シェアハウスの一室。
そこにいる住人が、集まっていた。
「ねぇ、これって、本当なのかなぁ?」
「分からないよ、けど、一体なんだろう?」
そうしながら、見たのは怪盗の予告状だった。
そこに書かれていたのは、『5年越しの骸骨男の遺品を頂き参上する』
「5年越しって、一体」
「それに骸骨男って」
そう、その事場で騒いでいると。
「さて、その骸骨男に関して、説明しましょう」
その言葉と共に、シェアハウスの部屋が暗くなる。
それに驚いている間にも、現れたのは、怪盗姿の俺である。
「えっ、ほっ本当にっ!」
「なっ何よ、骸骨男って」
「そこから、まず話しましょう」
そう、ゆっくりと、俺は5年前に起きたヴァンパイア・ドーパントの犯行と、その最後。「そっそれが本当だとしても、本当にいるのかよ」
「いますよ。
吸血鬼という奴は、姿を大きく変えます。
ですが、姿を変えるというのには大きなメリットもある。
その対象に、人格を乗っ取られる可能性がある」
「だっだからなんなのよ」
「だからこそ、姿を変える前に、名前の中に自身の名前を入れたんです。
ルゴシ=カマラスのね」
「ルゴシ≡カラマス?
だけど、そんな名前を」
「いますよ」」
その言葉と共に、俺はある人物に指を差す。
「空越ルーカス。
あなただよ」
そう、俺は見つめる。
「おっ俺がっ?
一体何を」
「いやいや、結構単純ですよ
空とるを入れ変えれば」
「えっとルゴシカラカス。
あっルゴシが」
「そっそんなの偶然じゃ」
「へぇ、だったら、あんたの持つメモリがないか、確かめさせて貰うぜ」
そう言うと共に、奴は怯んだ。
「ちっ!!!」
その言葉と共にルゴシは、懐からヴァンパイアメモリを取り出す。
『ヴァンパイア』
それと共に、奴はそのままヴァンパイア・ドーパントへと姿を変わる。
俺はすぐにナスカへと変身し、その手にはナスカブレードを構える。
対して、ヴァンパイアドーパントもまた、自身の手には身の丈はあるだろう槍を構える。
瞬時に接近した俺はそのままナスカブレードを振るう。
それに対して、ヴァンパイアドーパントは槍を回して防ぐ。
そこから互いに弾かれ合うと、俺はナスカブレードを投擲する。
だが、ヴァンパイアドーパントはそれをあっさりと弾き、槍で俺を突き刺そうとする。
その攻撃に対して、俺はギリギリで避ける事に。
だが、その際に足を踏み外してしまい、地面へと倒れてしまう。
そんな俺に追撃を掛ける様に、ヴァンパイアドーパントが襲い掛かってくる。
慌てて俺は地面を転がるように、攻撃をかわす。
ヴァンパイアドーパントの攻撃は、まるで大降りな槍の突き。
だが、それは恐ろしいほど速くて、避けるだけでも精一杯だ。
だけど、それでも少しずつ反撃できる機会を見つける事が出来た。
そこで俺は地面を蹴り上げるように立ち上がると、そのまま一気に距離を詰める。
そしてナスカブレードを拾い、薙ぎ払う様に振るう。
しかし、そこにはヴァンパイアドーパントの姿はなかった。
「なっ、ぐっ!」
驚くのも束の間、無数の蝙蝠に変わっていたヴァンパイアドーパントが一斉に攻撃を仕掛けてくる。
その攻撃によって俺は全身を切り刻まれるが、すぐさま体勢を整えて反撃に転じる。
だが、相手も俺の狙いが分かっていたのか、直ぐに姿を戻し、今度は槍による連続突きを放ってくる。
しかもその攻撃は鋭く、とてもではないが防げる物ではない。
どうにか俺はナスカブレードを盾にして防ごうとするが、勢いに押されてしまい、吹っ飛ばされてしまう。
なんとか空中で体勢を整える事はできたが、既にダメージは大きく、身体がふらつく。
「やはり、スカル程の強敵ではないな」
そう馬鹿にするように、俺を見つめる。
「既に奴が死んでいる以上は、また好きに活動できるな。
くくっ、久しぶりに堂々と血を吸えると思うとっ」
