鬼神は兎を背負い立つ   作:おくた

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No.10 レース開始!

エアバイクレース。

 

飛行船の格納庫で、俺は自分の乗るエアバイクを前にしていた。レーサーのようなスーツ姿で、アレンはフックショットを確認する

 

アレンは渡されたエアバイクのエンジンさの細工の写真をみ見てため息をつくとサングラスを掛ける

 

三年生の先輩が一人やってくる。短髪で背が高く、厳つい先輩は随分と体を鍛えている様子だ。首回りがとにかく太い。優勝候補の一人である。

 

「ジルクの代理はお前かよ」

 

アレン「…あとで細工したやつは教えろドツキ回してやる 忠告はならいらないぞ…」

 

クラリス先輩の取り巻きの一人。

 

「……先に謝っておくぞ。お前には恨みもないが、次のレースは本気で潰す」

 

アレン「…回りくどいせこいやり方しかしないやつができない腰抜けが先輩面すんなよ。だが…あんたらあの人は好きなのは痛いほどわかる。俺にもいたよ」

 

先輩を少し考える

 

「俺の家は宮廷貴族でも末席だ。爵位もなければ、俺自身は跡取りでもなかった。お嬢様はこんな俺にも優しかったのさ。俺にエアバイクの才能があると知ると、支援してくれた。おかげで卒業後はこいつに乗って働く仕事に就けそうだ」

 

 

エアバイクに優しく手を置く先輩は、嬉しそうなのに悲しそうにも見えた。

 

「……優しい人だ。俺たちの憧れだった。周りの女が酷くて、他のお嬢様連中の取り巻きたちがグチグチ言っているのを聞いて……俺たちはこの人で良かったと何度も思ったさ」

 

アレン「先輩先程の無礼謝罪します。どうやら…貴方は忠義に厚い漢とみました」

 

「驚いたな…お前は…血も涙もないないヤローと聴いたが」

 

アレン「噂は所詮噂ですから…続きを聞いても大丈夫でしょうか?」

 

「あぁ、お嬢様の家はエアバイクのレース場を持っていてよ。そこを自由に使えるから練習には困らなかった。ジルクの奴も婚約が決まる前からレース場に通っていたんだぜ。お嬢様はあいつのために指導者を用意して、エアバイクも送ってさ。凄くいい顔で応援するんだよ。それが悔しいやら嬉しいやら……なのに、ジルクの野郎は急に婚約破棄を言ってきやがった。お嬢様が会おうとしても絶対に会わないまま、気が付けば婚約破棄だ」

 

アレン「そうか…貴方は許せないのですね…自分自身がどうすればよかったかわからない自分の弱さに…だから恩に報いるようにしたいのですね」

 

先輩はその台詞に驚愕してわらう

 

アレン「僕はあんなバカのためにするんじゃありませんクラリス嬢を止めるためにやるんです。貴方は?」

 

「俺はお嬢様の命令は絶対だ。……この命令だけは俺たちは絶対にやり通す。何が何でも……命を引き換えにしても」

 

アレン「全力で来てください!ただしこれだは覚えておいてください忠義や命令従うだけが従者の勤めではありません。あと命は引き換えにしてはいけません…貴方がそれを差し出してしまったらクラリス嬢は死ぬまでそれを背負わせてしまうことになるんですよ…そんな思いだけはさせてはいけません…地獄ですよ」

 

「……医務室の件は聞いた。無理だろうが、お嬢様を悪く思わないで欲しい。あの人、夏休みから人が変わっちまったのさ。奴隷を侍らせて、夜は遊んで朝帰りだ。昔はそんな人じゃなかったのに」

 

アレン「悪くないですよ 貴方の敬愛する人は人間関係を処理しなかった緑の腹黒が悪いんですよ 先輩…緑をぶん殴りたいですか?」

 

「そうしたいに決まってる」

 

アレン「そうですか…承諾しました」

 

去って行く先輩を見ながら俺はエアバイクのシートに腰を下ろしてヘルメットをかぶる。ヘルメットの顎にあるベルトをしっかりと固定した。

 

アレンは目を閉じる。意識が水の中にいるようになる。

 

「よう、待っていたぜ。今日はあの時の借りを返してやる」

 

アレン「…」

 

アレンは下らんそうに見るとすぐに前に向き直り無視をする

 

