楽しくただ純粋に   作:瓦版

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開幕

試合開始前、スタメン発表にて山城は、神童のスタメンを取り下げることを発表する。神童を除く皆が驚愕する。

 

「どうしてですか!」

「今の神童に試合を任せられねぇ。」

「神童さんを無しにどうやって組み立てるんですか」

 

やはり、反対意見が出る。だが、山城は、続けて話す。

 

「良いか、良く聞けお前ら。このチームで点を取れる奴は、複数いる。だがな、試合を回せるのは、神童ただ1人だ。」

「なら、」

「参謀役がダメな以上、試合には、参加させん。」

「そんな……。」

「ちょっと待て!神童さんがダメなら誰が回すの?」

「そうだぞ山城。それだと、矛盾がある。」

「やはり、神童を出すべきだ!」

「素人二人(ワンダバと藤吉郎)は、黙っとけ。」

「「な!?」」

「フェイ、なんの為に俺がスタメンで出場すると思ってんだ。」

「まさか、」

「そのまさかだ。そう言うことだ神童。お前は、ベンチで答えを探せ。ハーフまで待ってやる。」

「わかりました。」

 

こうして、神童なしでポジションにつく雷門イレブン。ベータ達は、既に待っていた。山城は、ミッドフィルダーの位置につく。天馬が隣で不安になっていた。それは、他のメンバーもそうだった。その様子にベータが、口を開く。

 

「ねぇ、そっちの参謀さんベンチだけど、試合を諦めたのかしら?舐めてんなら潰すぞ!!」

「あん?何言ってんだ。お前ら如きに神童なんかいらねぇよ。」

「あぁ゙ん?」

 

山城の煽りを受け取るベータ。試合開始いきなりボールを受け取ったベータが、攻める。そして、天馬と剣を抜くとすぐに山城と対峙する。

 

「もうかよ。」

「お前も抜かれな!!」

「ハァ……うるせえ。」

「!?(こいつ雰囲気が急に!?)」

 

ベータは、敗れた直後のアルファの話を思い出す。『山城には、注意しろ。奴は、危険分子だ。』と。そして、その忠告が本当であると感じた。

 

「だから、どうした!!」

 

ベータは、抜きにかかる。だが、

 

「…」スッ

「!?」サッ

「…」スッ

 

隙のないその守備にベータは、苦戦する。

 

「こんなもんか。」

「くっ!?」

「じゃあ、頂くぜ。」バシッ

「な!?」

 

ボール奪取に成功した山城は、剣と天馬と上がる。

 

「行かせるか!」サッ

「あめぇよ!」サッサッ

「な!?」

「ほら、先制してこいお前ら。」ドッ

「「はい!」」

 

ボールをもらった二人は、炎を纏い飛び上がる。

 

「「ハアア!!ファイアトルネードDD!!」」ズドッ

「くっうおお!!」

ズドッ

 

先制ゴールが入る。それを見て雷門の皆の表情が明るくなる。それは、信長も。

 

「ふむ、やはり欲しいな。クックック」

((殿が笑った!?))

「さあ、これを見てどう思う?神童。」

 

ベンチの神童は、答えを探す。試合に戻ると、ベータは、困惑する。

 

「この俺が?「よぉ。」!」

「どうだ?俺の言った意味わかるだろ?過去の人間舐めんなよ。クソガキ。」

「!ふ、ふざけんな!!」ゴォォォ

 

ベータの怒りのメーターがMAXになる。雷門イレブンは、気を引き締める。そして、ボールをもらったベータは、すぐに本気の状態に変身する。

 

「舐めやがって、全員ぶっ潰す!!ハアア!!虚空の女神アテナ!!アームド!!」

「(来る!)」

 

化身を身に纏ったベータは、先程の手加減などなく物凄い勢いで、雷門ゴールに迫る。

 

「吹っ飛べ!!シュートコマンド07!!『ダブルショット』」

「う、うわあ!」

 

同点に追いつかれる。雷門イレブンは、あまりの力に言葉が出なかった。ベータは、山城の前に立つ。

 

「あまりの凄さに言葉も出ないか?」

「……。」

「どうだ!力の差に絶望しろ!」

「クックック、カーカッカッ!!」

「「「!?」」」

「な!?何がおかしいんだよ!」

「いやあなに、嬉しくてよ。また上のステージが見れてよ。」

「ハァ?頭おかしいんじゃねえのか?」

「それに、まだ同点だぜ?絶望も何も無いだろ。バカじゃねーの。」

「な!?てめぇ!」

「お前らもしょげてる場合じゃねぇ!むしろ、攻め時だ!俺に遅れんじゃねぇぞ!」

「「「!?はい!!」」」

 

山城のチームを鼓舞する姿にチームは、士気を上げる。天馬は、そんな山城の姿を尊敬するのだった。そして、肝心の神童は、確実に山城からの問の答えに近づくのだった。

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