そうヴァンパイアドーパントは下衆な笑みを浮かべながら言う。
すると次の瞬間、何かを感じたのか、一瞬だけ動きを止める。
だが、その隙を逃すはずもなく、俺はナスカブレードを構え、跳躍して斬りかかる。
その攻撃に対して、ヴァンパイアドーパントは再び姿を消した。
おそらくまた先程の様に姿を変えたのだろう。
ゆっくりとナスカブレードを構えながら、襲い掛かる奴を待ち構える。
すると、再び姿を現したと思った瞬間、俺に向かって飛び込んで来た。
それに合わせて、俺は剣を振り下ろす。
だが、それは奴の持つ槍だけであり、俺の一撃は空を切る。
すぐに背後へと振り向くと、そこにも槍を構えた奴がいた。
どうやら完全に挟み撃ちの形で仕掛けてきたようだ。
咄嵯の判断として、俺は地面に剣を叩きつけると砂埃を巻き起こし、視界を奪う。
それによってヴァンパイアドーパントの攻撃を僅かに逸らす事ができた。
とはいえ、あくまで僅かな時間稼ぎにしかならず、すぐに槍での連撃を放つ。
それを俺は避けきる事はできないと判断し、あえて攻撃を受け流す。
それにより致命的なダメージを受けることはなかったが、傷を負うことは避けられなかった。
「ならば、賭けるしかないな」
俺はその言葉と共にロストドライバーに手を伸ばす。
『ナスカ! レベル! レベルアップ!』
それは、以前、翔太郎さんが倒れた時に行ったレベル3。
それ以降は使う事ができずにいた。
だが
「この時に使えないと何の意味もないんだよ!!」
その言葉と共に、俺を中心に熱風が吹き溢れる。
「なっ」
奴はそれに驚いているが、そうしている間にも、その装甲が徐々に変わっていく。
空を思わせる青色は、夕焼けを思わせる赤へと姿に。
『これが、私でも到達できなかったレベル3』
そう、霧彦が言うが、そうしている間に、俺は構える。
「色が変わった所で」
そう、ヴァンパイア・ドーパントは、その身体を霧に変える。
だが
「超高速」
その一言と共に、マフラーはまるで翼のように変わり、一瞬でヴァンパイア・ドーパントに接近する。
それと共に、霧へと変わる前にナスカブレードで切り裂く。
「なっ」
驚きを隠せない様子を見せるヴァンパイア・ドーパント。
だが、それを逃さないように追撃を加える。
しかし、流石に奴もただではやられず、反撃を行う。
鋭い爪による一撃。
それは、確かに俺の命を狙うには十分な物だった。
だが
「無駄だ」
その声と共に、俺はその攻撃を避ける。
レベル3へと到達した事によって、全ての感覚が極限まで強化されている。
それによって、ヴァンパイア・ドーパントの動きは全て見切る事はできる。
更に、ナスカメモリの効果により、身体能力の強化も可能となっている。
つまり、今の俺はヴァンパイア相手であっても遅れを取ることはないということだ。
そして、そのまま連続で攻撃を仕掛ける。
まずはナスカブレードを振るい、その腕を切り落とす。
同時に蹴りを放ち、その胴体を吹き飛ばす。
「これで、決める」
『ナスカ! MAXIMUMDRIVE!』
俺は同時にナスカブレードにナスカメモリを挿入し、構える。
同時にナスカブレードからは巨大なエネルギー刃が放たれる。
それに対して、ヴァンパイア・ドーパントはすぐに霧となって、逃げようとした。
だが、それよりも早く、一撃は、ヴァンパイア・ドーパントを切り裂く。
「くっ、こんな所でっ!」
それと共にヴァンパイア・ドーパントは、爆散する。
同時に、変身者であるルゴシは、そのまま気絶する。
「影、大丈夫っ!」
そう、戦いが終わると共に、ヒサメが寄り添ってくる。
けど
「ちょっと、無理しすぎたかも」
同時に俺も変身が解除され、そのまま倒れてしまう。
『「影っ!」』
ヒサメと霧彦の声を聞きながら、俺は意識を失った。