「無視してんじゃねーよ、一年のカス野郎」

 

とエアバイクをぶつけてこようとするが、アレンその気配を感知して避けてジャンプして避けるとそいつのエアバイク飛び乗ると思いっきり撲り飛ばす

 

アレン「ゴミに用はない」

 

そう言ってフックショットを自分のエアバイクに引っ掛けるとそのまま飛び乗る。水しぶきで審査員の目をくらませて行ったためお咎めなし 所々に障害物も設置されていた。  

 

アレン「感覚は掴めた!あとは!」

 

前を見ると審判がライフルを空に向かって撃った。その瞬間のアレンがいち早く反応してトップへでる

 

アレン「囲もうとしても無駄」

 

周囲を囲む男子生徒たちが、するとアレンの近付くと蹴りを入れてくる。

 

「くたばれ、この蛮族!」

 

「お前のせいでこっちは借金生活だ!」

 

「落ちろぉぉぉ!」

 

この怨嗟の声に俺は誤解だと言いたかった。

 

蹴ろうとした足を掴む

 

アレン「悪い足だね?そうか…いらないてことか」

 

と無邪気な笑みを浮かべる片手でへし折る。折られた男子生徒は絶叫してクラッシュした

 

アレン「(…!左か!)」

 

アレンはぶつけてこようとする生徒のエアバイクを飛んで避ける

とそいつは右にいたやつにぶつかりクラッシュする

 

アレン「これで3人!」

 

有料ラウンジでは、生徒たちが集まりレースを応援していた。

 

「やっちまえ!」

 

「そこよ。もっと抉り込むように!」

 

「ちょっと、生温いんじゃないの!」

 

「いや!あいつは無理だろ!」

 

「てか!出るのあの外道じゃねえのかよ!」

 

「あんな魔王に勝てるわけ無いだろ!」

 

アレンのし掛けた1つ目のわな…偽装伝達リオンが出るという偽情報を流してギャンブルの受付を終わらせてから急変させる

白熱する応援……全ては、リオンが生徒たちのヘイトを稼いだがアレンには絶対的な恐怖を与える。そうこの学園ではアレンに逆らうと何が起こるかわからないという噂がある。

 

アンジェが頭痛にこめかみを押さえる。

 

アンジェリカ「……下手に止めても不満は溜まる。適度にガス抜きさせれば良いとリオンも言っていたが、これは流石に」

 

リオン「あいつもうこの学校の番長じゃん…」

 

オリビア「それにして エアバイクてあんな動きできるんですね」

 

アンジェリカ「いや…そんなはずは…あいつまさか…」

 

リオン「いじっちゃないさ あいつの適応能力が以上なんだよ」

 

アレンを潰そうとしたクラリスの取り巻きたち。しかし、その取り巻きたちが囲む前にリオンは他の男子に囲まれボコボコにしようとするが、アレンの先読みしたかの動きですべていなされる。

 

クラリス「あら? 私たちが手を下すまでもなかったわね。あんたの取り巻き、本当に嫌われているわね」

 

アレンを取り巻きと思ったクラリスに、アンジェは反論した。

 

アンジェリカ「アレンでは取り巻きではない」

 

クラリス「そうなの? いつも一緒にいるから、そうとしか見えなかったわ。それにしても、あんたも人望がないわね。取り巻き連中がみんな裏切ったんでしょう? 裏切られるあんたにも問題があったんじゃないの?」

 

笑っているクラリスに、リビアが会話に割り込んでしまった。

 

オリビア「そ、そんな事はありません。アンジェは悪くありません!」

 

アンジェリカ「――リビア」

 

そんなリビアにアンジェが少し安堵すると、クラリスが目を細めていた。

 

クラリス「私たちの会話に割り込むんじゃないわよ、平民風情!」

 

その瞬間のクラリスは戦慄する

 

「なに!いま…!!」

 

その瞬間の謎の濃厚な殺意がクラリスの頬から血が垂れる

 

クラリス「!」

 

アンジェリカはわらう

 

アンジェリカ「どうやら…クラリス お前は化け物を目覚めさせたようだ」

 

アンジェリカは襟元から盗聴器を外して見せる

 

クラリス「何よそれ!」

 

アンジェリカ「これはアレンに通じてる盗聴器だ」

 

