-次の日-
さて、早速だが、今の状況を説明しよう
「じゃ、GO!」
「まって、ちょ!」
今、ミアのせいで三階から落ちました。バンジーなし、クッションなし、一般の人ならさすがに死ぬレベル。しかし、俺は違う、だって鍛えているからさ!
まずはつま先、そして全身の筋肉をクッションにし衝撃を和らげ、転がりこむ、頭は鍛えても無理だからなるべく頭には当てないように手で守る!
...よっしゃ生きてた
『ね、言ったでしょ?』
ミアからメッセージが来た。
『これ、毎日やるの?』
『当たり前だろ?』
『帰りは?』
おい!返信帰って来ないんだけど!?まさかノープランで飛び降りさせたのか!?って早くしないと朝のバイトに遅れる!
-ジム-
俺のバイトはジムの清掃、開館前の8時までにジムの器具や備品を洗う仕事だ。しかも、時間が余ったら器具を使ってもいいという特権付き、会員費も給料からとるから実質タダだ。
「五十嵐、器具つかっていいよ」
「わかりました」
今日は思ったよりも早く終わったから、朝のトレーニングできる。全くここはパラダイスかよ
「...おー50キロをこんなに速くあげれるのか」
ちょうど、ベンチプレス50キロをやっている中、先輩が見に来た
「五十嵐って最大何キロあげれるの?」
「一応150はいけます」
「お前すごいな俺でも100あげれるかどうかだよ」
「100あげれる人でもすごいっすよ」
「150あげれるお前に言われてもなぁ...」
よし、このぐらいでいいだろう。時間も余裕を持って出れそうだ
「じゃ、お疲れ様です」
「おっつー」
先輩は丁度レッグプレスを行っているところだった。
-虹ヶ咲学園-
「え?誠也に会ったの?」
鐘嵐珠が栞子の話を聞いて驚いた
「いつ、どこ!?」
「ランジュ、落ち着いて下さい」
「落ち着かないわよ!だって日本に帰って来ているのに連絡くれないから!」
「静かに、聞こえますよ」
ランジュが大声を出してため、何人かが二人の方を見た
「で、彼はどこにいるの?」
「...ここから先は二人だけの秘密にしてください、同好会の仲間にも決して言ってはいけません」
栞子がランジュに近づけて誠也の居場所を告げた。ランジュは、一瞬『え?』という顔をした。この前ミアの部屋に置物が実は誠也だったからだ。
「こんな所で何しているの?」
二人のところにミアがやって来た
「ミア、誠也と同棲しているって本当なの?」
「シッ!」
栞子が人差し指をランジュの口元に添えた
「...Yes」
ミアが小声で言った。
「ただ、ここではダメだから、後でボクの部屋で話そう」
-路上-
「よし、ここでいいか」
ここは御台場の駅前。最近いろいろ忙しかったから練習はそんなにしていないが、今日はリサイタルの日だ。こうやってギターを弾いてちょっと歌うだけで小銭が少し貯まるんだよ。
「最初はたしかCからだったな」
今日やるセットリストを確認したあと。俺は上半身を脱ぎ肉体を露わにする。これだけで、何人かが集まってきた
「...すごい筋肉」
「ボディビルダーから何かかな?」
よし、早速始めていきますか。
「ありがとうございました」
リサイタルが終了し、俺は小銭入れの中を見る。
今日は、うんざっと1800円ぐらいか、プロテインが買えるか買えないかぐらいだ。余裕がある日はこのまま近くのショッピングモールでプロテインを買うのだが、今日はさすがにこのまま帰るか、って今日どうやって部屋に入るんだ!?
『今から帰るけど、どうすればいい?』
よし、これでメッセージを送って
『今朝飛び降りた所に来て』
即返したな、って今朝飛び降りた所に来い?一体どういうことだ?
-今朝飛び降りた所-
『着いたぞ』
今朝飛び降りた所、つまり俺は今敷地内に無断で侵入している。これから特殊作戦を行うような感じになっているが、これ帰宅なんですね。ん?ロープが三階から垂れてきたぞ
『まさか、登れってこと?』
『できるでしょ?』
ロープは100均のビニールひもではなく綱引きとかに使われてるガチのロープではある。ただ、向こうの先端がどうなっているのかマジで気になる。まさか、ミアが手で持ってる訳ないよな...
『早くしなよ』
『これ向こうどうなってるの?不安しかないんだけど』
『大丈夫、ロープは玄関に結びつけているから。靴は脱いで入って』
うーん...ドアノブぶっ壊れないでしょうか?でも、早くしないと大変な事になるのは目に見えて分かっているため、もうやるしかない
「よいっしょっと」
靴を脱いで
流石筋肉俺の体重を気にせずにどんどん登っていく!よし、1階は余裕で通過だな。ここで一回一息ついた後、そのまま一気に三階に上がっていく。おっと2階の窓ガラスに土が付いてしまった。すまんな。
「よし!パワー---!」
本気の時の中山翔二改めなかやまきんに君ぐらいの声を出し、俺は三階のサッシに手を掛け自分の腕力でミアの部屋に。
「あ、誠也さん」
「え?」
おい、嘘だろ?どうしてミアの部屋に栞子がいるんだよおおおおお!
「セイヤ!久しぶりね」
えっと、確か置物初日にいた子だったよな。えっと
「私よ!鐘嵐珠よ!」
「鐘...あーあーあー!」
あの時は焦っていたから誰か分からんかったけど、やっぱよく見たらランジュだ!
「ちょっと!上裸ってどういうことなのさ!」
ミアが突っ込むまで気づかなかったわ....おれ今上裸だったわ。