仮面ライダーナスカ   作:ボルメテウスさん

49 / 73
第49話

ジュエル・ドーパントの事件に関して、調べる為に、俺達はより詳しい状況を知る必要があった。

 

あの時、刃さんを襲った犯人は、おそらく間違いなく、あの時亜樹子さんを襲った人物で間違いないだろう。

 

しかし、その人物とジュエル・ドーパントが同一人物だとは考えにくい。

 

その中での情報が一つ。

 

城島泪。

 

それが、今回のジュエル・ドーパントに関する大きな関わりのある人物である。

 

あの瞬間、ジュエル・ドーパントの現場にいた超人気モデルの上杉誠から、その話を聞いた。

 

どうやら、上杉さん、城島以外にももう1人、智という人物がいたらしい。

 

三人は、親友でした。

 

だが、一ヶ月前、突然智が上杉さんにこう言った。

 

「泪を愛していると」

 

二人はお似合いだと思い、上杉さんは智の気持ちを泪に伝えました。

 

でも泪は智ではなく、上杉を好きだと言いました。

 

彼はこの友情を壊したくなくて、城島さんには

 

「君とは付き合えないよ」

 

そう言った。

 

それが彼女を傷つけ、ジュエル・ドーパントへとなった。

 

それが、彼から聞いた話だった。

 

「だからこそ、怪しい」

 

翔太郎さんとは別行動を取った俺達は、すぐに調べ始めた。

 

それは、一ヶ月前から始まった女性達の行方不明事件。

 

その際に、必ず現れる城島さんの姿。

 

それは、刃さんを襲った同一人物である事が分かり、彼女の出現と共に確かに行方不明が起きていた。

 

だからこそ、そこまで目立った行動をする意味が分からなかった。

 

メモリ犯罪者の多くは、自身がメモリの所有者である事、ドーパントである事を隠す。

 

そうしなければ人間の姿の時に、危機的状況に陥ってしまう。

 

これまでの多くのドーパント達がそれに該当しており、犯行を行う際に正体が知られたら、犯行が行いにくい。

 

だけど、今回の事件では、なぜかその目撃情報が多い。

 

「ヒサメとしては、怪しいのは、誰だと思う?」

 

「やっぱり、3人の中で未だに行方不明になっている武田さんかな?

 

もしかしたら、上杉さんに対して嫉妬で行動したかも」

 

「なるほどね……じゃあ、次は、その辺りを調べてみようか」

 

「そうだな」

 

そんな会話をしながら、俺は考えていた。

 

城島さんの狙いは一体何なのか。

 

なぜ彼女は、こんなにも目立つような行動を取るのか。

 

考えられるとしたら、それは人質を取られた。

 

「・・・上杉さんが人質?いや、それはないか……」

 

上杉さんの行動はむしろ自由だ。

 

命が狙われているとは考えられないし、もし人質なら警戒するはずだ。

 

「むしろ、反対なのか」

 

これらの証言。

 

よく考えれば、その時の上杉さんからしか聞いていない。

 

これまで、目立っていた彼女の行動と共に、俺達はそれを信じていた。

 

それと共に、丁度電話がかかってきた。

 

その連絡先は、翔太郎さんだった。

 

「翔太郎さん」

 

「そっちは調べる事ができたか?」

 

「なんとか。

でも、なんというか、変なんですよね。

あまりにも目立ちすぎているというか」

 

「あぁ、だからこそ、お前達には別の事を調べて欲しい」

 

「別の事ですか?」

 

「あぁ、おそらくだが、彼女の命が危ない」

 

それは、確かな翔太郎さんの直感だろう。

 

「それで、俺達は」

 

「次の動きを読む為に、侵入してくれないか?

俺達で、時間稼ぎをしておく」

 

「探偵なのに、泥棒みたいな真似ですね」

 

「お前達は怪盗だろ」

 

「確かに。

了解しました」

 

同時に俺はそのまま電話を切る。

 

「影、さっきのって」

 

「あぁ、少し盗みに行くぞ。

まぁ、情報をだけどな」

 

その言葉と共に、俺達はある情報を探る為に向かう事にした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。