遂に始まった、準備はバッチリ。初戦の相手は、優勝候補の一つのチーム。中でも警戒するのは、10番を背負ってる豪炎寺って奴らしい。ミーティングを終え、アップを始める山城達。だが初の全国であるため動きがどこか硬い。監督やコーチが、緊張を緩めようとするが、効果なくキックオフ。「へいパス」と山城が、ボールを要求するがそれをカットされ、先程ミーティングで警戒した。豪炎寺に取られる。
「止めろ。」
「パスコースも塞げ。」
皆あれこれするが、向こうは全国の緊張に慣れてるチームのエース。するすると抜かれる。そして、キーパーと1対1。
「絶対止める。」
「決める。」
豪炎寺の左足から振り抜かれたボール熱を帯びるようにボールが、加速しゴールに突き刺さった。先制された。その後、こちらのボールでキックオフするが、向こうの勢いは止まらず、守るのに精一杯だった。そんな中、山城の動きのキレが増していることに誰も気づかず、前半を1点ビハインドで終えた。後半どうするか、話していると山城が、手を上げて1つの提案をした。その案に皆が、賛成。後半のプランが決まる。そして、後半キックオフ。「豪炎寺。」とパスをもらった豪炎寺。しかし、前をダブルマークされた。ルートがないため、パスを出すが、山城に取られる。そう、山師の案は、予選でやられた作戦を使うことである。
「よし、反撃開始だ。」
山城の掛け声と共にチームメイトも上がる。そして、パスワークを利用して山城にボールが回る。
「いけええ!!」
山城の蹴ったボールは、キーパーの反応を置き去りにネットに突き刺さった。同点に追い付く。
「よし。同点。」
山城の作戦が決まり、またボールが山城に回る。山城にマークが付き、パスを出す。もらった味方がシュートする。このパターンが、決まりさらに追加点を取った。
「よっしゃ、勝ち越しだ。」
勢いづく山城達、だが敵も黙っておらず敵も豪炎寺もパスを利用して、シュートを決められる。同点になり、また同じパターンを取り、味方が、シュートを外す。ドンマイドンマイと、励ますチームメイト達。そして、今度はまた敵にボールが渡り、豪炎寺に抜かれ、決められる。リードされ、焦るチームメイト。それを見た山城は、この前のおじさんの言葉が頭が、過り行動に出る。味方が、山城にパスを出す。マークされる山城、味方がパスを要求するが、山城はドリブルを仕掛ける。そして、練習した左足使ったフェイントで抜き去る。キーパーと1対1になる。
「今度は、止める。」
相手のキーパーが、そう意気込むが、山城は、キーパーにドリブルで突っ込む。キーパーも前進し、止めに掛かるが、山城のフェイントでコース明けてしまい決められる。同点になる。わく観客席、そしてチームメイト。だが、山城の顔には、どこか影ができる。その後、敵にボールが渡り、豪炎寺にパスが出される。ダブルマークでルートを塞ぐ。豪炎寺は、他にパスを出すが、それを影が通りすぎてボールを奪う。正体は、山城だ。そして、またドリブルで上がっていく。今度は、三人がマークがつく、味方がボール呼ぶ。だが、山城はドリブルで突っ込み三人を相手にする。
「「「なめんなよ!」」」
三人は、一気に潰しに掛かるが、山城はそれを何とも感じずに抜き去る。そして、キーパーと1対1になる。
「今度は、止める。」
とキーパーはさっき程寄り後ろに構える。誰しもが、山城がシュートは、無理だと思った。そして、山城は、大きく右足を振り上げ、そのまま振り抜く。そのシュートは、今日1番の威力を誇り、キーパーを容易くぶっ飛ばしゴールに突き刺さった。そして、主審の笛がなる。試合終了である。ワァーワァーとわく観客席、初出場のチームが、優勝候補を倒したからである。悔しがる敵チーム、喜ぶチームメイト達、皆がそれぞれの顔する。ただ1部を除いて。整列し、互いに握手する。
「なぁ、おまえ名前何て言うんだ。」
「山城 一平。」
「そうか、山城か。次会うときは、うちが勝つ。」
「次も、負けねーよ。」
こうして、無事初戦突破。誰もが喜ぶ中、山城を含む全線のFW、MFの1部とコーチの面々は今日の山城のプレイに不安抱き、山城に注意する。山城が、頷いてこの話は終わったが、山城の心中にはスッキリとしている感覚が、残ったままだった。