寡黙な騎士姫様 作:名無しの筆記者
第二王子に上手く取り入れたのでこれからの未来は薄暗いが道は明るいぞ、尚血に濡れているものとする
「………」
さて、引き取った孤児は3人、アリア、ニュー、クロエ、ちなみにアリアは土と光の2属性で主人公、ニューは闇と風の2属性で悪徳貴族の懐刀でラスボス、クロエはなんとスピンオフの異世界転移者で主人公、なんでこんな布陣が初期の奴隷市場に転がってるんですかねぇ
後アリアが奴隷市場に居た原因として、親に借金のかたとして売られ、偉い貴族(いい人)が奴隷を買いに来た時に聖痕が覚醒、奴隷商人にバレる前に買い、普通の人として育て、そして彼女は見事な聖女となりました…と
ニューは先祖が魔族だったので、虐げられて、悪事を働き続けた結果魔族としての意識が覚醒、主だった者を切り捨ててそのまま…
クロエは本当に酷い、よくある異世界転移モノなのだが、金銭が一切通用せず、札しか持ってなかったので紙切れ同然、山賊にとっつかまって飼い主の奴隷商人に渡りました…と、その後は本編のアリアとニューの激突時に逃げ出し、長いサバイバル期間を経てギルドの職員兼偵察隊隊長に就任
うん…キャラが濃い、ちなみにアリアは顔を知ってたので聖痕覚醒前です、なので恐らく本編より私と第二王子への好感度は高い
ニューなんて本編より待遇良すぎだからね、悪事ではなく国への正義として動いているので魔族の意識が覚醒する確率は極めて低い
クロエは…なんだろうな、多分元より劣化はしてる、ただ思考が早く、現状への高速回答能力が極めて高い、後魔法が特殊、なので基本的に3人で動かしている、ニューが偵察、アリアが逃走経路確保、クロエが作戦指揮を取って任務にあたった場合、確実にバレずに情報をかっ浚ってくる、書類はクロエが魔法で偽造するのでやりたい放題、場合によっては私より3人の行動力が高いまである
まあ雇い主の第二王子からは成果を聞いた時に私と3人での作戦結果が基本的にトントンなので、私を凄く化け物を見る目で見られますが、仕方ないじゃないですか、クロエの複写魔法、書類の複製くらいなら粘土板作ったら出来ますし、普通の粘土板より薄くしても硬化魔法使えば嵩張るのも最低限、後3人には出来ない見取り図作戦とか出来ますし
ちなみにクロエは粘土板作った後、魔力操作で表面削る複製魔法モドキを使ったら、項垂れてました、ですよね、後私達4人でジェーン・ドゥ名乗ってます、元は名前が無くなった者達の集まりで、定期的に奴隷市場を覗いてるので、細かい人員は随時追加中です、大体が土属性持ちで室内戦闘訓練積んだ暗殺者集団なんですけどね
「師匠、こういうの出来ません?」
「なに?」
「先ず壁に手をついて」
「………」
「壁に魔力を浸透」
「………」
「粘土板作って」
「………」
「内部構造転写…ってうわ、本当に出来た」
「これ…使える、ありがとう、渡してくる」
「は…はい(え…待って、今なんか足跡的なのあったよね? もしかして某地図的なの作りました今!? それ王子に渡すってことはこの屋敷に監視部屋的なの出来ますよね!?)」
これ利用出来るわ、屋敷中の人間の魔力を登録、部外者だけなんとか識別出来る様にすれば侵入されても即時対応可能になるわ
「これ」
「なんだこれは? いや本当になんだこれは!?」
「クロエから教わった」
「教わった? どうやって?」
「出来るかどうか聞かれたから試した」
「………なるほど…発想した魔法が出来てしまったんだな、お前が使えたとなると、土属性の解析、創造、魔力操作での転写魔法が使えなければ無意味か、お前以外に使えないだろう」
「ニューにアリアの魔力を馴染ませた石を持たせる」
「ふむ」
「設置させたらアリアが魔力を流す」
「………」
「クロエがアリアの記憶を転写してから粘土板か紙に転写する」
「3人で再現可能か…精度は?」
「点と線でしか繋げない」
私よりアリアの精度低いんだよねぇ、まあ2属性の弊害だね
「なるほど、2属性での弊害か、そしてまた3人で可能なことがお前1人でやった方が効率がいいのか」
「後魔力の更新が出来ない」
「出来ないとどうなる?」
「この足跡が表現されない」
「………つまり一度解析出来れば侵入し放題なわけだな」
「その通り」
「………つくづくお前が味方で良かったよ、しかもお前…逃走ルートなんて壁抉ったり増やしたりして自由自在じゃないか、どんな侵入者より厄介だな、取り敢えずお前の所から夜間人員を選出、屋敷内の兵士は兄上に返す、まさか門番すら必要なくなるとは思わなかったよ」
だろうな、こっちだってそうだ
「可能ならお兄さんに貸し出せる」
「………確かに王の命は最重要だな、兄上に打診する、許可が取れたら城の見取り図と人員の配置だな」
「わかった」
「まさか城の防衛まで手を出せるとはな、兄上からたまにお前が欲しいって言われるんだが」
「何人か渡す?」
「………そうだな、流石にお前は無理だからな」
基本的に槍と剣と短剣は即座に展開可能だから、どの子連れてってもいいようにしてるけど、好みとかあるから…まあ王妃からまた頬をつねられると思うけど
「また頬つねられる」
「ふっ…だろうな、まあ兄上も眼はいい、警戒するべき相手とそうでない相手の区別はつけている…だが恐ろしく人たらしだからなぁ」
「この前新人がたらしこまれた」
「………ちなみに支障は?」
「ない、あの子達にとっての最優先は私、私の最優先は貴方、つまり最優先命令権も貴方」
「それは良かった…そうだ、この前の任務では少し無茶をさせてしまったから褒美をとらせたいんだが、その買い物に付き合ってもらってもいいか?」
おや? デートのお誘いですか? 最近この王弟殿下はさりげなーくアプローチしてくるんだよなぁ、必要ならば殺しもした、家宅侵入なんて日常、正義のための悪事なんて常習犯の私なんかのどこがいいのやら
「デート?」
「………」
「日程は後で聞く」
「………そうしてくれ」
ごめん…考え事すると考え事を短文だけ口にする癖治らないんだ、だれも癖って認識してないけど
まあ…付き合いますとも、あの時から王弟殿下が私の行動の中心ですから