その筋肉は置物と化す   作:頭の中将

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筋肉 緊張の登下校

-ミアの部屋-

 

 

 

 筋肉の一日は早い

 

 

 朝は毎日6時起き、これは常識だ。

 

 

 Ruleのせいでベッドではなく床で寝ることにはなってしまったがホームレス生活で慣れてしまった。

 

 

 ミアは昨日の作業のせいで爆睡している。うん、昨日のように全裸姿を見てしまうことはないだろう。

 

 

 早速寝る用の服を脱ぎ、朝のトレーニングに入る。眠気覚ましも兼ねてプッシュアップを軽く30回だ。普通は水とアミノ酸入りドリンクを最初に飲むのだが、アミノ酸入りのドリンクはアメリカの検疫で没収されたため、しばらくはトレーニング後に水を飲むことにしよう

 

 

 

 よし、朝はこれぐらいでいいだろう。しかし、問題は朝食だ。朝食は筋肉を喜ばせるために一番大切な行事。しかし、この寮は学食で食うのが奨励されているのか、冷蔵庫はそんなに大きくないし、ミアは小食なのかその冷蔵庫には何も入っていなかった。あるのは手軽に栄養が取れるチョコバー的なもの。これじゃあこの筋肉を喜ばせることはできない。調理もレンジぐらいしかない。うーん朝食はどうしようか...登校中にコンビニがあったらそこによろう。それまでは我慢だ

 

 

 「ん...」

 

 

 おっと、ミアが起きたみたいだ。服を着替えて、鍛え上げられた上半身を隠す

 

 

 「おはよう」

 「Good morning....」

 「朝起きるの早いな」

 「...今日はTrainingの日だから」

 

 

 ミアは眠気覚ましのために水を一杯飲む

 

 

 「トレーニング?何か部活でもやっているのか?」

 「同好会だよ、スクールアイドルやっているんだ」

 「アイドル?歌って踊ったりする?」

 「そう、じゃあシャワー浴びてくるから覗かないでね」

 

 

 ミアが風呂場に入るタイミングを見てズボンも制服に着替える。しかし、このズボン本当に最大のサイズか?はちきれるばかりの太もものせいで少しキツいぞ。

 

 

 

 

 

 「よし...いないね」

 

 

 玄関を少し開けて、周りを確認する

 

 「いい、ボクに付いてきて。走るよ!」

 

 誰もいないのを確認して、俺とミアは廊下に出て大急ぎで階段を降りた

 

 

 「この先外に出たら左に曲がって、そこからならバレずに敷地外に出れる」

 「分かった、帰るときどうすればいい?」

 「ボクに連絡をくれれば迎えに来てあげる!」

 「頼むぞ!」

 

 外に出て大急ぎで左に曲がりそのまま敷地外に出た、よかった生徒や警備の人にはバレてないみたいだ

 

 

-虹ヶ咲学園・カフェテリア- 

 

 「ミアさん」

 「栞子、どうしたんだい」

 

 カフェテリアで休憩しているミアに三船栞子が話しかける

 

 「昨日、ランジュから聞いたのですが最近大きい置物を買ったらしいですね」 

 「そうだっけ?」 

 「とぼけないでください、普段そんなに物を置いていない貴方が一体どうしたんですか?」

 「ストレス解消用」

 

 しかし、栞子ずっとミアをにらみつけるような目を見る

 

 「それがどうした?」

 「怪しいです」

 「別にいいじゃんか、置物の一つ二つぐらい」

 「今日の早朝にミアさんが巨漢の男と走っているのを見たというのを生徒会に報告されてもですか?」

 

 アイスティーを一口飲もうとしたが栞子の言葉で手が止まる

 

 「あれは今朝侵入者がいたから」

 「普通そしたら管理人とかに報告するのがルールとなっていますが」

 「いや、彼はどうやら散歩中に迷ったらしく、侵入するきもなかったからボクが道案内していただけさ」

 「そうですか...分かりました」

 

 そう言い栞子はその場を去った

 

 (....ランジュ余計なことを言うな!)

 

 ミアはアイスティーを一口飲んだ

 

 

 

 

 

 

-大東学院・お昼休み-

 

 

 「...なぁ何だあの筋肉は」

 「すっげー...」

 

 

 黙々とお昼を食べている中他の人からの目線が気になるな、流石に筋肉が凄すぎるか?

 

 「おい」

 

 急激に話しかけて来たな、おDQNか?

 

 「お前、邪魔なんだよ」

 

 はぁ....ウザいなぁせっかく食事という名のトレーニングしているのに。あ今日はコンビニの弁当だった。普段はほうれん草と卵白、白身魚を焼き、オートミールをアーモンドミルクで流し込む。

 

 

 「聞こえてるのか!?」

 

 

 おいおい、机蹴るなよ...しょうがねーな

 

 

 「フンッ!」

 

 ワイシャツのボタンを筋肉で飛ばして相手をビビらせる。見ろこの大胸筋をお前らが遊んでいる間に俺はここまで鍛え上げられたんだぞ

 

 

 「お...おぅ」

 

 

 相手はビビって逃げたな...さてワイシャツどうしよう...まぁ10着あるしいいか

 

 

 

 

-虹ヶ咲学園・生徒会室-

 

 コンコン

 

 菜々「どうぞ」

 

 書類作業中だった生徒会長、中川菜々がノックに応えた

 

 栞子「失礼します」

 菜々「三船さん、どうしましたか?」

 栞子「今日の学生寮にいた侵入者についての報告です」

 菜々「どうでしたか?」

 栞子「どうやら、散歩中に敷地内で迷子になっただそうです」

 菜々「迷子?」

 

 栞子からの返答に菜々は疑問を持つ

 

 栞子「はい、参考人のミアさんに聞きました」

 菜々「だとしても、こんな大きい男が迷いますかね?」

 

 菜々は作業をやめ、一枚の写真を見る。今日撮影されたミアと誠也が走っている姿だがピンボケしていた。

 

 菜々「これは....生徒会の監査が必要かもしれないですね。ミアさんに連絡しといてください」

 栞子「分かりました」

 

 

 

 生徒会室の扉を閉めた栞子にランジュからのメッセージが来た。

 

 『セイヤから連絡来た?帰っては来ていると思うんだけど』

 

 セイヤとはランジュと同じ幼なじみの、五十嵐誠也のことだった。

 

 

 

 

 

-夜・虹ヶ咲学園寮-

 

 今日、早速ジムの会員登録とバイトの面接で結構時間が食っちまった。大丈夫かな、一応ミアに連絡はいれたんだけど

 

 「Come!」

 「Thanks、ミア!」

 

 門の前でミアが待っていた!よかった...

 

 「何してたのさ!」

 「バイトの面接とジムの会員登録だよ」

 「ほら、行くよ!」

 

 

 流石に電気をつけたら危うくバレる可能性があるから、暗闇の中大急ぎで階段を上ってく。これ見た人絶対に失神するだろうな、だって暗闇に巨大な筋肉が動いているんだもん

 

 

-ミアの部屋-

 

 「...よし、バレてないね」

 「よかった...」

 

 ミアがほっと一息つき、カーテンを閉める

 

 

...コンコン

 

 

 え?ノック!?ヤバい準備をしないと!えっと....ラッドスプレッド!

 

 

 「誰?」

 

  

 ミアが扉を開けた音が聞こえた

 

 

 「ミアさん、嘘つきましたね?私見ましたよ」

 「What?」

 

 

 う...嘘だろ?!バレた....!?

 

 

 

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