楽しくただ純粋に   作:瓦版

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帰狼

リミッターを解除したジェネシスのメンバーその実力は、今までとは一味違った。その早さ、その力全てが圧倒される雷門。そして、グランとウルビダ、ウィーズの三人技のスーパーノヴァにより同点に追い付く。だが、代償として体に相当の負荷が掛かる。人間のリミッターを強制的に引き出すため、ジェネシスの選手は体の悲鳴の大きさに悶絶する。円堂は、ヒロトに声を掛けるが彼らには届かない。そのままの勢いで、勝ち越しを決められる。山城に代わりに出場した吹雪。FWにならんだが、ジェネシスの選手には通用しなかった。ボールを持って抜こうにも奪われ、反対に取り返そうとしても必殺技が通じなかった。そして、自信を失う吹雪。ハーフタイムに入り、1人失墜していた。

 

「やっぱり僕じゃダメだったのか、完璧じゃなきゃ行けなかったのか。」

 

そんな、吹雪に豪炎寺のファイアトルネードが、突き刺さった。それが、何を意味しているのかわからなかった吹雪。だが、豪炎寺の言葉で理解をする。

 

「いつまで、完璧にこだわっている。」

「完璧な君には、わからないよ。どうしたら、良いのか僕にはわからないんだ。」

「だったら、仲間を頼れ。1人で無理なら、チームで完璧を目指せば良い。」「?!。」

 

そして、後半が始まりボールを上手く回す雷門。遂に、吹雪にボールが渡る。ボールにすら怖がった時とは違い、受け取ったボールは暖かみを帯びていた。その暖かさから亡き父親からの言葉に理解した吹雪。そして、一匹の狼は長きトンネルから抜け出すことに成功する。それを見ていた、山城は静かに喜んでいた。

 

「は、遅かったじゃねぇか。やっと抜け出せたみたいだな。」

 

覚醒した吹雪は、ボールを回し駆け上がる。そして、ネロと一対一になる。

 

「これが、新しい力だ。ウルフレジェンド。ハアア。」

「時空の壁。く、うわあ。」

 

同点のゴールが突き刺さった。勢いに乗る雷門だが、敵はさらにリミッターを解放する。もはや自殺行為に等しい。だが、彼らの中には、「自分達の父親の吉良星二郎の言葉は絶対である。」という考え方が根付いていた。そして、さらに一段とスピードが上がるジェネシス。それには、誰も止められずまた勝ち越しのゴールを許す。

 

「「「ぐあああああ。」」」

 

今までと違いさらに苦しむジェネシスのメンバー。このままでは、ノーガードの殴りあいにより奴らが二度地面と歩くことが出来ない状態に陥ってしまう。だが、負けるわけにも行かず、雷門は豪炎寺と吹雪の必殺技のシュート「クロスファイア」を放つことでまた同点に追い付く。そして、ジェネシスのターンに周る。またもうスピード上げて来る。そして、グラン達の三人技をまた放ってきた。立向居は、何とか防ぐことができた。時間もそろそろ終盤に入った。ここで、ベンチで休んでいた怪物が動く。

 

「監督、頼む。もう一度、俺をあのフィールドに出してくれ。」

「!駄目よ。認められないわ。」

「そうだ、何を言ってんだ山城。お前の今の状態は、危険だ。おとなしくしてろ。」

「土門、だがこのままだとジェネシスは勿論、うちの選手にも危険が生じる。現に、立向居の手が限界を迎えている。これ以上野放ししたら、あいつは、キーパーとしての選手生命を閉じることになる。それでも良いのか。」

「だけど、今のあなたをこの試合に出すのはそれこそ山城一平というサッカー選手を殺すことになる。残念だけど。」

「けど、奴らも人間とわかった以上、奴らも死ぬことになる。」

「、、、、いや、やはり認められないわ。」

 

だが、次の山城の行動にベンチのメンバーみんなが、驚く。それは、普段の山城を知るメンバーだからこそその行動に驚く。なぜなら、あの山城が頭下げるだけでなく、その頭を地面につけた云わば土下座である。

 

「何をしてるの!。顔あげなさい!。」

「頼む、雷門とあんたの弟達を助けるためだ。」

「山城、お前。」

「、、、、ふぅ、全くあなたは。」

 

そして、瞳子はベンチから審判に交代を告げる。その行動に試合に出てるメンバーは、瞳子に注目する。

 

「7番 浦部代わり、23番山城。」「「「!」」」

「行ってきなさい。そして、みんなのこと頼むわ。」

「フー、任せろ。あんたのために、チームのためにこの試合を終わらせてくる。」

 

そして、フィールドに再び舞い戻った怪物に注目するジェネシスのメンバー達。雷門のメンバーも山城に質問する。

 

「大丈夫なのか、一平。」

「そうだよ、山城くん。体まずいんじゃないの?。」

「おとなしくしてなくて良いのか。」

「何言ってんだお前ら。こんくらい何でもねーよ。それに、そろそろ奴らとも決着だ。ささっと倒して、上手いもん食いに行こーぜ。」

「ふ、お前らしいな。なら、手を貸してくれ山城。」

「当たり前だ。」

 

こうして、山城、豪炎寺、吹雪の雷門最強スリートップの完成である。そして、ポジションに戻る円堂に山城が話す。

 

「まもちゃん。」

「なんだ、一平。」

「今のチームの状態なら、行けんじゃねーか。例の究極奥義。」

「!そうか、ならやってみる価値はあるな。」

「ああ、そしてそれがこの試合の締めだ。立向居からのカウンターがスタート合図になると思う。」

「よし、やってみよう。」

 

ジェネシスとの最終決戦のフィナーレが始まるのだった。

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