試合後バスに乗って、帰る雷門イレブン。バスの中は、今までのことを振り返ってた。雷門サッカー部を再び創設するため、頑張ったこと。廃部の危機を乗り越えるために、名門 帝国に必死で戦ったこと。豪炎寺が、入ってくれたこと。オカルト中に勝って、部の存続とフットボールフロンティアの出場権利を勝ち取ったこと。予選を戦い抜いて、帝国に勝って予選を突破したこと。そして、夢のフットボールフロンティアに出て優勝したこと。思い返すと、色々と感慨深い物だった。
「いやぁ、色々あったな。」
「まったくだ。誰が、このチームが優勝すると思った。」
「確かに、部を潰そうとした奴とか敵だった奴も入部するとは思わないしな。」
みんなが、思い出ふけっていた。そしてもうひとつ、雷門中サッカー部に欠かせない人物の話題になる。そこで、音無の質問から始まった。
「そういえば、山城さんて、キャプテンの幼なじみなんですよね。あんな有名な選手とどこで知り合ったんですか。」
「たしかに、気になるわね。山城君は小学校から名の知れた選手ですもんね。」
「一平とは、学校は違ったけど鉄塔で初めてあったんだ。俺から声掛けて、一緒にサッカーの練習してたら仲良くなった。」
「そうなんだ。意外と、世間は狭いわね。」
「確か、豪炎寺さんと鬼道さんは、対戦経験あるんですよね。どんな感じだったんですか。」
「あいつとは、全国でよく戦ったな。一回も勝てなかったが、あいつは楽しくサッカーをする奴だった。」
「確かに、円堂に負けない位のサッカーバカだった。」
その鬼道の言葉に怒る円堂。それを笑う他のメンバー。その後も山城の話題が続いた。
「鬼道さんは、一年の時一緒だったんですよね。その時はどうだったんですか。」
「あいつは、入部当初は練習に毎日来てたが、勝つこと増えると段々来なくなった。屋上とかでよく寝てたな。」
「ひぇー、そんななのにあの強さですか。何か、ずるいですね。」
「ずるいか、だが、あいつにとっては苦痛だったかもな。練習すればするほど、敵味方を置き去りにし、1人で戦うからな。」
「なるほどな。しかし、あいつが影山に着いてく理由は分からないな。」
「それに、関しては奴しか知らないことだ。」
「それでも、良かったな。二人とも。」
「うん?。」「何がだ?。」
「だって、目標の山城に勝てたんだからな。」
それに関しては二人とも余り喜ばなかった。確かに、勝ったのは事実だが、それはチームで勝てたという意味で、個人ではかててない。むしろ、完敗と言っても過言ではない。
「次の目標は、奴を1人で相手することだな。」
「それは、俺も同じだ鬼道。ゾーンの奴には、手も足も出なかった。次こそは、追い抜いてやる。」
二人は、次の怪物との戦いに意欲を燃やす。それは、チームみんなが、思うことだった。
「しかし、優勝できて良かった。」
「それで、チームとしては、次は何処に向かう日本か。世界か。」
「世界かぁ、面白い奴たくさんいるんだろうな。」
そんな、こんなでフットボールフロンティアの戦いに振り返っていると。運転手の古株さんが慌てる。外を見ると黒いサッカーボールが、地上に降りて行くのだった。
「方角からして、学校がある方じゃないか。」
「古株急げ。」「分かってる。」
こうして、急いで学校に戻る雷門イレブン。これから、また新たなる戦いが控えてることは、この時誰も分からないのである。