帝国の雰囲気が、変わる。それは、山城が練習に出る割合が増えたからである。鬼道は、もちろん佐久間に源田は果敢に挑戦しにいった。影山は、それを見て笑みを浮かべる。
「どうした、ゆうちゃんこんなもんかよ。佐久間もっと本気出せ。源田、もう疲れたのか。」
「「「絶対、ぶっ潰す。」」」
そんな日々が、戻ってきた。
一方、雷門は廃部の危機にまた当たっていた。次のオカルト中との練習試合で、また負ければ廃部と言われたが
勝てばフットボールフロンティアの参加を認めてくれるらしい。新しく元気なマネージャー音無が加わる。気合いが入る面々そしてその中でも、染岡は燃えていた。そして、来るべき試合のため、河川敷で練習する。しかし、染岡が焦ってラフプレイに走っていたため、休憩中円堂は話を聞くことに。
「やっぱり、豪炎寺はスゲーよ。だけど、負けたくない。だから、あの試合豪炎寺じゃなくて俺だったらって思っちまう。」
「豪炎寺は豪炎寺だし。染岡は、染岡だろ。その気持ちをぶつければ良いんだよ。」
「ああ、そうだな。」
その後、自分の必殺技を見つけた染岡。そして、サッカー部に正式に入ることになった豪炎寺。雷門の二枚看板の完成である。そして、豪炎寺の入部に喜ぶ円堂達。そこに、風を帯びた強烈なシュートがきた。それを円堂は、止める。止めた手からは、煙が出る。蹴られた方向を見ると、1人の帝国のジャージを着た者が立っていた。
「あれは、帝国の?。」
「大丈夫か円堂。」
「ああ、にしても何て威力だ。まさか、。」
そうこうしてると、帝国ジャージの男が、こっちに歩きながら、顔を出す。
「よぉ、まもちゃん、豪炎寺。少しは、上手くなったか。」
「山城。」「一平。」
そこに現れたのは、山城だった。そして、染岡が突っかかる。
「何しに来やがった。てめえ、練習はどうした。」
「ああ、誰かと思ったら。この間の練習試合で粋がってた坊主君。オメーには、用はねーよ。」
「なんだとこのやろう。」
山城に手を出しそうになった染岡を止める円堂。
「一平何しに来たんだ。」
「いやぁ、練習試合の時に出てなかったから。まもちゃんと豪炎寺の実力知りたくて来たんだ。」
「へ、ただのベンチかよ。練習してた方が良いんじゃないか。」
「そうか、だったら相手してよ。うちの連中じゃあ練習になんないから。」
山城から強烈な言葉が飛び出し、驚く面々。豪炎寺は、ともかく他のメンバーは帝国の強さを肌に感じている。だからこそ、今の言葉に少し腹が立ち。
「おっしゃあ、じゃあ俺が相手してやる。」
染岡の言葉に対して、山城は威圧感を放ちながら。
「いや、面倒から纏めてこいよ。豪炎寺もまもちゃんも。」
こうして、変則の一対十一のゲームが始まる。そして、誰もが勝つと思った。しかし、怪物は怪物していた。
雷門イレブンのあっさり抜き、円堂と一対一になる。そして、左を振り上げる。
「こい、一平。」
「行くぜ。」
その放たれたシュートは風を帯び、円堂の動作を置き去りにした。皆が、絶句する。今度は、雷門ボールで始めるが、パスが上手く回らずあっさり取られる。今度は、向かって来たメンバーを全員ぶっ飛ばし。ドリブルしたまま円堂をも抜き去る。そして、無人のゴールにボールを転がす。
「なんだ、やっぱりこんなもんかよ。」
こうして、怪物を止められずにただ遊ばれて終わる。
そして、豪炎寺が1人だけ仕掛けるが、ボールを奪われる。そのまま、シュート決められる。
「豪炎寺、まさかこの程度かよ。昔のお前だったら、まだましだったな。はぁ、もう良いや。萎えたわ。練習邪魔して悪かったな帰るわ。」
山城は、そのまま帰ろうとする。だが、1人だけ山城を呼び止めた。円堂だ。
「待てよ、一平。まだ、お前の本気止めてない。こい、本気で打ってこい。」
「あー本当に面倒だなぁ。良いぜ、土産としてもらいな。」
そして、山城は右足で振り抜く。今までの威力とは桁違い。円堂もゴットハンドで応戦するがあっさり砕かれ、ゴールのネットを突き破る。
「いやぁ、久しぶり打った。しかし本当に弱いなお前ら。豪炎寺も円堂も。マジで練習どころか。アップにも成んなかった。はぁ、萎えたから帰るわ。」
この言葉に誰もが悔しい思いをするが、誰も言い返すことはできなかった。そして、同時に打倒帝国の壁が、より大きなものとなった。