綱海との特訓の成果もあって、正義の鉄拳が完成させた円堂。
「何とか、間に合ったな。」
次の日、大海原中のグラウンドにイプシロンが現れた。だが、前より雰囲気が変わっている。デザームは、イプシロン改と名乗った。そして、今回のスタメンに綱海が出場する。瞳子は、ここ最近の綱海の吸収力の高さを買ったのかも知れない。そして、キックオフ。雷門ボールで始まった。吹雪にボールが渡り、1人で上がる。そして、エリア近くまで行く。そこから、必殺技を放った。だが、それをデザームにあっさり止められた。
「なん、、だと。」
「ふん、期待していたが。やはり、所詮この程度であったか。期待するだけ、無駄だったな。もう貴様は、眼中にないわ。」
「何!!。」
そして、デザームは、FWの選手にパスを出す。そして、必殺技を放ってきた。円堂は、今までとは違う構えをとる。
「正義の鉄拳。」
「何!。」
究極奥義が、炸裂。見事、シュートを弾いた。その後、パスで吹雪に渡るが、単独で突っ込む。
「止まれ、吹雪。」
「ち、完全に我を見失ってやがる。」
そして、焦燥に刈られた吹雪はエターナルブリザードを放った。それに対して、デザームは必殺技なしの片手キャッチ止める。その瞬間、吹雪の中の何かが壊れた。
(士郎でも必要ない、アツヤでも必要ない。じゃあ、、、、僕は、、、俺は一体、何なんだぁ!!!。)
そして、吹雪は魂が抜かれたように尻餅をつく。プレーが止まり、皆が吹雪に集まる。
「吹雪、おい、吹雪。」
「、、、、。」
(ち、完全に壊れたな。まもちゃんの声すら届いてねぇ。)
吹雪は、抱えられてベンチに戻る。それから、デザームが守備の変更を申し立てた。
「審判、私とFWポジションを変更する。」
「「「?!。」」」
その事に、雷門のメンバーは驚愕する。
「お前、FW出来んのか。」
「ふ、私は元々FWが、本職だ。」
「へぇ、舐められたもんだな。俺に決められた時も、心の中で笑ってたのか。」
「はて?どうかな。」
イプシロン改からボールで試合再開。デザームの動きは、中々ものだった。山城とは無理に勝負せず、パスを織り交ぜてかわす。
「ち、面倒なことしやがる。」
「おっと、お前は俺らと遊んで貰おうか。」
「そうそう、試合が終わるまでね。」
「またかよ。」
山城は、またダブルチームを仕掛けられていた。そうしてる間に、デザームはどんどん上がって、エリア近くでシュート体制に。
「これが、私のシュートだ。グングニル。」
シュートが、一本の矢が円堂を襲う。
「正義の鉄拳。ぐわぁ。」
究極奥義の拳は、一本の矢により貫かれた。先制された雷門、その後、何とか攻めるが敵の力が上回っているため、中々形にならず。敵にボールを奪われる。そして、デザームに渡る。
「追加点いただく。グングニル。」
「「させるか。」ッス。」
壁山と塔子のディフェンス技でシュートの威力を弱める。そして、円堂は正義の鉄拳を発動するが、コースを変えるだけで精一杯だった。ボールは、ポストに直撃しエンドラインを越える。そこで、ハーフタイムに入る。
「命拾いしたな。後半で止めを刺す。」
「じゃあね、また遊ぼ。」
「ち、やべーな。」
ハーフタイム中、少し雰囲気が暗かった。特に、円堂は究極奥義が破られたことで、祖父の技に不安を抱く。そこに、立向居が近づいて来た。
「円堂さん、ちょっと良いですか。」
「ああ。なんだ、立向居。」
「何か、正義の鉄拳が弱々しく見えて、ライオンでも子供を見ているような。すいません、生意気言って。」
「いや、ありがとう。少し、考えてみるよ。」
「はい、頑張って下さい。」
師弟の会話とは、別に怪物と天才と監督の会話に移る。
「このままじゃ、前半と同じだな。」
「どうする、円堂君をどこかのポジションにおいて、三人技で行くか。」
「いや、そのままでは、守備が大きくダウンしてしまうわ。」
「ここは、何とか防いで俺がゾーンを使う。」
「持つのか、この環境と相手のダブルチームで相当参ってるんじゃないか。」
「けど、それで行くしか無さそうね。」
こうして、苦しい後半が始まる。「究極奥義に完成なし」という祖父の言葉に疑問感じてる円堂。覚悟を決めた参謀と怪物。覚悟と作戦が、鍵を握る。そして、キックオフの笛がなった。