戻った日常
エイリア学園の一件が、終わり日本では平和な日常が戻った。ここ、雷門中では今日もサッカー部のメンバーが、練習に張り切っている。
「さあ、みんな張り切っていくぞ!!」
「「「おう!!。」」」
円堂を中心に熱が広がっていく。その熱は、決して消えることのない炎そのものである。あの一件以来、メンバー同士の絆は、より強固なものになっていた。そして、旅などを通して、それぞれの実力も上がっている。休憩の時間になり、練習を一旦止めてマネージャーからドリンクを貰い休憩する。それぞれで、会話を広げている。練習の中でのプレイの確認、賞賛、反省など様々である。時間は、過ぎていき夕日が沈んで夜になる。それぞれが、各々の帰路につく。円堂は、帰る道を変え、タイヤのある鉄塔広場に向かう。すると、先客が1人いた。それは、見知った人物であった。
「珍しいな、お前がいるなんて。一平!」
「まもちゃんか。いやなに、今日の練習が物足りなかったからな。まもちゃんもか?」
「いや、日課なんだ。今日の分やろうかなって。そうだ!一平久しぶりに勝負してくれないか?」
「!良いぜ。まもちゃんは、どうする。キーパーでやるのか?それとも、フィールドプレイヤーでやるのか?」
「もちろん、キーパーだ!!まだ、一平のシュートを止めてない。止めなきゃ、話ならない!!」
部活終わりだというのに、気合い十分の円堂。そして、所定の位置に立つ山城は昔の光景を思い出す。
「ふっ。」
「どうかしたのか?」
「いや、昔のこと思い出してな。小学生の頃、よくまもちゃんと練習したなって。」
「!そうだな。あの頃に戻った気分だな。よし!!打ってこい!!。今日こそ、止めてやる。」
「相変わらず熱いな。だが、悪くねぇ!!行くぜ、ハアア!!。」
二人の対決は、夜遅くまで続き、終いには互いの両親に捜索願いを出されて見つかり、母親により雷を落とされ、たんこぶを作るまでに至った。帰り際、二人は顔を合わせ、笑みを浮かべて。
「「また、やろーな!!。」」
「「いい加減にしなさい怒!!」」
「「すみませんでした!!」」
そのまま、首根っ子捕まれて帰宅した。次の日、学校で噂される円堂。クラスメイトなどから質問されたり、呆れられていた。授業が終わり、部活の時間になる。そこでも、追及された円堂。そして、風丸と話をする。
「一体何をやってんだ。お前ら。」
「あはは、いやぁ盛り上がっちゃって。」
「まったく、お前ってやつは。それで、勝てたのか。」
「いやぁ、あと少し足りなかった。ギリギリで勝ち越された。」
「そっか、、だが、諦めないんだろう?」
「ああ!!ようやく、止められるようになったんだ。なら、次は完璧に止めてやる!!」
「ふっ。それでこそ、円堂だな。」
談笑を終えた二人は、練習に戻った。変わって、場所は世宇子中。山城は、練習後に校長に呼ばれて校長室に入る。
「失礼します。」
「来たね、山城君。」
「話って何ですか?まさか、退学ですか?」
「いや違う。話っていうのはね。君に、わが校を代表して海外交流に行ってきてくれないかな。」
「海外ですか。何で、また?」
「わが校には、海外交流してその国の方々と親交を深め、日本とその国の関係を作る教育システムがある。」
「何で俺なんですか。他にも、成績優秀な生徒とかいたんじゃないですか?」
「確かに、成績だけ見れば、なかなか難しいだろう。だが、それは学業の意味でだ。君には、サッカーがある。わが校を初の決勝に導いて、地上最強イレブンとして日本を救った。これ程の生徒は、他にいない。だから、山城 一平君、君に今回の海外交流の代表生徒として派遣したい。」
「わかりました。自分の出来るだけのことは、全力でやらせて貰います。」
「そうか、ありがとう。」
「それで、どういったことを?俺は、外国語はさっぱりですよ。」
「それは、大丈夫だ。今回の国は、以前も交流のしたことある国で日本語を問題ないそうだ。君は、サッカーで現地の子供たちや選手と友好関係を作ってきなさい。」
「わかりました。がんばります!!」
「うむ、期待している。」
こうして、山城は海外に足を運ぶのだった。家に帰り両親に説明をすると、とても喜ばれて嬉しい気持ちになった山城。この海外での経験が、彼にとって大きなものになる。