一つのテーブルに向かい合うレイトンと一平。互いの飲み物を一口飲んでから話しを続ける。
「で、あんたほどの教授が、俺に何の用だ。ルークの様子を見に来ただけじゃないのか。」
「うん。彼の様子を確認することも目的の一つだけど、君にどうしても会いたくてね。この写真を見てくれ。」
「?なんでこいつらが?」
「やはり、知っているのかい。」
写真に写っていたのは、以前世界大会で魔王を復活させていた老人のふたりであった。
「こいつらイギリスに……。」
「そうなんだ。最近、英国で悪魔の召喚を促す集団が、増えてきているんだ。我々も君たちのことで調査を依頼されてね。」
「成程な。それで、なんで俺の所に来たんだ。他にも魔王退治に携わった奴もいるだろ。」
「そうしたいのは、山々なんだけど。彼らが、今忙しいことなのは、君も知っているだろう。」
「たしかにそうだが、俺も忙しいんだが。」
「君に会いに来たのは、こいつらの情報を何か知ってないかの確認をね。」
「うーん、知っていることは、こいつらの目的ぐらいしか。」
「それで、良いんだ。教えてくれ。」
「じゃあ、知っている範囲で、、、、」
山城は、レイトンに持っている情報を渡す。
「なるほど、ありがとう。これで少し進みそうだ。この謎、絶対解決してみせる。英国紳士として。」
「そうか。それは、良かった。」
「今日は、忙しい中感謝する。今度、英国に遊びに来ないかい。歓迎するよ。」
「まあ、今回の大会が終わってからな。」
「そうか、楽しみしてるよ。」
こうして、数時間の会談を終えた山城。その後、夕食時にルークに話しかけられる。
「イッペイ、どうだった?レイトン教授、面白い人でしょ。」
「確かに、テレビで見るような感じの人だった。けど、良いのか?ルーク。」
「何が?」
「今すぐにでも、駆け付けたいんじゃないのか?」
「うーん、そうだね。いつもならそうすると思う。けど、今回は、教授から『今大会は、人生で二度と経験することがないから最後まで帯同しなさい』って。」
「そうか、ならサクッと勝って一緒に英国に行くか。」
「良いねそれ。じゃあ、次の試合も勝てるように研究してくるよ。」
「頼りにしているぞ。レイトン教授の一番弟子。」
こうして、ルークとの会話を終えた山城は、外の空気を吸うため、宿舎の入り口を出て近くの公園で一休みする。携帯を開いて、大会の結果を見る。大会では、ベスト4が揃っていた。その結果をみて笑みを浮かべた山城は、携帯を閉じて体を伸ばす。
「んー、さて戻るか。!?」
振り向くと、1人の人物が立っていた。顔が隠れてよく見えなかった。山城は、自分に用のある者だと思い質問を問いかけた。
「なにか用か?」
「……。」
「……何もないなら、帰らせてもらうぞ。「心配ないよ。山城一平を見に来たんだ。」!?」
顔を晒すと明らかに見たことある顔だった。
「天馬……いや、誰だおまえ。」
「流石に気づくか。大丈夫、今すぐどうこうしないさ。とりあえず、天馬たちは時空最強イレブンのメンバーが揃ったみたいだから。」
「そうかい。で、未来人。お前は、何者だ?」
「僕は、サリュー・エヴァン。君の敵さ。」
「ほう、敵ねぇ。」
「あれ、敵意ないね。」
「様子見なんだろ。今、やる必要は、無い。それじゃ、また試合でな。」
そうして、山城は、その場を去る。残されたサル。
「成程、エルドラドの奴らが警戒するわけだ。君の先祖様、中々手ごわいかもね。でしょ。」
「なんだ気づいていたのか。まあ、そうだな。試合で久しぶりに骨がある奴とできそうだな。」
サルは、急に現れた者と一緒に時空の扉に入って消えた。