アレン「よう…小娘 どうやら 言っちまったようだな 俺はクラリス嬢…お前に少しチャンスをくれてやろうと思ったが気が変わった」

 

重圧の低い声でアレンがいう

 

アンジェリカ「クラリス…後ろを見ろ」

 

後ろには銃弾がめり込んでいる。モニターを見るとアレンは銃を握っていた

 

クラリス「狙撃?!そんなことできるはずが」

 

アンジェリカ「不可能?違うなアレンならできる あいつはこの世で最狂だからだ」

 

アレン「フッ…おいクラリス…貴様…何もわかってないようだがお前の恩を感じていた先輩はな!自分の命差し出してまで復讐をなそうとした!お前はどうだ!復讐を関係ないやつにまで押し付けて何がしたい!自分の復讐他人も敷く卑怯者が!復讐を語るな!そこで黙ってみてろ!今からお前が巻き込んだ奴らを潰していくところをな!」

 

アレンは、空中を回転しながら回避しながらエアバイクを操縦者にぶつけ次々落としていく。クラリスをその姿に恐怖した

 

クラリス「…化け物」

 

アレンはバイクグリップをフックショットで固定するとそして大きい水しぶきを発生させた途端

 

アレン「やるやつはやられる覚悟をするべきだ!」

 

アレンは水しぶきが、止むまでに一人以外の取り巻きのエアバイクに飛び移りながら気絶させていく

 

「なんだ!あいつどこに!ぎゃい!」

 

「バイクにいねえぞ グハ!」

 

とアレンが蹴り飛ばす

 

「て、てめぇ!」

 

アレン「俺の名は!アレン・メンター・ヘイズル 地獄に堕ちる準備はできたか?バカども!」

 

 そして次々に選手たちを抜いていくと、上位陣を独占するようにクラリス先輩の取り巻きたちが走っていた。が、ゾーンと同時に能力を最大限にフル活用しているアレン敵じゃな

 

 

『ま、まさかここでヘイズル選手が優勝争いに加わったぁぁぁ! こんな事があり得るのでしょうか?』

 

アレン「俺は高く跳ぶだけだ!」

 

そうして三位の選手を抜き去り、二位の選手が俺の前に出てきた。

 

「行かせるか!」

 

アレンの進行方向を邪魔するが、アレンは急減速して動揺させてか抜き去る

 

「卑怯者がでしゃばんな」

 

アレンは先輩とのデットヒートを見せる

 

アレン「…クラリス!教えてやりたい…お前のもとに何があるかをな!ここだ!」

 

そうしてゴールギリギリでアレンがゴールゲートをきる

 

リオン「よっしゃああああああ!!」

 

アンジェリカはわらう

 

オリビア「さすが アレンさんです」

 

アレン「はぁ…」

 

スピードを落としてヘルメットを脱いだ俺は、右拳を高く上げ…立ち上がるとしばらくその体制でいると。視界がくらみ後ろから倒れるように海に落ちた

 

リオン「あいつ!無理しやがって!」

 

アンジェリカ「アレン!聞こえるか!」

 

オリビア「アレンさん!」

 

アレンはインカムから聞こえる声に反応できない

 

アレン「沈んでいく…ヤバい…カラダが言うことをきかない…そうかろ俺…力を…使いすぎたのか…」

 

アレンは水中から見えるそらに手を伸ばす

 

アレン「あぁ…師匠俺もやっぱり寝るなら水中がいいや…」

 

その瞬間の掴み上げられる

 

アレン「…はぁ……あ…すんません…体言うことを聞かなくて…助かりました」

 

お礼を言うと、先輩が困ったように笑うのだった。

 

「別にいいさ。決闘騒ぎの時はスカッとしたからな。その時のお礼だ。まぁ、ついでに少し稼げたからよ」

 

(アレン…まだ…早いですよ)

 

アレン「…はは…先輩…こう言うのどうですか?」

 

とアレンは先輩に伝えると先輩驚くと

 

「恩に着る!」

 

アレン「いや…先輩も次に進んでほしいですから、」

 

表彰された俺は、賞金を持ってジルクたちの所に来ていた。

アレンはアンジェリカにメダルを見せた

 

アレン「やってやったぞ…」

 

マリエの悔しそうな顔を見る。

 

アレン「勝ってきましたぞ…ジルク」

 

アレンは杖を突きながらジルクに視線をむける

 

