ここで、アフロディは、改めて気づかされた。自分の力は、偽物であり、円堂達のような本物とは違うことを。そこで本当の挫折をした。試合も諦めた。だが、怪物の最後まで諦めないで勝利に貪欲な姿を美しいと感じた。ここがアフロディというサッカー選手の始まりである。そこからは、一から仲間と鍛えた。偽物ではなく本物の力を得るために。その努力を早速実践する機会が来た。かつての敵 雷門の助っ人として参加した。最初は、中々信じてもらえなかった。だが、山城の助言もあり溶け込めることが出来た。そこで、山城の凄さと器の大きさを知る。その後、世界大会に韓国代表として、参加した。結果は、惜しくも予選敗退だが、悔いは、なかった。なぜなら本物の力で日本と世界と互角に戦ったのだから。そして、世宇子中に戻り本戦の様子を見ていた。当然、日本代表を応援していたが、怪物も見ていた。そこで、自分と怪物の差を知った。更なる精進を誓った。それは、山城が帰国して一緒に部活の復興に向けて頑張っているときも再起がかなった時も同じであった。その時間の中で思った。

 

(彼は、罪を犯した我々と違う。こんな所でチームの事をしていないでもっと上の世界で腕を磨くべきだ!あの時と同じようにこのまま彼の足を引っ張って良いのか。いいわけない!僕は、彼をこんなことで越えたいわけじゃない!その為に、ぼくのすべきことを!)

 

一大決心をした神は、怪物の前に立ちはだかる。

 

「勝負だ!山城!」

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