予選のトーナメントが、掲示される。山城も見たが、雷門の名はなく、不思議に思い円堂に聞いた。すると、円堂から「サッカー部が、無くて部員が居なくて出れなかった。」と聞かされた。呆れて、やる気半減の山城。しかし、いざ予選が始まると、スイッチが入り得点量産する山城。そして、帝国はあっさり全国に行く。
「意外とあっさりだったな。」
山城が、少しだらけていると、
「仕方ない、予選レベルでは違い過ぎるからな。だが、気を抜くなよ。得点源のお前がそれだとチームの士気に関わる。」
「へいへい、ゆうちゃんは、真面目だね。」
ゆうちゃんとは、鬼道のことである。本人は、最初は否定したが、親しんでいくうちに受け入れた。
「しかし、確かに。お前だけでなく、佐久間もどこか、身が入っていない。そこで、ノルマを出す、どうだ。」
「ノルマいいよ。そっちの方が、良いや。」
そして、それからの試合は、スタメンのFW陣は、1試合に1ゴール記録することになった。このノルマが、聞いたのか、山城佐久間の二人は、モチベーションを保っていた。そして、始まるフットボールフロンティア。全国の各校が、整列する。やはり、帝国は注目された。特に、山城への視線は、多い。予選得点王、1年から一軍選手で小学生の頃から有名だからである。山城は、もう視線には慣れ、周りを見渡すと見知った顔を見つける。
開会式後の木戸川の豪炎寺は、仲間と荷物当番していた。そこに、威圧が襲う。その方向に目をやると、怪物がいた。
「久しぶりだな、豪炎寺。楽しみしてたぜ。」
「ああ、俺もだ。山城。」
二人が、少し会話していると、周りがざわつき出した。
「おい、豪炎寺のとなりのやつ。怪物 山城だ。」
「あ、本当だ。何でこんなとこに。」
そう周りのざわめきに気づいた山城は。
「そろそろ、かえるわ。」
「山城。」
山城を引き留める豪炎寺。
「小学生の頃ように行くと思うなよ。」
そう話すと、後ろから豪炎寺のチームメイトの後押しが来る。そして、山城の前にちっちゃい女の子が出てきた。
「お兄ちゃんは、怪物さんなんか倒しちゃうんだから。」
「こら、ゆうか。勝手に出てくるな。」
どうやら、豪炎寺の妹らしい。そして、山城は笑みを浮かべ話す。
「よぉ、ちびっこ。なんか、勘違いしてるな。俺はお前の兄貴に負けーよ。」
「ベーだ。絶対勝つもん。」
なんとも、かわいい口喧嘩だ。その楽しいひとときも終わり、豪炎寺と別れて自分のチームメイトと合流した山城。次は、初戦の開幕である。