昨日、綱海に言われた中学に着く。大海原中、沖縄の特徴である。海と上手く共存している学校。綱海からグラウンドに案内される雷門。そこには、大海原中のイレブンと監督が居た。チームの特徴としては、皆が底抜けに明るかった。中でも、キャプテンの音村は一見他のメンバーとノリの度合いが違う。だが、綱海曰くチーム一番のノリノリらしい。それに、対して夏未は何度か帰ろうとした。山城も向こうのノリにやられていた。
「うへぇ、暑いな。何で、あいつら元気なんだ。」
「それも強みかも知れんな。ふざけてそうだが、逆に言えばなかなか渋といチームかも知れん。」
「よし、みんな、頑張って勝とうぜ。」
「「「オオー!!。」」
「今日もノリノリで行こうぜ。」
「「「オオー!!。」」
こうして、キックオフ。最初は、雷門ボールから始まる。パスとドリブルで、前線の吹雪へ。吹雪は、必殺技を放ち、見事先制するが、向こうはそれすら喜ぶ。変な感覚に襲われる雷門。そして、大海原中の攻撃になったとたんに、音村が動く。
「8ビート。」「2ビートアップ」「ダウン。」
音村の掛け声と共に、選手のリズムが変わった。そのリズムの変化に惑わされた雷門は、中々攻められなかった。そして、遂に同点になる。ハーフタイム。
「あいつらの動きなんだ。まるで、こっちの動きが分かるように動いてる。」
「ドリブルで、攻めるのはあまり得策ではないのかもな。」
中々、糸口が見つからなかった雷門。後半の最初も上手く行かなかった。が、鬼道が音村の掛け声と同時に選手が動いて居ることに気づく。そして、そこからテンポで動いていることがわかった。その仕組みが判明した今、鬼道のゲームメイクが始まる。音村は、雷門の動きの変化に気づく。
「相手のリズムが、変わった!なるほど、さすが天才ゲームメイカーだ。」
そこから、互いの司令塔のゲーム合戦が始まる。そして、終止符を打ったのは、パスを怪物からであった。
「彼を行かせるな。」「「オウ!!。」」
「ふ、お前らなかなか面白かった。だが、リズムを操るのは鬼道だけじゃねぇよ。」
「何?!。」
そこから、試合終了まで怪物のプレーが独占する。音村も何とか、リズムを計るがむちゃくちゃなテンポで乱された。
「スゲー、これが全国屈指のプレイヤーのサッカーか。」
素人の綱海は、そのレベルの高さに尊敬を抱いていた。そして、試合は圧倒した雷門だが、内容はなかなか反省のあるものだった。その後、交流を兼ねて向こうの監督のおごりでBBQをすることになった。鬼道は、音村の所に向かった。
「隣、良いか。」
「ああ、構わないよ。」
「今回の試合、プレーの幅を広げられた。良い試合だった。まさか、テンポを使うだけであそこまでやれるとはな。」
「うん、この世は一定のリズムで流れてる。そんな所に、変化を付ければ、今回の結果になる。」
「なるほどな。中々、興味深いな。。」
「だけど、まさかだった1人に崩されるとは思わなかったよ。」
「ふ、あいつは俺にもどうにもならん。ただ、あいつと居ると自分のレベルが確実に上がっていることは、確かだがな。」
「ふふ、なんだか羨ましいな。」
そんな、参謀同士の会話は中々盛り上がったらしい。一方で、綱海はある人物を探していた。
「綱海、どうした?誰か、探してるのか。」
「あぁ、円堂か。山城探してるんだが、知らないか。」
「一平?そこら辺で涼んでるんじゃないか。」
「わかった。ありがとうな。」
綱海は、円堂に言われた通りに探すと。そこに、座っている山城を見つけた。
「山城。」
「うん?なんだ、綱海か。何か用か。」
「ああ。今日のお前のプレー見てたら、何か熱いものが心の底から沸き上がってんだ。俺に、サッカー教えてくれ。」
「鬼道とかそれこそ、そっちのキャプテンに教われよ。何で、俺なんだ?」
「確かに、教わるならそれでも良いかも知れねぇ。だけど、お前に教われば、サーフィンとは違った楽しさを知れるかも知れねーだろ。だから、頼む。」
「、、、、、、はぁ。わかった。監督に頼んでOK貰ってみるわ。」
「!そうか、サンキューな。山城。」
それから、山城に惑いつく選手が増えた。
「グハ、くそ~。中々、追い付けね。」
「当たり前だ、そんなすぐ追い付かせるか。だが、動きは悪くない。」
「そうか。よし、もう一本。」
「OKだ、行くぜ。」
「次は、俺だ。」
「ち、ゆうちゃんか。だが、負けねぇぞ。」
「一平、打ってこい。」
「少しは、止められるようになると、良いな。」
「山城君、勝負。」
「ああ、頑張って付いてきな。」
「先生、早くしろよ。」
「待て、俺は1人だぞ。ゆっくりさせてくれ。」
「山城さん、俺と一対一の勝負お願いします。」
「ふ、少しは上達したところ見せてみろ。」
こうして、山城の多忙の日が続く。それを見ていた瞳子は、マネージャーや選手に気づかれないように静かに笑って見ていた。そんな中、円堂は新しい技に挑戦している。正義の鉄拳という技らしい。マジンザハンドを越える技ということもあり、中々上手く行かなかった。そこで、動きのヒントてして、綱海にサーフィンを教えて貰っていた。そして、数週間のトレーニングにより、何とか形まで持っていく。それから、雷門は沖縄の地で必死に汗をかいた。