チームを辞め、1人の時間が増えた。山城の両親は、チームを辞めると伝えた日、少し悲しげだが、息子の決めたことに反対しなかった。理解がある両親で嬉しかった山城。チームは辞めたが、練習は続けていた。もちろん、円堂との練習とは別に。それから時間過ぎて、6年生になり、他のチームの誘いがあり、見学に行った。そこで見たのは、レベルが低くも楽しんでいるチーム。
「良いなぁ、入りたいけど、入ったら皆のこと置いていっちゃうしなぁ。あぁあ、まもちゃんが、チームに入れたらな。」
円堂は、相変わらず、親の許可が降りなかったそうだ。山城自身心残りが、まだ残っていたようだ。その場を去ろうとしたら、グラウンドが騒がしくなった。見てみると1人の選手が、怪我をしたようでうずくまっていた。
可哀想だと思うが、見てみぬふりをしようとするが、
「あぁあ、だから弱いチームとやるのは嫌なんだよね。」
「確かに、練習にもならない。」
まさかの敵チームの選手から発せられた言葉に驚く。相手のコーチも注意するが、内心同じ事を思ってるような顔していた。怪我させられたチームの選手とコーチは悔しそうにしてた。それを見た山城は、足を止め、グラウンドに歩み出す。
「コーチさん、怪我人出たみたいだから俺入って良い?」
「ありがたいが、君はまだうちのチームの選手になっとらん。」
「良いですよ、その子加えてもどうせうちの勝ちだろうし。」
敵チームの了承得て、チームに加えてもらった。山城は、笑顔だが、内面は燃えていた。すると、キャプテンの選手来た。
「良いのうちなんかに入って?君はもっとの上のチームに。」
「良いの良いの、このチーム楽しそうだし、何より勘違いしてる奴ら叩き潰したら何かスッキリしそうだし。」
山城の言葉に、戸惑う選手。試合再開のキックオフ。
敵のパスあっさり奪い、シュートを打つ。そして、あっさり点が入る。
「なんだ、今の何もできなかった。」
「まぐれまぐれ、気を取り直そう。」
そうは敵の選手達は、話すが、その後は、敵のパスを奪いそして、叩きこむ。そんなパターンがはまり、気がつけば、大量の点差が、縮まって行く。そして、遂に。
「あーらよっと。」
敵のキーパーに尻餅つかせるドリブルからのシュートで、同点になる。終了間際、山城が大きく右足振り抜く。敵のキーパーは、びびって顔隠すが、ボールは山城の後ろにいたキャプテンにバックパスをする。
「決めろ、チャンスだよ。」
「あぁ、わかった。」
キャプテンが、蹴ったボールは普通だと取れるはずの威力だが、キーパーは腰が抜けているため、あっさり入る。そして、試合終了のホイッスル。
「やった、勝ったぁ。」
チームの皆は、優勝したかのように喜んでいた。反対に暗い顔した敵チームのメンバーたち。そんな連中に、山城は、口を開いた。
「この程度かよ。粋がってた割には、大したことねーな。人を馬鹿にする暇が有るなら基礎からやり直した方が良いじゃない。」
そうして、敵チームは反論出来なかった。だが、ある1人が、山城に気づく。
「どこかで見た顔だな。あー、こいつ山城だ。二年前の優勝チームにいた、怪物 山城だ。」
山城自身、周囲のこと何も思っていなかったが、けっこう恥ずかしかった。すると、向こうのチームのコーチが、勧誘してきたが、バッサリ断った。それから、新しいチームのメンバーに質問攻めされたが、悪くなかった。