全国決勝に来た山城達。だが、誰もが決勝戦の緊張は、ない。というよりは、それどころでないからである。
要因は、やはり山城である。今日もベンチスタートだと思ってた山城。だが、告げられたのは、スタメンのいつものFWの位置。
「今日は、ベンチじゃないのコーチ。つか、俺がスタメンでも良いの?」
「いつもなら、そうした。だが、他のメンバーの決めたことだ。嫌なら、良いんだぞ。」
「出るよ、そして勝つ。」
皆、山城とプレイのは嫌いであるが、そうは言ってられないのだ。今日は、決勝で相手は前年の優勝チーム、しかも相手の司令塔の鬼道は、あの帝国のスカウトが来てるほどの天才選手。山城の力が、必要不可欠。
いつものミーティングを終え、アップする面々。そして、整列のため、フィールドに向かう。スタジアムからは、割れんばかりの大歓声。そして、挨拶をし、ポジションにつく。そして、キックオフ。さすが、前年の優勝チーム、1人1人の動きが良い。そして、それを指揮する鬼道は、それらの頭二つ以上に実力が抜き出てる。
「ちっ、やりづれぇ。」
山城もなかなか良いリズムを作れずにいた。そして、味方のミスから失点する。そして、さらに失点する。そして、前半の終わる頃には、3点差つけられる。そして、前半終了。鬼道のチームは、全員良い雰囲気であり、山城達はムードが悪かった。リズムが作れず、山城も完全にボールを触れずにいた。暗い中、山城が口を開いた。
「皆、もうパスは出さなくて良い、俺抜きで決めてくれ。」
皆が、それに反論しなかった。そして、後半スタート。山城の言葉通りに動く選手達、観客の誰もが勝負を投げたと思った。だが、これが功を奏す。山城に割かれた、穴が隙となり、シュートチャンスが増えた。そして、遂にゴールネットを揺らす。皆、喜んだ。そして、今のプレイから山城のマーク外す鬼道。だが、これがさらに隙を生んだ。山城のキレが、戻ったからである。それからは、山城に振り回される。本来のリズムが戻った山城に怖いものはない、1点さらに追加点、気づけば、同点になる。そして、試合も終了間際、敵のミスからボール奪った山城。一人一人と抜き去る。そして、シュート体勢に入る。1つの影が、山城の前に来る。
「決めさせるか、俺たちが優勝する。」
山城のインパクト時と同時にぶつかる。
「「うおおおお!!」」
二人の右足がぶつかり合い、押し合いになる。だが、徐々に鬼道の右足が、押される。
「何に、クソォォオ!」
「悪いな、俺たちの勝ちだ。」
鬼道の右足をぶっ飛ばした。そのシュートは、真っ直ぐ進みキーパーごとゴールに突き刺さった。そして、試合終了のホイッスル。観客は、湧き、山城達は、皆で優勝を噛み締めた。皆が、喜んだ。その日、山城達は、町でも祝福される。山城も両親や友達、円堂に祝福された。そして、次の日山城は、コーチに退部届けを出し、チームを辞めた。