仮面ライダーナスカ   作:ボルメテウスさん

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「っ!」
自身のマキシマムドライブによって放たれたミサイルに対して、俺はマシンガンですぐに撃つ。
ミサイルの強度はそれ程ない為、ミサイルの爆風は俺に襲い掛かりながら、そのまま後ろに下がる。
「あっぐっ、俺はあぁ」
「今のは一体何が起きたんだ!」
そうしながら、俺はナスカブレードを地面に刺しながら、すぐにオーブンドーパントの方を睨む。
しかし、既にそこにはオーブンドーパントの姿はなかった。
見れば、オーブンドーパントの変身は解除されていた。
それと共に僅かに見えたのは、普通のメモリよりも薄いガイアメモリだった。
「くそっ、待て!!」
それと共に、俺はすぐに追いかけた。
しかし、その姿は見えなかった。
「逃がしたか」
その言葉と共に、俺はナスカメモリを取ると共に変身を解除する。
「霧彦、今、何が起きたんだ?」
『分からない。
オーブンドーパントの能力なのか?』
その言葉に、首を傾げている。


Sの行方/謎の怪電波

「それで、ストーカーというのには、心当たりがあるのか?」

 

「えっえぇ」

 

 翔太郎さんはそう言いながら、今回の護衛対象である棗椰子あやさんからストーカーに関する情報を聞いていた。

 

 読者モデルをしているおっとりした黒縁メガネに毛先を緩くウェーブさせた茶髪の女性。

 

 最近人気が出始めたのだが何を勘違いしたのか自分を守ると息巻いている高校生の青年にストーカーされておりそれが目下の悩みの種だった。

 

「それで、そのストーカーに心当たりは?」

 

「ありますけど……でもそれはないと思いますよ? だって私あの人にあったことありませんし」

 

 そう言いながら、不安なのか、スカートの上に手を置く。

 

 強く握り締めており、それが何か強い思いがあったのか。

 

「んっ?」

 

「会ったことはないが知っているってか?」

 

「はい」

 

 翔太郎さんの問いに対して棗さんははっきりと答える。

 

「その、私のクラスメイトで、いつも私のことを気にかけてくれてたんですけどちょっと過保護過ぎかなぁとは思ってました」

 

 確かに彼女の言う通りかもしれない。自分の友達にストーカーがいるなんて思いたくもないことだ。しかし、現実に起こっている以上何かしらの手立てを取らなければならない。

 

「その人の連絡先はわかるか?」

 

「いえ、その、あまり関わり合いになりたくないなって思ってたから」

 

「じゃあどうやってそいつの情報を集めます?」

 

「とにかく、聞き込みだな。

 

 ここは、俺に任せて、悪いけど、お前は事務所に行って、フィリップに検索を頼んでくれないか?」

 

「分かりました」

 

 僕はすぐに探偵事務所に向かうことにした。

 

 探偵事務所に着くと、そこにはくたくたになっているヒサメがいた。

 

「おーい、ヒサメ。

 

 大丈夫か」

 

「影に見捨てられてから、大変だったのよ!!」

 

 そう言ったヒサメの視線を追うと、フィリップさんは頷いている様子だった。

 

「君からの提供通り、やはりメモリを使用した形式はない。

 

 その事を含めても、おそらくは今後も調査は必要だろうね」

 

 そうフィリップさんは告げる。どうやらかなり難航しているようだ。

 

「まぁ、いいわ。

 

 それよりもフィリップさんに教えて欲しいメモリの情報があるんです」

 

「メモリの情報? 

 

 それは一体なんだい?」

 

 そう、俺に尋ねてきた。

 

「えっと、メモリの名前はオーブン」

 

「オーブン。

 

 熱した空気または壁面などから発する赤外線によって食品を加熱し、焼いて、または乾燥を行う閉じた空間の調理器具の記憶だね。

 

 君の情報を聞く限りでも、鋼鉄の身体と共に自身の身体に熱をため込む事ができる。

 

 聞いた限りでもヒートメタルによく似ているな」

 

「俺も確かに思いました。

 

 けど、問題なのは、そこじゃないんですよ」

 

「というと?」

 

「その、俺が放ったミサイルを操ったんです」

 

「ミサイルを操るだって!?」

 

 その事にフィリップさんも驚きを隠せなかった。

 

「オーブンはあくまでも自身の体内の熱を操る事ができる程度の能力しか持ち合わせていないはずだ。

 

 それなのになぜ?」

 

「分からないですけど、多分その能力はオーブンだけではないと思うんです」

 

「ふむ、確かにその可能性はあるかもしれないな。

 

 もし仮にそうだとしても、どうやって」

 

 俺はそう言いながら、疑問に思う。

 

