遂に大会も大詰めとなりベスト4に役者が集結した。そして、準決勝が始まる。入場の前に円陣を組む雷門。
「よし!今日も勝つぞ!!」
「「「おお!!」」」
円堂達は、入場の整列に向かうと吹雪たち白恋中が先に待っていた。
「円堂君、雷門のみんな今日は、よろしくね。」
「ああ!こちらこそよろしくな!」
両校は、入場して挨拶を済ませるとそれそれの守備位置に着く。
『遂に、4校に絞られた今大会。第一試合目の両校がそれぞれの守備に着きます。雷門中対白恋中まもなくキックオフです!』
スタジアムの実況と共に開始笛が鳴る。ボールは、雷門中から。雷門中は、定石どおりに司令塔の鬼道に預けてから豪炎寺、染岡に続いて半田や一ノ瀬も上がる。互いにボールを回す。白恋中は、頑張って反応していくがやはり抜かれてしまう。だが、以前の吹雪頼みチームではなかった。1人1人の動きが早く寄りが早い。何とかボールが染岡に渡るが目の前に狼が待っていた。
「勝負だ!吹雪!」
「うん、染岡君!」
染岡は、この大会が始まる前に磨いたドリブルで攻める。その精度は、中々ものだった。だが、吹雪も同じである。そして、染岡を上回る速度でボールを奪う。
「いただき!」
「な、!?」
そのまま駆け上がる吹雪の前に鬼道が立ちふさがる。
「山城君に挑む力試しに最適だね。」
「悪いが、それは俺も同じだ。」
染岡よりも早い鬼道相手では、先程の勝負と違い拮抗する。
「やるね。流石、鬼道くんだ。」
「当たり前だ。」
「なら、この力を出すかな。」スゥ
「(来る!)」
吹雪の体からオーラが発生し鬼道も構える。だが、
「ゾーン使わない君なら……余裕だよ!」
「!?」
吹雪は、鬼道の反応できない速度で抜き去る。まるで、狼が荒野を駆け巡るように雷門陣営をどんどん抜く。そして、円堂の前に現れる。
「行くよ!円堂君!!」
「来い!吹雪!」
「ウルフレジェンド!!」
「ゴッドキャッチ!!」
ドンッ
凄まじい衝撃音が会場に響く。だが、円堂の手は、徐々に押される。
「く、重。うわぁ!!」
ズドンッ
力を増した狼に円堂は、なすすべなくゴールを許した。先制に会場は、沸く。あまりのシュートの威力に驚く円堂に吹雪は、口を開く。
「これが、僕が、いや僕たちが怪物たちを倒すために編み出した技「憑依」だよ。」
「憑依?」
吹雪は、そう言って仲間と共に守備に戻る。円堂は、自ら立ち上がり自身の手を見つめた。それに風丸が問う。
「どうした円堂?手が痛むのか?」
「いや、大丈夫さ。ただ凄いシュートに驚いただけさ。すまん、次は、確実に止める。」
「そうか…なら点は、任せろ!」
「頼んだぞ!」
円堂と風丸が会話しているときに前線では、豪炎寺と鬼道が会話する。
「あれが、動画で見た技か。」
「やはり予想以上だな。どうする。俺たちもゾーンで決めるか。」
「少し早いが、そうするか。だが、交互で出そう。二人いっぺんは、流石に愚策だ。」
「なら、俺が先に入って決めよう。ボールは、任せたぞ。」
「ああ、頼んだぞ豪炎寺。」