あれらが仮面ライダーですか。
まさか、こうして現れるとは思いませんでしたよ。
しかし、残念ですね。
これ程のメモリを実験できる所は他になかったので。
まぁ良いでしょ。
既に次の目星はついている。
インジブルの彼女の様子を見ないとね」
マンションの屋上で、俺とWの3人で迫り来るドーパント軍団と戦っていた。
既に戦いを始めて、5時間近く経っていた。
これまで、それ程長く戦った経験はなかった。
その為、俺達の身体はボロボロ。
体力も限界に近かった。
それでも、俺達は諦めるつもりは毛頭なかった。
「はぁ、はぁ、キリがないな」
俺は思わず弱音を吐いてしまう。
だが、そんな事ではダメだ。
そう自分に言い聞かせ、ナスカブレードを握る手に力を込める。
「おいおい、諦めるつもりか、影」
そうしながら、翔太郎さんが声をかける。
「そんなつもりはありませんよ」
それと共に、俺は自分の考えを口にする。
「でも、この数相手じゃ流石に厳しいですね」
実際、俺達はかなり追い詰められていた。
俺の言葉に、翔太郎さんは笑みを浮かべる。
「だろうな。だけど、そろそろ時間だろ」
その言葉と共に見つめた先には、僅かな光が見える。
それが俺達の勝利が近づきつつある。
「あら、仮面ライダー達はまだ諦めないの?」
その言葉と共に、ドーパント達のリーダー格だと思われるクイーン・ドーパントだった。その姿はまるで女王蜂のような姿をしていた。
クイーンは余裕そうな表情を浮かべながら言う。
「もう無理でしょう? 大人しく投降しなさい」
それに対して、俺達は笑みを浮かべて答える。
「確かにこの状況だと、どう考えても俺達が不利な状況です。だからと言って、簡単に諦めるほど柔じゃないんですよね」
俺がそう言うと、クイーンは眉間にシワを寄せた。
そして、鋭い目つきで言う。
「それはどういう意味かしら?」
その問いに、俺はニヤリと笑う。
「まだ勝負は終わっていないってことですよ」
その瞬間、その光が見える。
「逆転?
まさか、この朝日だとでも言うのかしら?」
そう、それは朝日だ。
だが
「あぁ、これが逆転の一手だ」
『sundial』
「日時計?
そんなのが、何の役に」
『MAXIMUMDRIVE!』
その音声と共に俺の身体を中心に強烈な光を放つ。
それは、その場にいた全ての者達に降り注いだ。
「それで、何がっ」
そう、クイーン・ドーパントは呟く。
しかし、その変化にすぐに気づく。
それはドーパントに変身していたはずの自身の身体が何時の間にか人間の姿へと戻っていた。
それは、他のドーパント達も同様だった。
「おっおぉ!!
元に戻っている!!」
「兄さん!」
それはマンションの下にいた洗兄弟も同様だった。
「照井竜!」
「あぁ、洗さん」
「えっと、これですよね!」
その言葉と共に、洗さん達から受け取ったメモリをすぐに破壊する。
「なっ」
「この状態は太陽が出ている間に、マキシマムドライブを発動する事で、自分と相手を変身前の状態に戻させる。太陽が沈むか能力を解除するまで、再変身できない。
つまりはメモリの能力を一時的に止める能力だ」
「まぁ、条件もあって使いにくいけどね」
「だが、これで十分に戦えるな」
それと共に俺達は構える。
「ぐっ、だとしても、この数を相手に勝てる訳ないだろ」
「どうだろうね」
その言葉と共に俺達はすぐにメモリガジェットを取り出す。
それと共に、メモリガジェット達をライブモードに変える。
「なっなにをきゃぁ!」
そうして、クイーン・ドーパントに変身していた奴の周りにいる元ドーパント達に攻撃を仕掛ける。
この何時間も戦っていた事で、俺達だけではなく、ドーパント達自身も体力の限界だった。
そこにメモリガジェット達の攻撃、そして
「さて、ここからは、俺の仕事だな」
そう、照井さんも近づく。
ここまで、待機していた事もあって、照井の体力は未だ余裕がある。
疲労困憊のドーパント達に対して、メモリガジェット達の援護を受けた照井は無謀だった。
「こんな所でっ私はっ」
「さて、そこまでだぜ、レディ」
「あんたのメモリ、確かに頂くぜ」
そう俺は彼女達を捕らえる。
こうして、マンションに潜んでいたドーパント達を捕らえる事に成功する。
「ドーパント達が潜んでいたマンションの事件は無事に解決した。
住人の多くは組織には関係なく、ほとんどが過剰適合者だったらしい。
その事もあってか、あの時にマキシマムドライブで、メモリブレイクを行わないで良かった」
「それにしても、未だに謎が多いマンションだった」
「そりゃ、組織に関わっているからだろ」
「あぁ、だが、あそこまで過剰適合者を集められたんだ?」
「メモリに詳しい人物が関わっていたとしか言えないな」
「詳しい人物?」
「例えば、医者とか」