楽しくただ純粋に   作:瓦版

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帰国

交流期間の最終日、山城は学校の生徒達に挨拶を済ませた。その後、リトルギガントの練習場に足を運んだ。それぞれに別れの挨拶を済ませる山城。すると、ロココがボールを持って近付いて来た。

 

「イッペイ!最後に、一勝負しよう!」

「ロココ。わかった、最後の仕上げだ。構えろ。」

 

ロココは、ポジションに着いた。そして、目の前の男との勝負に備える。山城も少しリフティングをしてボールの感触と調子を確かめた。両方とも問題なかった。あとは、目の前の1人のキーパーに体を向けてボールをセットした。二人の勝負にチームのメンバーとダイスケは、固唾をして見守る。

 

「行くぜ!ロココ!」

「来い、イッペイ!」

「うおおおおお!!」ドッ

 

怪物の放たれたボールは、チームに初めて合流した時とは、比べものにならないものになっていた。そのシュートは、真っ直ぐにゴールを守る男を襲う。そして、ロココはいつもの必殺技の体勢に入る。

 

「流石、イッペイ!これは、負けられない!!ゴットハンドX!!」

 

ズドンと衝突音が、響き渡る。互いに全力とはいかないものの相当の威力である。そして、勝負が動いた。ロココが段々と押され始めている。

 

「く、ハアアアア!!」

 

そのまま、力を更に加えたロココ。だが、その後に爆発しロココはゴールに弾き飛ばされる。誰もが、山城の勝ちに見えたが、ボールはゴール枠に入らずにバーに当たり、そのままゴールの外に落ちる。勝負は、ロココに軍配が上がった。

 

「チ、ダメか。やっぱり、ロココはすげーな!」

「うーんうん。確かに、勝負は勝ったけど、内容としてはボクの負けかな。やっぱり、イッペイは最高だ!」

「嫌味かよ。まあ、いっかな。次は、負けねーぞ。」

「うん!ボクも次は、完璧に止めるよ!」

 

二人が、会話していると、ダイスケが近付いて来た。

 

「イッペイ、よく頑張ったな。なかなか、鍛えがえのある数週間だったぞ。」

「ダイスケさん。こちらこそ、お世話になりました。」

「してイッペイ。お前さんは、これからどうする?」

「日本に帰って、また己と向き合います。」

「うむ、日々の練習は決して無駄に終わる事はない。そのまま、頑張りなさい。」

「はい!にしても、ロココのゴットハンドといい、ダイスケさんの熱血ぷりを見てると幼なじみを思い出すな。」

「へぇ、その幼なじみは相当なサッカー馬鹿じゃな。何て言う名前じゃ?」

「守、円堂守。俺は、まもちゃんって呼んでるけど。」

「円堂、、守。」

「うん?どうした、ダイスケさん。まもちゃんのこと知ってるのか?」

「、、、、いや、まったく。ただ、知り合いが円堂の親戚らしくてのゴットハンドもそこで教わったわ。」

「そうなのか、世間は狭いな。」

「あっはははは!まぁ、世の中そんなもんじゃい。」

「円堂守か、ボクも会ってみたいな。」

「まぁ、あいつのことだ。意外と、すぐに会えるかもな。」

「そっか、それは楽しみだな!」

 

そんな、会話していると、グラウンドに1台車が来た。山城がお世話になった学校の先生だった。

 

「イッペイ!そろそろ時間だ!空港まで送ってくよ。車に乗りなさい。」

「わかりました。今行きます!じゃあ、皆、ダイスケさんまたどこかで!」

「うむ、達者でな。」

「じゃあねイッペイ!!またいつか、サッカーやろう!」

「!ああ、約束だ!」

「ああ、そうじゃ。いかんいかんこれを忘れてた。」

 

車に乗り込む山城にダイスケが山城に近付いて手紙を渡してあることを言う。

 

「もし、お主が良かったら。日本に帰ってこれを読んでワシに返信してくれないか?」

「?わかりました。じゃあ、お世話になりました。」

「うむ。」「「「じゃあな!!イッペイ!!」

 

こうして、山城の長いようで短い海外合流が終わった。手紙の中身は、後に山城を驚かせるものだった。

 

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