「それにしても、オーブンねぇ、私の家にある家具も最近は壊れかけちゃったから、新しいのを買いたいのよねぇ」

 

「へぇ、どんなのですか?」

 

「う~ん、最近はなんか携帯で操作したら自動的にやってくるみたいなのがあるらしいよ」

 

「えぇ、そんな事が」

 

「携帯で操作」

 

 そこで、俺はふと思った。

 

 あの時のミサイルの動作。

 

「……霧彦、聞きたい事がある」

 

『僕にかい?』

 

「ある意味、お前だからこそ確かめられる事だ。

 

 メモリの開発って、一体どうなっていたんだ?」

 

『そうだね。

 

 確か、新しい種類を作る事ができなくて、難航していたとは聞いていた。

 

 しかし、僕が知る限りではオーブンは確かにあったが、それが何か?』

 

「フィリップさん。

 

 もしも、仮にメモリが一つだけど、一つじゃなかったら、どうなりますか?」

 

「一つじゃない?」

 

 その言葉を聞いたフィリップさんは少し考え始める。

 

「まさか、いや、なるほど。

 

 これまでにないタイプだったから、考えた事はなかったけど、なるほど!」

 

 その言葉にフィリップさんは興奮し始める。

 

「問題は、どこにいたかだ」

 

「それは恐らく」

 

 俺は確信を持って言う。

 

「まさしく演技と言えるでしょうね」

 

 俺はそのまま笑みを浮かべる。




「はぁはぁ」
そこに、1人の男が歩いていた。
身体はコートを身に纏っていた。
真っ直ぐと、まるで夜道が見えるように、堂々と歩いていた。
そして、その道中で、誰もその姿を見つかる事はなかった。
はずだった
『ドーパント殿
明朝に貴殿のガイアメモリを頂く。
私には如何なる策も通用しない。
【怪盗ナスカ】』
それを見た瞬間、驚きを隠せなかった様子を見せる。
「っ」
「なぜっと、疑問に思うかね?
けど、僕としても、まさかこんなメモリがあるとは思わなかったよ、棗椰子あやさん」
「っ」
それと共に、その声をかけられた相手、棗椰子あやさんは後ろを振り向く。
そこにはフィリップが立っていた。
「なっ何の事を言っているんですかっ」
「君の持つ、そのメモリが何よりも証拠じゃない?」
それと共に、彼女の手に握り締められているのは、ガイアメモリだった。
「どうして、私だと」
「あのストーカー君の動きはどうも戦い慣れていると聞いた。
それこそ、周りが見えるような動きだとね。
翔太郎からその事を聞いて、少し疑問に思って、バットショットからそのデータを見た」
「そっそれが何だって言うんですか」
「それは視界があまりにも狭いはずのオーブンドーパントからは考えられない程に正確な動き。
何よりも、ミサイルが突然、軌道を変えた事に疑問が大きくなってね。
よって、僕達が考えた推理は、電波を使い操った真犯人がいるとね」
そうフィリップはそのまま彼女に問いかける。
「さて、他に反論は?」
「・・・えぇ、本当、嫌になるくらい正解だわ。
本当だったら、彼と結ばれるように仕込みたかったのに、お母さんったら、本当に入らない事をしてくれたわ」
それと共に彼女が取り出したのはガイアメモリだった。
しかし、その大きさは通常のガイアメモリよりも薄かった。
『マイクロウェーブ』
それと共に、そのまま窓へと飛び出した。
「まっ」
そうしていると共に、フィリップが見つめた先には、既にオーブンドーパントに変身させられた少年があやを受け止めていた。
「こうなったら、ここで目撃者を消すしかないわよね」
それと共に、少年の身体からメモリを取り出す。
そして、そのメモリを、自身のメモリが、まるで磁石のように合わさる。
『マイクロウェーブオーブン』
一つへと合わさったメモリが音声が鳴り響くと共に、あやはそのまま身体に差し込む。
それと共に、姿が変わったのは、オーブンドーパントだった。
しかし、僅かな変化が見え、それがマイクロウェーブオーブンドーパントの姿だった。
「さてさて、今回は結構面倒な事件でしたね。
ですが、今夜はあなたのメモリ、確かに頂く」
『ナスカ』
それと共に影もまた、ロストドライバーを腰に巻き、その手に持ったナスカメモリを取り出す。
「探偵と怪盗のコラボだからね、楽しみにしておけよ」
『ファング』『ジョーカー』
それに合わせるように、影の近くにはフィリップもまた起動させる。
それと共に、仮面ライダーナスカと仮面ライダーWが、その姿を現す。
「予告する、あんたのお宝、頂くぜ」
「『さぁ、お前の罪を数えろ!』」
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