楽しくただ純粋に   作:瓦版

150 / 168
リーダー

世界選抜メンバーでの活動が始動。だが、チームは、すぐに壁にぶつかった。それは、

 

「俺に任せろ。」

「いいえ、私だ。」

「ミーだね。」

「ぼくでしょ。」

 

代表のキャプテンを務めていた者達が、今回のキャプテン決めで揉めていた。ことの発端は、練習直前のミーティングで起きた。

 

「このチームのキャプテンなんだが、君たちで決めてほしい。」

「「「!?」」」

「今回、選ばれたのは、選りすぐり選手達である。誰にチームを任せても面白い。」

「つまり、我々で決めると……。」

「そうだ、決まったら教えてくれ。それじゃ。」

 

マードックは、そう言うと退室する。それからは、現在に至る通りになる。キャプテンマークにこだわりのない山城と一部の人間は、その様子を伺う。だが、長引きそうなので山城が動く。

 

「なあお前ら、その辺にして練習しようぜ。キャプテンなんざ別に後で決めてもいいだろう。」

「「「……。」」」

 

だが、不服そうな面々。山城は、ため息をつく。練習が始まり、各々のアップを済ませた後に練習に移るが、やはりそこでも各々こだわりでぶつかる。フィディオは、遂に注意する。

 

「お前たち、いい加減にしろ!チームメイト同士だぞ!少しは、他の者に協力しろ!」

 

だが、一同は止まらなかった。

 

「何でお前に支持されなきゃいけないんだ。」

「そうだ。悪いが、これは、俺たちのやり方だ。口を挟まないでくれ。」

「それに、ユーは、キャプテンじゃないだろ。」

「お前たち……。」

 

フィディオは、我慢の限界に達していた。そんな状況に、山城が動く。

 

「よし!こうしよう。お前ら俺に掛かってきな。」

「「「!?」」」

「イッペイ!?どうしてそうなるの?」

「だってよ、お前ら自分を曲げれないだろう。ならいっそ、勝負ことで決めた方が早い。」

「「「……」」」

「決まりだな。誰からくる?」

 

山城の前にテレス、エドガー、ディラン&マーク、ロココが揃う。山城は、キーパーグローブを付ける。

 

「それじゃあまずは、一人ずつシュートを打ってこい。俺から点を取れたら勝ちで良い。」

 

まずは、エドガーが出る。

 

「良いんですか?あなたFWでしょう?ケガしないでくださいね。」

「良いから打ってこい。最下位の奴のシュートなんて屁でもねーよ。」

「っ!後悔しても知りませんよ!ハアア!!エクスカリバー!!!」

「マジンザハンド。」バシンッ

「なっ!ばかな!?」

 

エドガーのシュートをあっさり止める山城。ゾーンを発動し全員に威圧する。

 

「次。」

「!?ミーたちが行くよ!!」

 

ディラン&マークが次に出る。

 

「二人で攻めるからって文句ないよな。」

「ああ、別に問題ない。お前ら二人でようやく戦えあるレベルだしな。それぐらいのハンデだ。」

「!行くぞ!ディラン!」「OKマーク!!」

「「ユニコーンブースト!!」」

「ハアア!!っ正義の鉄拳!!!」ボコッ

「「なにい!」」

 

今度は、大きく弾く。この時点で皆が気づいた。自分たちが誰を相手にしているのかを。その後のテレスとロココもあっさり止める山城。次は、ボールを足元に置く。先程のメンバーが身構える。

 

「はあ、始める。いくぞ。」

「「「うおおおお!!!」」」

 

ロココ以外が攻めてボールを奪いに来る。だが、ゾーンの怪物には、虫けら同然。あっけなく吹っ飛ばしロココの前に立つ。

 

「来い!イッペイ!!ここで僕が勝つ!!」

「そうか、ならこのシュートにしよう。」

 

山城は、大きく踏み出し左足に力を溜めて放つ。

 

「あれは!!」

「フィディオの。」

「オーディンソード……。」

 

光の剣は、ロココを襲う。ロココも自身の技で挑む。

 

「タマシイザハンド!!」ドンッ

 

凄まじい音が響き渡る。ロココは、自分の成長に自信を持っていた。だが、目の前の怪物それを上回っていたことをシュートから感じた。

 

「くっうわあ!!」

 

その気持ちで勝てるわけでもなく、シュートは、ゴールに刺さる。それを確認した山城は、力を解く。

 

「お前もまだまだだったな、ロココ。大介さんの教えを無駄にするなよ。」

「うん……頭が冷えたよ。」

「さて、どうするかな。これじゃあキャプテンいなくなっちまったな。」

「何言ってるんだ?君がキャプテンだよ、イッペイ。」

「え?なんでそうなるフィディオ。」

「だって、ねぇみんな。」

「「「うんうん。」」」

「ヤマシロ、お前がやったこと思い出してみろ。」

「あ!」

 

自分の力で黙らした山城。それは、エドガー達のやったことと同じになる。そして、後ろからレビンが来た。

 

「決まったようだね。」

「はい!彼が私たちのキャプテンです。」

「そうか頼むぞ、山城!」

 

皆の視線も集まる。

 

「しょうがねえな、任せてください。それじゃあ、練習再開するぞ!」

「「「おお!!」」」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。