ジルクは小さく溜息を吐いている。

 

ジルク「……えぇ、約束は約束です。何でも命令すれば良いでしょう。まぁ、可能な限り応えるつもりですよ」

 

アレン「大丈夫だ こいつはお前のためでもある」

 

すると、マリエがアレンを指さしてきた。

 

マリエ「そこまでしてお金が欲しいの! この守銭奴!」

 

アレン「いや小娘おまえと役員には…約束を守ってもらうぞ」

 

アレンは契約書と小切手をみせた

 

アレン「そちらが稼いだのは10万今回俺が稼いだのは」

 

アレンは足を組んで指をパチン!と鳴らすと

 

アレンの目の前に大量の白金貨が並ぶ

 

アレン「今回は俺がもけたのは19万だ」

 

マリエ「はぁ?!!ちょっと!アンタなんでそんなに儲けてんのよ!」

 

アレンは小切手

 

アレン「俺のちょっぴりは4.5万 それでマックスレートでフルでボロ儲けだ さて…俺の設けた5割は頂こうか?そうだ…9.5万喜べ5000残るぞ」

 

マリエ「詐欺よ!アンタ!」

 

アレン「サインしただろ?それともヘイズル家が取り立てのプロもいるんだぜ?どうする?悪魔は代償を欲するものなのだろ?」

と笑うとその瞬間のマリエたちは気絶した

 

アレン「リオン殿!今回の総計を!」

 

リオン「オッケー!21.85万だぞ!」

 

アレン「よし それを5で割っくれ」

 

リオン「何に使うんだ?」

 

アレン「オリビア アンジェリカ リオン 分前一つは使い道は決めてる」

 

 

ジルク「分かりました。それで君の気が晴れるのなら構いません」

 

アレン「お前には少し痛めを見てもらう」

 

そうして5で折半した47300の白金貨を袋に詰め投げた

 

ジルク「これは?」

 

アレン「言ったはずだ痛い目を見てもらうとそれの治療費と迷惑料だ 言っておくがこればっかりはお前のためでもある」

 

飛行船のラウンジ。貸し切ったのでこの場には関係者しかいなかった。そこには病衣を着用したジルクは、頭部や腕に包帯を巻いていた。そんなジルクを前にしているのは、クラリス先輩である。

 

ジルク「この度のことは本当に申し訳ありませんでした」

 

クラリス先輩が涙目になっている。

 

クラリス「今更……今になって……遅いのよ! 私は待っていたのに! あんた、手紙一つで全部なかったことに出来ると思っていたの!」

 

激怒するクラリス先輩。

 

ジルク「会うのは失礼と思いました。他の女性を愛して貴方に会うことは出来なかった。嘘を付くのが……貴方の前で嘘を付くのが嫌でした」

 

クラリス先輩はスナップの利いた平手打ちをジルクする

 

クラリス「何が嘘よ! あんな女に誑かされて……私を捨ててまでそんなに欲しかったの? どうしてあの女なのよ!」

 

ジルク「……自分でも分かりません。けれど、彼女のことを愛してしまったんです。だから、貴方に会うのを躊躇いました」

 

クラリス「そうやってまた誤魔化すの? ジルク、貴方はいつもそう! そうやって本音を私に語ったことなんか一度もないじゃない! 今もそうやって謝るふりをして逃げるの?」

 

ジルク「……これが私の素直な気持ちです。貴方に会える立場ではない。会っても貴方を傷つけてしまう。それなら、思い出のままの私を覚えていて欲しかった」

 

クラリス先輩の取り巻きたちが手に武器を持とうとしていた。

その時アレンが杖で地面を叩く

 

アレン「クラリス嬢をこれまで支え来た人たちよそこまで!これ以上彼女のためにも手を汚すな!」

 

「貴様!なんのつもりだ!」

 

「我々の問題に首を突っ込むな!」

 

アレン「愚か者が!貴様らここでこいつを傷つければ、クラリス嬢がその責を負うんだぞ!クラリス嬢 あんたもだ!あんたの復讐に巻き込んで取り巻きたちに手を汚させるための道具でもないんだぞ!だが…取り巻きも踏ん切りがつないのも事実だ…」

 

すると先ほど助けてくれた先輩がうなずく

 

アレン「先輩…見届人は私達で」

 

先輩「わかった」

 

