仮面ライダーナスカ   作:ボルメテウスさん

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Rの彼方/偶然の一致

その日の依頼は、ある意味、偶然の一致であった。

 

数日前、俺の爺さんの昔の生徒だった人物が殺害された。

 

島本浩二と呼ばれる男は、大の鳥好きであり、昔、爺さんが管理していた森にいる鳥を見る為によく遊びに来ていたらしい。

 

当時から、親父はあまり森に関心はなく、そうした自然に興味のある若者を歓迎していた爺さんにとっては、大事な生徒の1人だった。

 

それが、先日、謎の死亡を遂げた。

 

そう、姉からの電話を受けた俺は、その事件を調査する為に行動していた。

 

だが、事件当時の現場を調べても、天候を調べても、謎が多すぎた。

 

天気予報でも、記録でも風都には雨が降っていないにも関わらず、浩二さんが死亡した場所は当日は突然の大雨で襲われた。

 

そして、その遺体は雷で打たれて、亡くなっていた。

 

「幾ら何でも、偶然が重なりすぎて、可笑しい。

だけど、あいつならば」

 

「それって、もしかして」

 

事件の事について調べていた俺達が辿り着いた結論は、犯人である。

 

いや、むしろ奴以外に考えられない。

 

「井坂の奴で間違いないと思うが」

 

「けど、あいつが何の目的もなく、殺すのかな?」

 

「あぁ、あいつは最低な犯罪者であるのは変わりない。

けど、同時に恐ろしく高い知能もある。

そんな奴が、何の目的もなく、こんな派手な殺しをするのか?」

 

井坂の持つウェザーは、実際に万能な能力だ。

 

天候を操る事ができれば、様々な事を行う事ができる。

 

だから、このように簡単に殺人した証拠を残すような事はしない。

 

「目的があるとしたら、現場にいた娘さんが関係していると思うけど」

 

そうしながら、俺達は現場に向かって、走っていた。

 

風都野鳥園の裏に、今はいるという情報を聞いた俺達はすぐに向かった。

 

だが、そこで見えたのは、激しい雨だった。

 

「雨?

まさかっ」

 

「間に合わないとっ!

悪いが頼めるか!」

 

「了解!」

 

俺はそう言い、すぐにヒサメに目を向ける。

 

『ナスカ!』『ズー!』

 

「変身!」

 

『ナスカズー!』

 

俺達はすぐにナスカズーへと変身する。

 

『チーター』

 

同時に俺達は瞬時にチーターアーマーを身に纏うと同時に走り出す。

 

すると、目の前には目的の人物である島本凪さんがいた。

 

そして、彼女の腕を掴んでいるのは、間違いなく井坂が変身するウェザー・ドーパント。

 

その周りには大量の雨によって身動きが取れない翔太郎さんと、雷雲に覆われている照井さんの2人だった。

 

「君の心が恐怖の感情に呑まれば、呑まれる程、コネクタは成長する」

 

「気色悪い言葉を言っているんじゃねぇよ!」

 

「っ!」

 

俺はそのまま加速しながら、井坂に向かって、蹴り上げた。

 

すぐに井坂は俺の蹴りを躱すが

 

『カメレオン』

 

鳴り響く音声と共に、俺はチーターアーマーをパージする。

 

それによって、井坂は一瞬、動きを止める。

 

同時にカメレオンアーマーを身に纏った俺は右腕と一体化している鞭、カメレオンウィップで井坂を捕らえている凪さんを助け出す。

 

「まさか、ナスカ。

君が来るとはね。

丁度良い、どれほどの力か、少し確かめてみますか」

 

同時に井坂はその手に雷の鞭を手にし、振り下ろした。

 

雷の鞭に対抗し、カメレオンウィップで払いのけていく。

 

それと共に、見るとそこには冷気が溜めているのが分かる。

 

「やばいっ!」

 

『トータス!MAXIMUMDRIVE!』

 

俺はその攻撃に危機感を覚えると同時に、トータスアーマーへと変わる。

 

同時に凪さんと倒れている亜希子所長の前に出ると同時に両手にある甲羅の盾を構える。

 

それによって、両腕の盾をエネルギーで巨大化し、その攻撃を防ぐ。

 

「ぐっ」

 

「そこは攻めないといけませんよ」

 

「ぐっ」

 

だが、それと共に、俺の横にいた井坂に殴り飛ばされる。

 

トータスアーマーの特徴でもある両手にある甲羅の盾以外は防御力は低い為、ダメージはかなりきつい。

 

「まったく、せっかくの素質に素晴らしいメモリがあるのに。

君達の、その無駄な正義感が弱くしている。

本当に残念だ」

 

「それは違うぜ」

 

『エクストリーム』

 

しかし、その井坂の声を否定するように、雨によって捕らわれていた翔太郎さん達はサイクロンジョーカーエクストリームへと変わる。

 

「人を守る為に戦うそいつは十分強い。

お前なんかよりもな」

 

そう翔太郎さんはそのまま構える。

 

「今の君達を相手にするのは少々部が悪い。

私はここで失礼するよ」

 

その言葉と共に、その姿は煙と共に消えていった。

 

「助かったぜ、影。

それにしても、なんでここに?」

 

「俺が調べていた知り合いの死を調べたら、彼女が」

 

「そうだったのか。

だとしたら、偶然にしてはな」

 

「あぁ」

 

その奇妙な偶然なのか、それとも運命なのか。

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