仮面ライダーナスカのモデルは仮面ライダーWであるのと同時に、もう一つのイメージとして、仮面ライダーV3の要素が入っています。
ナスカの地上絵の能力が26個と4個の弱点といのを無理矢理入れたのもそれですが、一番の理由は、仮面ライダーWが1号や2号をモデルにしているならば、3人目の仮面ライダーはV3をイメージさせるのが良いのではという勝手な思いで、書かせて貰いました。
「えっと、お宝って、一体何のことでしょうか?」
そう言いながら、目の前にいる人物は、まるで自身が無関係だと、言わんばかりに見つめる。
「別に間違いだったら、間違いで、それでも構いません。
しかし、あのデパートでメモリを持っているのは、少なくとも、あなたで間違いないでしょう」
「メモリって、さっきから何を根拠に言っているんですか!」
そう、俺に向けて、睨み付ける。
「それでは、少し長話をしましょう。
あぁ、ついでにこの場は我々以外が通らないようにしているので、連絡は諦めてください。
何よりも、あなたにはその気はないでしょうが」
そう呟きながら、ゆっくりと目を向ける。
「あのデパートで起きた事件において、重要なのは犯人の、つまりはモチ・ドーパントの変身者が誰なのかが分かる手掛かり。
それだけで十分だった。
なんだって、モチは変幻自在に形を変える事ができますからね、変身する一瞬の隙さえあれば、誰でもできる。
その中で、モチ・ドーパントが犯行を行ったと思われるダフト。
そこに重大な手掛かりがありました」
「手掛かり?」
「えぇ、香りです。
とても甘い」
「香り?
それだったら、普通に料理の料理に」
「甘いと言っても、それは料理の甘さではない。
その甘さはいわゆる香水の類いです」
「香水が、なんで」
「ドーパントとは、ガイアメモリによって肉体を怪物に変化させるアイテムです。
肉体は強化されると言っても、人間の要素も大きく関わっていく。
その中でもモチ・ドーパントは身体をモチに変える。
そのモチには微量ながら、あなたが使っていた香水が混ざっていた」
「まさか、それだけで」
「この香水は男性はあまり人気はなく、反対に女性が人気高い事で有名なブランドだ。
私の友人も、その事を話してくれた」
「それは」
「えぇ、確かに根拠するには弱いかもしれない。
もしかしたら、偶然通ったかもしれない。
けど、この香水がダクト内で広がっており、それがモチから香り、何よりもモチの接触が一番多い部分の出口があなたの店ならば、疑うには十分だ。
そして、どうやら当たりみたいだな」
同時に俺は真っ直ぐと、既に隠し持っていたメモリを差し、モチ・ドーパントへと姿を変えていた。
「どうやら、そこまでバレていた以上は、殺すしかないようだな!」
その言葉と共にモチ・ドーパントは腕を巨大な拳の形に変えると共に、俺に向かって放つ。
放たれた一撃を、俺は瞬時に避けると共に、その腰にロストドライバーを巻くと共に、ナスカメモリを取り出す。
「さぁって、本性が出た以上は容赦はしないぜ」
『油断は大敵だよ、影君』
【ナスカ】
「分かっているよ、変身!」
俺はその言葉と共に、瞬時に腰にあるロストドライバーにナスカメモリを挿入し、そのまま変身する。
ナスカへと変身すると共に、俺が考えるべきは、タイミングだった。
「仮面ライダーだった訳か、だったら余計に倒さないとなぁ!!」
その言葉と共にモチ・ドーパントはその腕を大きく広げると共に、そのまま多数の腕を形成して、俺に向かって放っていた。
その攻撃に対して、俺はその攻撃を避けていく。
『モチは結構厄介だね。
スイーツと比べたら、モチ単独に特化している分、その能力をかなり使えるようだな』
「そうだな」
そう、俺の隣にいる霧彦の声を聞きながら、襲い掛かってくるモチ・ドーパントの攻撃を避けていく。
そうして、避けた後ろにあった壁がモチの腕が当たると同時に、壁が大きくへこみ始めていた。
(やっぱり威力は高い)
モチの能力を考えれば、攻撃力が高い事は予想できていたが、それでも想像以上に高い事に驚きを覚える。
『だが、君ならば、既に勝てるだろ』
「勿論だよ」
俺はその声と共に、モチ・ドーパントの動きを見切り始める。
今までの戦いの経験で分かる事がある。
相手はこちらが攻撃をする瞬間を狙おうとするが、逆に言えば、その攻撃を当てるために腕を伸ばす必要がある。
だからこそ、俺はモチ・ドーパントの攻撃が、真っ直ぐと揃う瞬間を狙う。
「そこだな」
【トカゲ!】
同時に俺の身体から蜥蜴の絵が身体から浮かび上がると共に、手に持ったナスカ・ブレードが纏う。
それと共にナスカ・ブレードはリザード・ランサーへと変形する。
そして、リザード・ランサーにカメレオポインターを装填し、同時にナスカメモリを挿入する。
【トカゲ! マキシマムドライブ!】
鳴り響く音声と共に、リザード・ランサーの槍先が伸びた餅の腕を絡みつく。
同時に槍先を中心に、モチ・ドーパントはまるで綿飴を作るように絡まれていき、身動きが取れなくなっていた。
それと同時に、俺はリザード・ランサーに巻き込んだモチ・ドーパントの胴体ごと、リザード・ランサーを横に振るう。
それによって、モチ・ドーパントは一つの塊になり、それに向けて、リザード・ランサーを投げる。
「アアアァァァァ!!」
リザード・ランサーの一撃を受けて、モチ・ドーパントは悲鳴を上げながら、そのままメモリブレイクする。
「ふぅ、まったく、やりにくい相手だったぜ」
『君はそういう所があるね』
「うるせぇ、とにかく、確かにメモリは頂いたぜ」
それと共に、破壊されたメモリを手に取る。
「確かに頂いたぜ、モチメモリを。
なぁ、加賀美ミミさん」
そう、俺は、メモリの所有者に向けて言う。
「それで、既に彼女はメモリを盗られていた訳か」
「あぁ、現場で戦闘した後はある。
佐藤さんからの情報を会わせても、おそらくは今回のドーパントだと思っていたが、一足遅かったようだ」
そう言いながら、黒い帽子にスーツ姿の青年が、電話先の相手と話しながら言う。
「それで、その時の僅かな証言でやはり出てきたんだね、ナスカが」
「・・・あぁ、けど、本当に霧彦なのか」
「それは分からない。
けど、君も知っているだろ、彼が既にこの世にいない事も。
何よりも、なぜ彼がメモリを破壊するんだ?」
「それは分かっているけど、分かっているけどさ」
「・・・とにかく、今は依頼に集中するべきだろ」
「あぁ、そうだな、照井の奴の鼻を明かす為にもな」
電話先にいる相手から聞いた言葉と共に、思い出したように走り出す。