-ミアの部屋-
「セイヤ、早速だがココを出ていってもらう」
「は!?」
やぁ、全国のジムニー達!御台場のバルクこと五十嵐誠也だよ。いやいやどうした!?帰宅後いきなりミアからとんでもないことになっちゃたぞ!おい!俺ついに追い出されるのか!?何でだよ大会まであと少しなのに!
「セイヤ、この前来た子覚えてる?」
「出会って5秒でキモいって言われた子か?」
「あの子がやりやがったんだよ!ボクとセイヤが付き合って同棲しているデマを流したんだ!」
「よし!これなら出ないと行けないな俺!」
あの野郎は、いつか会ったらしばいておこう。マジで変な噂されるのは面倒くさいんだよ!
「で、結局生徒会は来るのか?」
「Of course、でも明日だから終わったら帰っていい」
「じゃあ今日どこに泊まればいい?」
「栞子の家に泊まって、彼女には許可もらってる」
「分かった」
「分かったならもう出て」
「ダンベルとアブローラーは?」
「一応...いるちょっと気晴らしになってるから」
「あ、プロテインどうする?残しとく?」
「一応残しといて」
「ジム入会しとく?」
「何でそうなるんだ!いい加減に出ろ!」
ミアの部屋から飛び降りて数分後、栞子が俺を見つけた。今現在、栞子の家に向かってる最中である。どうやら、あの子もとい中須かすみが広めた噂が学園中に伝わりとんでもないことなっているらしい。いや、それよりもミアってそんなに人気だったの?なんかアイドルやっている事は知っていたんだが、それだけで人気になるのこの高校。いや、俺も考えてみれば学院では筋肉で有名だがそれと一緒か?
「薫子さんに会うの久しぶりだな」
「姉さんも喜ぶと思いますよ」
「おーい栞子ー!」
向こうから何か聞こえてくるなってバイク!?バイクでいきなりこっちに来たんだけど!どういうこと!?
「姉さん、奇遇ですね」
「栞子、その隣にいるのは彼氏?」
「ち、違います!誠也さんです!」
「え!誠也って五十嵐誠也!?う、嘘だよね?」
「お久しぶりです、薫子さん五十嵐です」
「ま、マッチョになったねー触らせてよ上腕二頭筋」
と、言っているのに勝手に触る。これが薫子さんだ。
「硬いねー本物のボディビルダーみたいじゃん」
「一応、ボディビルダーなんですけれども」
「おぉーこれは凄い」
「勝手に大胸筋触らないでください」
「姉さん!帰りますよ!」
おっといつの間にか、栞子が先に歩いていた。
「じゃ、私先に帰ってるねー」
薫子さんはそのままバイクを発進させた。
「なんか、変わらないな薫子さん」
三船薫子さんと俺は幼なじみである。年齢は確か5、6歳上だったかな?まぁ、年は離れているけどいつも遊んでくれていた人だ。性格は、さっきも見たようになんか自由な人だなって印象ではある。
「あ、姉さんに荷物渡たせばよかった...」
「持とうか?」
「ありがとうございます」
普段のトレーニングと比べれば栞子の荷物なんて軽いものだ。
-三船家-
「ここです」
「久しぶりだなー」
三船家の家はThe.日本の家という感じだ。二階はないがその代わり結構広い。引き戸なんて結構久しぶりに見たな、筋肉で扉外れないか?
「ただいま」
「お邪魔しまーす」
「え?誠也くんなんでいるの?」
「訳あって今日泊めさせてもらいます」
「マジでー?誠也君のご飯はないけどいいの?」
「姉さん、冷蔵庫に確か鶏肉ありましたよね」
「鶏肉ねー使っちゃよ全部」
「え?」
ボディビルダーに取って食事は切っても切り離せない。しかも大会本番まであと少しの間は徹底的に計算された料理を食わないと理想の体に近づかない...どうすれば?一旦戻るか?しかし、戻ったとしてもまた怪しまれるし
「おいセイヤ!」
え?後ろかミアの声が聞こえるんだが、ってミア!?なんでここに!?
「ミアさん!?一体どうしたんですか?」
「これを届けに来たんだよ!」
バックから取り出したのは1個のタッパーしかし、俺は知ってる。これはいつも飯を持って来るために使ってるタッパーだ!
「お前、何故ご飯を忘れた...ほら!」
「おおお、ありがてぇ!」
「しっかり料理したからな!今度絶対何か奢れ!」
「これが...ご飯?」
「はい」
ミアが渡したタッパーの中身は鶏肉に魚そしてほうれん草とわずかながらのご飯。分かってる、流石わかっているなミア。さて、お味はってしょっぱ!
「だ、だいじょうぶですか?お水用意しますね!」
ちょっと、これは流石にしょっぱいって塩入れすぎでしょ!流石に料理素人が出てるぞこれ
「ふふっ...辛そうだね」
「これはヤバいっすよいくら何でも塩分がすごい」
「ボディビルダーってただ筋肉を鍛えるだけじゃないんだね」
「そうですよ、毎日がトレーニングですよ」
流石に塩分が強かったのか、その後水を何杯飲んだかはわからなかった。