「おじさん、だれ?」と山城が質問すると、男は黒のグラサンを指で調整すると口を開いた。
「私は、サッカーの監督をやっていてね。今日の試合も、視察と観戦目的で来た。まぁ、そこら辺のサッカー好きのおじさんとでも思ってくれ。」
「視察?まぁ、分かった。」
少し警戒する山城、だが男の話は本当っぽいのでとりあえず信じることにした。すると、男は口を開いた。
「とりあえず優勝おめでとう山城 一平君。」
「おじさん何で、俺の名前知ってるの?。」
「先程、表彰されてたろ。そこで、知ったよ。いや、しかし実に勿体ない。」
「勿体ない?どういこと、俺は全力だったよ。」
「そうか、それは失礼。だが、今日の試合の君のプレイをみていたが、酷いものだ。見るに耐えれん。」
男は、少し笑みを浮かべ言ったその言葉で、少しカチンと来た山城、荷物を置いて、男に向き直った。
「どこが、言ってみろ。」
「なぜ、ダブルマークしかれたとき、ドリブルで行かない。君のポテンシャルなら十分抜けてた。」
「そんなの、予想だろ。実際勝ったから良いじゃん。もう用がないなら、行くよ。」
「確かに、勝てただが、全国では通用しなくなる。お節介かもしれないが、一つヒント上げよう、もっと逆足になれた方が、良いぞ。それでは、全国楽しみしてる。」
「忠告どうもありがとう。」
山城は、おこりながら会場を後にする。しかし、帰宅しても、男の言葉が引っ掛かったままだった。 男の言葉を否定しようにも、少しもおかしく感じず、その通りの気がしていたからである。次の日の放課後、いつも通り円堂の待っている鉄塔に向かう。会ってからは祝福された。そして、男の話を円堂に相談した。
「てなことがあってどう思う、まもちゃん。」
「まぁ、確かに怪しいだけど、指示は特に何もおかしくないから。逆足の練習も増やして良いんじゃないか?」
「まもちゃんが、そういうなら。そうするか。」
山城は、その日から逆の練習始めた。始めただけあって、少しずつ確実になれていき、最近は、左でもシュートを打てるようになった。
「一平、凄いじゃないか、もう左でも違和感ないじゃないか。」
「まだ、甘いところがあるが、試合では使えそうだ。」
「全国の試合、見に行くからな。頑張れよ。」
「おう、まかせとけ。」
全国前の最後の練習を終えた。そして、数日後山城は、全国のピッチに立った。そして、全国の始まりを告げる開会式の選手宣誓を聞いた。その次の日、山城の初戦を迎えるが、それが山城の悲劇の始まりだった。
影山さんをこの作品では、少し優しめ設定しようと思います。