山城は、体を動かすために適当な場所を探す。すると、後ろから近づいてくる者がいた。山城は、無視して歩み進めて目的の場所を見つける。そこで、いつも通りの個人メニューを行っていた。近づいてくる者は、ずっと見ていた。痺れを切らした山城は、その人物にボールを蹴りこむ。そして、姿を現した人物に近づく。
「何してんだ。天馬。」
「いつつ、すみません。山城さんが、出ていくのが見えて気になって付いて来ちゃいました。」
「はあ……まあ良い。天馬、相手しろ。」
「はい!」
そこから山城は、天馬と1対1の練習を始めた。共に全国を勝ち取ったプレイヤーであるが、やはり経験と技術に歴然の差が、生まれていた。最早、片方に必死に付いてく為だけの練習になる。が、それだけの理由ではないと山城は、感じていた。そこで、口を開いた。
「天馬。」
「ハア……ハア……はい…ハア……ハア……。」
「目の前に集中しろ。そうでないと、フン!」シュッ
「あ!」
バスッ
「勝てるものも落とす。」
「ハア……ハア……」ドサッ
「限界か。練習にならねーな。」
「ハア……ハア……うっ!ヒッグ」
「フウ……よっこらせ。」トスッ
「どうすれば。」
「あ?」
「どうすれば良いか分からないんです。フェイの気持ちもこの時代の人たちの思いも何一つ。」
「……。」
山城は、立ち上がりボールを拾いリフティングを始める。
「分からなくて良いだろ。」トントン
「!?」
「お前は、フェイ・ルーンか?サルか?エルドラドか?違うだろ。お前は、松風天馬。ただのサッカーが好きなサッカー馬鹿の1人だろ。んなら、やることは、一つだろ。」ポーンッ
「!!」トッ
「そのボールで失った友ともう一度手を取り合うために沢山蹴るしかないだろ。」
「!はい!ありがとうございます!山城さん!俺、もっともっとフェイとサッカーしたいです!」
「決まりだな。なら、立て。まだ試合もなにも始まってねーんだからよ。」
「はい!よろしくお願い!!」
「ということだ。お前らも来い!」
「え?」
天馬が、振り向くとクロノス・トーンのみんながいた。
「天馬、お前ひとりじゃないサッカー馬鹿は、こんなにたくさん近くにいるもんだぜ。」
「はい!勿論、山城さんもですよね?」
「な!?言ってくれるじゃねーか。この天パは、」ゴシゴシッ
「な、ちょ、やめてくださいよ!」
「「「「あ、はははははは!!!」」」
こうしてチームの思いも一つになっていくのだった。迎えた試合当日、山城は、1人の人物を呼び出し話を付ける