楽しくただ純粋に   作:瓦版

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挫折

ジェネシスとの一戦が、終わった。吹雪を近くの病院に運ぶ。そして、吹雪が、安静してる際に吹雪の過去が瞳子の口から語られた。吹雪には、アツヤという双子の弟がいた。いつも、点を弟が守備を兄の士郎がそれぞれの役割を持っていた。だが、そこへ悲劇が起こる。吹雪を乗せた車が、雪崩に飲み込まれた。結果、吹雪は自分以外の家族を全員失くした。そして、試合の時に形見のマフラーに触れるすると、弟の人格になるらしい。つまり、吹雪は二重人格の状態でプレーしていた。

 

「監督は、吹雪君の状態を知ってて、試合に出してたんですか。吹雪君が、どうなっても良いんですか。」

「っ。」

 

病室は、暗い雰囲気なる。その後、雷門に悲劇が起こる。風丸が、チームを抜けた。それを聞いて、円堂は飛び出し、風丸を見つけ説得をする。

 

「あんなに、頑張って来たじゃないか。また、練習すればきっと勝てる。だから、」

「すまない、円堂俺は、お前や山城みたいに強くないんだ。」「風丸!!」

 

風丸の説得に失敗した円堂は、過去一番に気持ちが落ち込む。そこへ、栗松も脱退。円堂の心は、キャプテンとして初めての挫折を迎えた。それを期に円堂は練習に出なくなった。

 

「今日も来ないか。まもちゃん。」

「ああ。だが、奴を待つ。そして、俺たちは、俺達のやるべきことをやる。」

「ふーん、そっか。なら、DF陣と立向居だっけ?。あいつらの守備強化に手を貸すか。」

「ふ、意外だな。お前が、自分から練習に取り組むなんて。」

「まぁ、さすがにね。こういう時は、手を貸すよ。」

「まさかお前からそんな言葉を聞けるなんてな。」

「はん、ほっとけ。」

 

今の雷門の救いは、この二人の屋台骨が離脱しなかったことだろう。それから、怪物との練習をするDF陣と立向居。ボロボロになりながらも、皆付いていく。

 

「どうした、お前ら。もう、ギブか。情けねーな。そんなんだから、守れねんだよ。」

「くそ。」「化け物か。」「怖いっす。」「きつい。」

「けど、負けたくないです。」

「だな。」

「なんだ、やる気か。少しは、マシになったな。次、行くぜ。」

 

その後も怪物に食らいつくメンバー。それを眺めるだけの円堂。その日の夜、いつもの散歩に出掛けると瞳子に出会う。

 

「監督、また1人で考え事ですか。」

「山城君、あなたはいつもの散歩ね。あなたも早く、キャラバンに戻りなさい。」

 

そう、瞳子が山城の横を通りすぎようとした時、

 

「なぁ、あんた。いつまで1人でやるんだ。」

「どういうことかしら?。」

「そのままの意味だ。何で、1人でやろうとする。」

「意味が、分からないわ。わたしは、行くわよ。」

「だから、このチームは脆いって言ってんだ。」

「え?。」

「前、言っただろ。このチームは、どこか脆いと。」

「えぇ、。」

「それは、選手だけじゃねえ。あんたにも言ってだぞ監督。」

「!?私が、脆い?」

「ああ、そうだ。あんたは、脆い。だから、いつも1人で抱え込んで、チームを内面から強く出来ない。」

 

その一言で瞳子は遂に怒る。

 

「あなたに、何が分かるの?監督でもなく、1人でも勝てるあなたに何が……。」

「分かる。だって、俺も1人で戦ってチーム破滅させたからな。」

「?!。あなたみたいな天才が。」

「ふは、天才か。皆、俺を怪物なんだって言うけど、1人で勝つって想像以上に苦しんだぞ。勝つは、嬉しい。だが、あくまでそれは、チームで勝ち取るから意味がある。1人で勝っても嬉しくねーし、つまらねんだよ。」

「そうなの。知らなかったわ。」

「ああ、だから、1人は辛いんだ。1人は、限界があるんだ。」

「そう、。」

「ま、もうこれ以上何も言わね。あとは、自分で何とかしな。瞳子監督。じゃあな。」「、、、、。」

 

こうして、怪物から助言を貰った。1人の監督は、少しずつ変わり始めた。

 

「最近、監督がよく質問してくるんだが、お前監督に何か言ったか。山城。」

「さぁな、監督が変わろうとしてるんだろ。良かったな、1人で頭で考えなくて。ゆうちゃんも大変だろ。」

「まあ、確かに考えをまとめ易くて助かってる。」

「なら、良いじゃねぇか。これから、チームが変わるんだからな。」「?」

 

雷門の風向きが、変わる。そして、進む方角が吉なのか凶なのか。誰も分からない。ただ、1人の怪物だけが知っている。

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