試合開始前のアップ。雷門の誰もが険しい顔をする。なにしろ敵は、自分たちより明らかに実力を持っている選手が多い。そして、何よりもその実力者共のトップには、手も足も出なかった怪物がいる。雷門の選手は、相手の雰囲気に飲まれていた。1人を除いて。
「おい、お前ら。何暗くなってるんだ。試合はまだ始まってないだろ。」
「ですが、キャプテン。あいつら、あの帝国を大差勝ったチームですよ。」
「そうでやんす。それに、自分たちを相手に1人で勝った山城さんもいるでやんす。」
一年生を中心に、他のメンバーも少し萎縮してしまっている。だが、円堂は違う。
「確かに、一平は強い。だけど、勝てないわけじゃない。全力でぶつかって行けば、何か変わるかもしれないだろ。勝利の女神は、諦めない方に微笑むんだぜ。」
「そうだな、珍しく弱気なってしまったな。」
「ふ、山城に今日こそ勝つ。勝って、奴に負けの悔しさを教えてやる。」
「やってやろうぜ。神を名乗ってる奴らに一泡吹かせようぜ。」
「よし、みんなやる気になってきたな。今日勝って絶対に優勝するぞ。」
「「「おおおーーー。」」」
今一度気合いが入った雷門イレブン。それを見ていた山城。そこに、アフロディが近づく。
「なんだい、君も人の力が神に届くと思っているのかな。それは、愚かで惨めなことだと君も分かってることじゃないか。」
「は、勘違いするな。俺は、全力で向かって来ない奴らかどうか気になっただけだ。それに、人の力も案外馬鹿に出来ないことぐらい、お前も知ってるだろ。」
「ふ、それは君だけだ。他はそうは行くかな。」
神達は、揺るぎない自信を溢れさせていた。そして、時間を迎える。全員が、位置に着いて笛がなり、キックオフ。始めは、雷門ボールから鬼道を中心に攻め上がる。だが、世宇子のメンバーは、誰1人として動かず。山城も。それは、明らかな手抜き。山城も不機嫌気味に動かずに見送る。そして、すぐゴール前ボールが回る。豪炎寺と染岡は、ドラゴントルネードを放つが、相手キーパーに止められる。悔しがる二人、だがキーパーはまた豪炎寺に転がして、挑発してくる。今度は、鬼道と一之瀬と豪炎寺が皇帝ペンギン2号を放つも止められる。そこから今度は世宇子のターン移る。そこから全宇子の力を知る。アフロディが、ゆっくり歩き始める。雷門イレブンは止めに掛かる。
「ふざけやがって。」「ここで、止める。」
「ふ、ヘヴンズタイム。」パチ
アフロディの指鳴らしと共に、周りの時間が止まり、気づく頃にはもう一度指鳴らしが鳴る。すると、アフロディは雷門イレブンを抜き去った。皆、狐に摘ままれているような感覚に陥る。そして、止めに来た選手は風に襲われて吹っ飛ばされる。アフロディのドリブルは、続き気がつけば、円堂と一対一になる。
「こい、今度こそ。止めてやる。」
「ふ、まだ神にたてつくか。また分からせてあげるよ。」
「ゴットハンド。」「ゴットノウズ。」
互いの必殺技がぶつかるが、あっさり決まる。その後も追加点を決められる。雷門は、その間に負傷交代が出る。そして、急に世宇子側の足が止まり、山城を除く全員で水分補給に入る。試合再開され、今度は怪物が動く。雷門イレブンはさらに集中する。まずは、豪炎寺が相手する。
「こい、今までとは違うことをお前に教えてやる。」
「は、じゃあもう少し頑張った方が良いぞ。」「何?!。」
豪炎寺は、目を疑った。目の前の怪物の動きが見えなかったからだ。その後も怪物は、快進する。次は、鬼道合間見える。
「よぉ、ゆうちゃん。少しは、自分の動きを磨けたのか?。」
「山城、あの頃とは俺とは違う。今は、仲間と一緒に戦える。」
「そうか。なら、死んでも着いてきな。遅れるなよ。」
「くっ?!。」
さすがは、鬼道。他のメンバーとは違い怪物について行く。だが、少しずつ開かれる。
「っ。」
「残念、また俺の勝ちだな。」
その言葉と共に、緩急のあるドリブルで倒され抜かれた。その後、他のメンバーが止めに行くが。怪物に吹っ飛ばされるか、何もできずに抜かれる。そして、円堂と一対一。
「こい、止めてやる。一平、お前にサッカーの楽しさを教えてやる。」
「そうかよ。なら、歯くいしばってしっかり止めな。」
山城から放たれたシュートは、ゴットハンドを発動した円堂も一緒にゴールぶち込んだ。これにより、3点目が入る。すると、また世宇子のメンバーは水分補給に入る。それを不信思うマネージャー達は、潜入し神のアクアが、ドーピングであることを突き止めたが、敵の役員にばれ潜入終了。だが、神のアクアを止めることに成功するが。その後も圧倒的実力に押される雷門。何とか、失点を防ぐ。しかし、全員身体はボロボロである。前半終了間際、満身創痍な雷門に怪物が止めを刺しに動いた。怪物は自身の力(ゾーン)に入る。
「これ以上、行かせん。」「ここで、お前を止める。」
「豪炎寺に、鬼道。今度は二人で来たか。諦めないその意思は、尊敬する。だが、今のお前らは遅すぎる。」
そうして、怪物の動きは二人を置き去りする。そのあとは、誰も着いて来られず。DF陣と合間見える。
「怪物が、俺が止めてやる。」
「お前は、早いがそれだけだ。」
「山城、帝国のあんたに尊敬してたが、今のあんたは尊敬できねえ。」
「ふん。勝手にしろ。俺は、お前みたいな奴に何言われようと知ったこっちゃねえ。」
「「ここで、止めるッス。」ヤンス。」
「ご苦労なこった。だけど、お前らじゃまだまだ。もう少し、練習した方が良いんじゃね。」
こうして、1人1人相手しながら圧倒し再び円堂と合間見える。
「もう、点はやらない。絶対守る。」
「は、言い分はそれだけか。とどめた。」
ゾーンの状態で蹴り出されたシュートは、今までとは、比べられないほど威圧的で高出力。円堂は、ゴットハンドじゃ勝てないことを悟った。そこで、マジンザハンドのことが頭をよぎる。未完成だが、賭けるしかないと思い放つ。
「マジンザハンド。」
淡い光と共にそれっぽいものが出る。ぶつかるが、書き消さる。円堂も吹っ飛ばされるが、コースを替えることはできたのか。ポストに物凄い音が鳴り、ボールはラインを割る。そこで、笛が鳴る。首の皮一枚繋がった雷門だが、それでも地獄は続く。満身創痍の雷門と全力の状態の怪物率いる余力のある世宇子。絶望的な状況に円堂の技が、完成に近いことが光になった。ハーフタイム中、いつも神のアクアを持ってくる職員が、刑事達に取り押さえられている。それを見た山城は、少し笑みを溢しベンチに戻る。
次は、運命の後半戦。泣いても笑っても次で決まる。そして、クライマックスの笛が今鳴る。