楽しくただ純粋に   作:瓦版

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祭り当日、天馬たちは、芸者として選考に応募をしていた。選考係に踊りを見せたが、いくら練習したとはいえ流石に素人の踊りがまかり通るわけがない。断られて諦めのムードの中で、藤吉郎の頭が冴え渡る。

 

「おやあ、これは、かの有名な踊り子の天馬座。朝廷が認めるほどの踊り子じゃないですか!」

「な、なにい!?」

 

藤吉郎の起点により、舞の出し物に参加することが出来た。出し物では、持ち前のサッカーのリフティングを活用した蹴鞠を披露。それには、観客や周りの武士たちも釘付けになる。勿論、魔王も。そこで、ミキシマックスに挑戦するが、失敗に終わる。あまりにも大胆な行動に、周りに居た役人が抑える。そして、御前に出される。

 

「貴様ら、何者だ。」

「私たちは、この時代ものでは、ありません。遠き先の時代から参りました。」

「先の時代だあ?貴様ら!信長様の前でなんて嘘をつくのだ!」

「ホントです!信じてください!」

「なら!この後のことを予言して見せよ!」

「そ、それは、」

 

天馬たちが困惑していると、観客の中から今川の旗を持ったプロトコルオメガ2.0のメンバーが現れる。彼らは、今川の使者と名乗り、戦サッカーを申し込んできた。そこで、藤吉郎は、織田軍として試合すると提案するが、明智光秀などの周りの武将に断られた。藤吉郎は、諦めずに説得する。その目に信長は、何か感じた。

 

「ふむ、良いだろう。」

「「「殿!?」」」

「だが、失敗すれば……わかっているな?」

「「「はい!」」」

 

こうして、今川・織田のサッカー試合が組まれることになる。それぞれが、試合に臨む調整を行う。皆、自分たちの命が賭けているので集中がすごい。だが、一部は、不安の色が隠せていない。太助たち村の子ども組そして、今回のメインの神童。やはり、両者とも自分の実力不足から来ていた。それを見ていた山城は、天馬と少し話す。そして、天馬は、太助たちの指導を行い、太助たちも練習に励む。山城は、神童を呼ぶ。

 

「神童、ちょっと良いか?」

「はい。」

 

二人は、グランドを出る。二人っきりになった状態を確認し、口を開く。

 

「神童。お前、信長との差に焦っているな。」

「はい、その通りです。最初は、波長が合わないのかと思っていましたが、それも思い違いでした。」

「だな、まあ向こうは、歴史に名を遺す武将だ。はっきり言って烏滸がましいにもほどがあるなww。」

「……。」

「それで、どうするんだ?今度の試合、下手したらミキシマックス間に合わないかもしれないが。」

「できることをやっていくつもりです。」

「勝てるのか?」

「それは……。」

 

押し黙ってしまった神童。山城は、一呼吸入れて話す。

 

「悪いが、今度の試合にお前の出場を許可できないな。他の奴らが何言っても外させる。」

「!?」

「ハッキリ言って、今のお前にチームの舵を託せない。」

「くっ。」

「自分の問題も解決できないようなゲームメイカーが、チームを勝利を導くなんてハッキリ言って無理だ。」

「なら!俺は、どうすれば良いんですか!俺が強くないことなんて、俺自身がわかってます!だから、悩んでいるんです!」

「ふw」

「何がおかしいんですか!」

「いやなに、ちょっと仲間のことを思い出してな。そいつにお前がそっくりでな。」

「?」

「そいつのポジションは、違うけど、同じことを言われたよ。『完璧なお前には、わからない』ってな。けど、その時も同じ事を言ってやった。」

「何を言ったんですか?」

「お前の悩みは、お前の悩み。俺の悩みは、俺の悩み。誰もわかるわけねーだろ。解決するカギを持っているのは、自分自身だってな。」

「!!」

「だから、見つめなおす時間を与えてやった。」

「そのあと、どうなったんですか?」

「ん?さあな。解決できたか知らん。」

「な!?」

「だから、言ったろ。お前の悩みを解決できるのは、お前自身しかないってな。」

「……。」

「だから、お前にも時間をやる。その中で、死んだ気になって探してみろ。」

「はい!」

 

こうして、来る試合に向けてそれぞれが準備を終える。そして、決戦の日を迎える。

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