仮面ライダーナスカ   作:ボルメテウスさん

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Zを継ぐ者/始まりの依頼

 鳴海探偵事務所の前にいる人影。

 

 黒いスーツを身に纏っており、その目にはサングラスをつけている。

 

「えっと、あの人達は一体」

 

 そのスーツの人影を見て、疑問に思ったヒサメは首を傾げながら見つめる。

 

「まさか」

 

 僅かに、そのスーツを身に纏っている人物に見覚えがありながら、俺はそのまま鳴海探偵事務所へと向かう。

 

「悪いが、今は関係者以外、立ち入り禁止だ」

 

「いや、その、私はこの事務所で働いておりまして」

 

 SPだと思われる人物は、こちらを睨み付けるように、見つめる。

 

 それには、ヒサメは少しビビっている様子が見えるが、俺はSPを反対に見つめる。

 

「悪いけど、ここにいるの、たぶん姉ちゃんだろ」

 

「姉ちゃん? 

 

 あっ、あなたは」

 

 その内、もう1人が俺の方を見ると、驚いたように目を開く。

 

「影様!?」

 

 すると、SPは何やら驚いた様子で、俺を見つめた

 

「えっ、影様?」

 

 さすがに俺が様付けで呼ばれた事に、ヒサメは驚きを隠せない様子だった。

 

 そんなヒサメを余所に俺はそのまま事務所の中へと入っていく。

 

 そこには見覚えの初老の女性と、白いドレスを身に纏った女性がいた。

 

 それに相対するように、フィリップさんと亜樹子所長がいた。

 

「あっおはよう、影君!」

 

「影、様?」

 

 すると、初老の女性は俺を見て、驚きを隠せない様子だった。

 

「影」

 

「その、久し振りだな、姉ちゃん」

 

 そう言いながら、俺は少し気まずくなりながら、瞳を逸らす。

 

「まさか、あなたがここにいるとはね。

 

 まぁ良いわ、ここにいるんだったら、丁度良いわ。

 

 あなたにも大きく関係しているのだから」

 

「俺に?」

 

 そう疑問に思いながら、首を傾げる。

 

「お爺様が蘇ったの」

 

「はっ」

 

 その一言に俺は驚きを隠せずに、目を見開く。

 

「お爺ちゃんが?」

 

 そう、ヒサメは俺の様子を見ながら、首を傾げる。

 

 そうしながら、渡されたのは写真。

 

 そこに刻み込まれているのは、引き裂かれた壁に打ち付けられたZENONリゾートの旗。

 

 そこに書かれている文字を俺は見る。

 

『我、墓場よりよみがえりし、堕落の一族、制裁を受けよ。弾空寺義蔵』

 

 そう、禍々しく強い筆文字だった。

 

「凄くお爺様の字に似ているそうです」

 

「……」

 

 同時に俺は思わず、歯軋りしてしまう。

 

 そして、それを見ていた亜樹子所長は何か思う事があったのか、口を開く。

 

「その、影君?」

 

「……姉ちゃん、その依頼、俺も協力するよ」

 

 拳を強く握りしめ、俺は覚悟を決める。

 

 この事件は、おそらく、いや間違いなくZのガイアメモリが関係している。

 

「そう、それってあなたが家から出て行った訳に、関係しているのかしら」

 

 すると、瞳を鋭くさせ、俺を見つめる。

 

 その様子には、この場にいる全員が息を飲む程の雰囲気を出していた。

 

 俺はそのまま、懐にいつも入れている紙を取り出す。

 

 その紙に刻み込まれているのは

 

『Zの小箱を探せ。そして闇を暴け』

 

「この文字は、お爺様の」

 

「Z? 

 

 これって、影が探していた」

 

「あぁ」

 

 それを確認して、その場にいた一同は驚きを隠せない様子だった。

 

「Zって、一体?」

 

「最初は分からなかった。

 

 けど、調査していく内に、分かったんだ」

 

 俺はヒサメの方を見る。

 

「何時か分からないけど、この弾空寺に眠るとされる遺産の一つだと思うよ」

 

 弾空寺の財宝である小箱。

 

 それは、おそらくはガイアメモリだろう。

 

 それを察したのか、フィリップさんも、亜樹子所長は頷く。

 

 

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