そういうとジルクの前へ行くと思いっきり殴り飛ばす。ジルクが飛びあがり地面に叩きつけられる。

 

「はぁ…はぁ…」

 

するとアレンが拍手する

 

アレン「いい一撃でした…流石です。」

 

先輩「ありがとよ…すっきはしなかったが…踏ん切りはついた気分だ お前らも悪いがこれで納得してくれ」

 

取り巻きたちは不服そうだが承諾する

 

アレン「さて…クラリス先輩 これが貴方が復讐使い 自分のために命を差し出そうとした漢の忠義だ …二度と復讐の道具に使わないでださい」

 

クラリス「…そうする…もう 貴方たちが手を汚す価値もないわ。もう、私はこんな男と関わらない。これからは他人よ。二度と関わらないで」

 

ジルク「申し訳ありませんでした。そして、ありがとう……クラリス」

 クラリス先輩が俯いて奥歯をかみしめている。

 

クラリス「呼び捨てにしないで! もう顔も見たくないわ!」

 

 

三年の先輩がクラリス先輩を心配していた。クラリス先輩自身は涙を拭っていた。

 

アレン「では…これは俺からだ」

 

アレンは取り巻き全員の前に小袋が現れる

 

アレン「その中には10万分が入っております」

 

クラリスたちはその光景に疑問を浮かべる。しかし全員はここで悟ったこれが本来のアレンであることに

 

アレン「それは今回私からのお詫びです。この度は貴方がの名をけなし傷を与えたことにさらにはコイツのためにできる手打ちがこのような形になったことについて深く謝罪する 申し訳ありませんでした」

 

アレンが頭を下げる その瞬間その場いた全員驚愕した、先程の試合と噂とかけ離れた姿に困惑する

 

アレン「復讐を終わらせて次に進んでください」

 

先輩「(これが本来の…アレン・メンター・ヘイズル)」

 

クラリス「(こんな人を相手にしてたの…王国もこんな人を処刑しようとしたの?!)」

 

その場にいた取り巻きたちもアレンの対応とその姿に確信する。この男悪魔ではなく、自分よりも大人であることに

 

アレン「先輩これは、少しばかり私には重すぎます。」

 

先輩にメダルを渡す

 

先輩「これは君が勝ち取ったものだろ?」

 

アレン「人間の範疇を超えた領域に両足打ち込んだ化け物にはふさわしくないですよ」

 

先輩「…それはどういことだ…」

 

アレン「では、これに御仕舞とさせていただきます」

 

アレンは杖の先を地面に打ち付ける?

 

先輩「……悪かったな。迷惑をかけた」

 

クラリス先輩は、取り巻きが持って来た椅子に座って涙を流している。

 

アレン「…いえ… 人を待たせているので行きます。この場には相応しくない」

 

「いや、少し待ってくれ」

 

そう言われて男子たちに囲まれると、全員に頭を下げられた。

 

「?」

 

「俺たちが呼び出してもあいつは来なかった。お前には――侯爵には感謝しています。数々のご無礼、申し訳ありませんでした!」

 

「申し訳ありませんでした!」

 

男子一同からの謝罪に困惑していると、少し離れた場所で亜人種の奴隷たちはその光景を眺めていた。奴らにあるのは契約たがう…

 

「不満があれば殴ってくれても構わない。出るところに出ても良い。ただ、お嬢様は今回の件と無関係だ」

 

「駄目なら俺が責任を取るさ。命懸けでな」

 

アレン「駄目だ 命を粗末にするなその命は、貴方ひとり野物じゃないだ クラリス嬢は許さないだろうよ」

 

クラリス「そうよ 私がそんな事を許すと思っているの! ……全ての責任は私にあるわ。貴方たちは私の命令に従った。それだけよ」

 

「ですがお嬢様!」

 

アレン「今度飯誘ってください それでロハでいいですよ」

 

「お、お前……そうか。許してくれるのか」

 

アレン「ゆるすも何も貴方がたは大まかに言えば被害者でしかない…ですから…それに逆恨みで俺を襲ってきたやつならしばき倒すが貴方がた形と理屈はどうあれ尽くそうとしたがわだ むしろ敬意を評します」

 

アレンは綺麗に敬礼

 

