その事件は、フィリップさんにとって、大きな転機となったんだろう。
それを、未だに俺達は知らなかった。
しかし、先日の依頼で受けた依頼人について聞く為に、俺達は翔太郎さんの指示でウォッチマンの所に来ていた。
「それで、調査の結果は?」
「翔ちゃんの直感、的中だったよ。
かなりやばかったよ」
「その、本当に」
「あぁ、翔ちゃんにもよろしく伝えといて」
「了解、それじゃ」
「さぁって、今日のグルメブログのネタ、何に」
そう俺達はウォッチマンと別れようとした時だった。
「ぎゃあぁ!!」
聞こえた悲鳴、振り返ると、そこには黒いゴスロリを身に纏った女がいた。
その足下には、ウォッチマンが鼻血を出しながら、こちらに助けを求めていた。
「へっヘルプミー!」
「ウォッチマンさん!」
「てめぇ、何をしているんだ」
同時に俺はそのまま近づこうとする。
『待て影!あの女はっまさか!!』
「えっ?」
「へぇ」
同時に霧彦が厳しい表情で、ゴスロリの女を見る。
それと共に、向こうも霧彦の姿を確認すると、笑みを浮かべる。
『ミュージアムの処刑人だ。
なぜ、こいつがここに』
「へぇ、少し食べてみようか」
「ぎゃあぁあl!」
同時にウォッチマンが、ゴスロリの女の靴に仕組まれていたスタンガンによって、気絶すると共に、その手にはガイアメモリを手に持っていた。
『ホッパー』
鳴り響く音声と共にゴスロリの女はそのまま、自身に突き刺すと共に、その姿をホッパードーパントへと姿を変える。
「ヒサメ、ウォッチマンを頼む」
「うん!」
『ナスカ』
「変身!」
俺はそれと共に仮面ライダーへと変身すると同時に、瞬時にホッパードーパントに斬りかかる。
ホッパードーパントは、俺の斬撃に対して、そのまま後ろに跳び上がり、避ける。
同時に着地した壁を足場に、襲い掛かる。
すぐに俺はその攻撃を受け流すも、すぐに背中から蹴り上げる。
「ちっ」
周りが壁という地形を利用し、その素早い攻撃に俺は目を追えない。
『奴はこれまで多くの人を殺してきた。
その実力はかなり高いぞ』
「分かっているよ、悪いけど、ヒサメ!」
「聞こえている。
今は無事に隠れたから」
「だったら、行くぜ!」
俺はそのままヒサメに合図をすると共に。
「「変身」」
『ナスカズー』『パンゴリン』
俺達はすぐにナスカズーへと変身すると同時に、選択したのは、パンゴリンだった。
背中には、硬く鋭い刃の様な鱗が覆われ、そのままホッパードーパントが襲い掛かる。
しかし、その刃がホッパードーパントにダメージを与える。
「ちっ」
「よっしっ行くって」
そう、俺達がすぐに向かおうとした次の瞬間。
眼前に迫って来るのは巨大な塊が転がってくる。
「なっ嘘だろ!?」
俺はすぐにその場で避ける。
すぐに目を向けると、そこにはホッパードーパント以外にも、虫のドーパントが立っていた。
同時に、すぐにその場から消えていった。
「逃げられたか」
『しかし、まさか組織の処刑人が現れたという事は』
「間違いなく、あの依頼人に何かあるようだな」
翔太郎さんの直感が当たった事に対して、頷きながら、俺達はすぐに翔太郎さんの元へと戻る事にした。