それは、ある日のこと。山城が、いつも通り練習していると電話が入ったと呼ばれて練習を中断し電話をとる。
「はい、もしもし。どちら様ですか?」
「久しぶりね、山城君。瞳子です。」
電話の相手は、吉良 瞳子だった。かつての監督で、自分の恋愛相手。
「瞳子さん!?どうしたんですか?急に。」
「その声を聞く限り元気そうね。そんなあなたに頼みがあるのだけれど。良いかしら?」
「頼み?何ですか?」
そして、瞳子から驚きのことを聞かされる。
「日本に戻れるかしら?」
「!日本!?なんでまた。」
「わけは、来てから説明するわ。それで、こちらに戻れるかしら?無理なら、諦めるけど。」
山城は、ダイスケの元へ行ってことの顛末を伝える。ダイスケは、まだ、期間に余裕があるから大丈夫ということ。山城は、瞳子に行けると返信し帰国した。空港では、瞳子と1人の選手が迎える。
「よく来てくれたわね。」
「良いけど、何をやるんですか?」
「それについては、着いてからで良いかしら?」
「はぁ。てか、隣のやつは?何か見覚えあるんだけど。」
「ふん、相変わらず。減らず口の奴だな貴様は。俺は、砂木沼 治。いや、デサームと言った方が良いかな。」
「!なるほど、ようやく思い出した。」
「とりあえず、ある場所に向かうわよ。」
「分かりました。」
そして、山城は二人に連れられあるグラウンドに着く。そこには、見知った選手がたくさんいた。山城が、近くと皆がこちらを向く。その中でも、ある1人には、すぐ気づく。
「源田!久しぶりだな。何でお前がここに?」
「それは、こっちのセリフだ!山城、お前こそ今までどこにいたんだ!日本代表にも参加してないし。」
「俺は、別の国の代表なんだ。」
「そうか。しかし、元気良かった。」
「ああ、そっちこそ。」
二人は、握手する。そして、瞳子から今回の件について話される。
「山城君、貴方には、このチームのコーチをして貰います!」
「!?ちょっと待って!俺は、コーチなんか出来ないぞ!」
「貴方には、この子達の相手をして貰います。そして、イナズマジャパンに代表を賭けた勝負をして貰います。」
「!なるほど、だからこのメンバーなのか。わかった、やってやる。」
「助かるぞ、山城。我々は、悔しいのだ。選考にも選ばれずにただ力をもて余すのは。」
「山城、また相手してくれ!お前のレベルにまた追いかけたい。」
「ふ、良いぜ!お前らこそ、根を上げるなよ。」
「ふふ、望むところだ!」
こうして、山城はネオ・ジャパンとの練習に付き合うことにした。練習始めは、やはり世界のトップレベルに置いてきぼりを食らうメンバー。だが、それでも打倒イナズマジャパンへの思いに闘志を燃やし続ける。これには、瞳子も笑みを溢す。山城は、半ば期待はしていなかったが、メンバーの熱を受け取り。時間の許す限り、最後まで本気で付き合った。そして、ネオ・ジャパンは見違えるように逞しくなった。そして、来たる決戦向けて爪を研ぐ。