アレン「……クラリス嬢もいい加減に立ち直ってください こんなにあなたのことを思ってくれるいい人たちがいるんですよ。貴方は幸せものですよ。なかには全部なくして復讐にかられた挙句の果てに人としてのたがタガが外れて鬼に堕ちるものいます」

 

クラリス「まるで見てきたようだな」

 

アレン「見てきた?俺がそうだったんだよ」

 

クラリスにしか聞こえない声で言う

 

クラリス「え?」

 

アレン「前に進むきっかけは与えた うじうじしてないで顔を上げてくださいいるはずでよ貴方のことを大事に思ってくれる人が」

 

 俺の台詞にクラリス先輩が俯いて力なく笑っていた。

 

クラリス「貴方は優しいのね」

 

アレン「強くあれそして優しくなれ…そう教えてくれた人がいるんだ」

 

クラリス「そうか」

 

アレン「あの人は強かった誰よりも高く届かないくらいだっだ とにかく貴方の慕ってくれる人に報いたいなら、面倒なのは止めて貰うとありがたいと思いますよ」

 

取り巻きたちが頷く

 

クラリス「そうするわ。もう……随分と遅いけどね。私、もう汚れちゃった」

 

 

悲しそうに笑うクラリス先輩の後ろで、専属奴隷の一人が意味ありげに笑っているのが見えた。俺たち相手に勝ち誇ったような笑みだ。

 

アレン「汚れててもいんじゃないんですかね?世の中綺麗な人間なんていませんよ」

 

クラリスは目を見開く

 

アレン「俺はこれまで何人もの人を殺してきました」

 

クラリスたちは騒然とする

 

アレン「始めて殺したの13の頃でした 命を狙われ続けてきました いまでも覚えてます。人を刃物で刺した感覚は…いまでも抜けません あの力のない虚ろな瞳と人であったもの…」

 

アレンは両手を見る

 

アレン「生きるためには他者と志を殺さなければ生きていけなかったそれが俺の世界です 僕は血を被りすすり赤く濡れ黒く渇いたこの汚れは死ぬまで落ちない でも貴方は違う 貴方はまだやり直せる。間違いは誰にでもあるただそこから何を学ぶかどう立ち上がるか。それさえできればいつか笑い話にでもなりますよ…手始めにそいつらの数…減らししてみては?」

 

専属奴隷の亜人種たちがそれぞれ狼狽えた表情になる。彼らにとって、クラリス先輩は良い主人だったのだろう。

 

クラリス「口が上手いわね。そうやってアンジェリカに取り入ったのかしら?」

 

 

アレン「俺は取り入るようなことはしてない…ただ…過去にそういう経験あっただから、俺はアンジェリカに可能性を感じた。俺でもできたんだ貴方もできるはずだ」

 

クラリス「そうね。また頑張ってみるわ。もうこんな生活も疲れたし……なんだろう。何をやっても振り向いて貰えないって分かっていたのに……私は何をやっていたのかしら」

 

アレン「…期待したのでは?心配して戻ってくるのでは?と…」

 

クラリスは気付かれたことに驚く

 

クラリス「貴方一体…なんぜわかるの?」

 

アレン「経験てやつですよ」

 

クラリス「アレン君。貴方やアンジェリカ――それに、あの特待生にも謝らないといけないわ」   

 

アレン「貴方の進むべき私のような血汚してはいけない 私のようにならないでください…自分なりのやり方で焦らず悔いの残らない選択をして進んでください。貴方は一人一人違う生き物なんですから自分のペースで日の下を歩んでください」

 

アレンはこれまでにないくらいの優しい表情で言う

 

アレン「ではお後がよろしいようで!」

 

とアレンは丁寧に一礼してその場をあとにした

部屋を出たところで声をかけられた

 

アンジェリカ「聴いたぞ」

 

アレン「聞かれてしまいましたか…」

 

アンジェリカ「あぁ」

 

アレン「アンジェリカも俺みたいになるなよ…」

 

アンジェリカ「たとえお前が人殺しでも理由があるんだろ?それを聞こうとは思わない だが 覚えておけ お前にと友がいることを」

 

アレン「…そうだな…覚えておく…いや…心に刻んでおく」

 

アレンは拳で軽く胸を2回たたき拳を突き出し二人は笑う

アレンに合う機体

  • ペイルライダー
  • レッド・ライダー
  • ブラック・ライダー
  • ホワイト・ライダー
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