老人となった翔太郎さん。
確かに、その身体は衰えていたかもしれない。
だが、その身に宿る情熱は衰える事はなかった。
みゆちゃん達を慰めた後、翔太郎さんはその脚で既に老けさせ屋を見つける為に行動をしていた。
俺達が彼女達を母親の元へと送り、照井さん達が用事があると言って、別れた後。
合流した翔太郎さんは既に老けさせ屋の元へと来ていた。
「おい、俺に勝てると思ってんの?」
「勝てる、さぁ、お前の罪を数えるんじゃ」
そう言い、翔太郎さんはそのまま、その手に持った杖で老けさせ屋に戦いを挑む。
老けさせ屋は、突然の事で驚きを隠せず、その杖による攻撃を受け止めるだけだった。
「強いじゃん!!」
「まだまだ、若いもんには負けんぞ」
そう、翔太郎さんが言っていると。
「調子に乗るなよ!!」『オールド』
しかし、既に老けさせ屋もまたオールド・メモリを取りだし、その身体に突き刺す。
それによって、奴は瞬く間にオールド・ドーパントへと姿を変える。
「スペシャルコース、50年追加だ。
これであの世行きだ」
そう脅している奴から庇うように、俺はそのまま前に出る。
それと共にナスカメモリを取り出す。
そして、そのタイミングに合わせるようにバイクが近づく音。
見れば、それは照井さんとフィリップさんの2人だった。
「竜君!」
「待たせたな」
「あぁ」『アクセル』
「行きますよ」『ナスカ』
俺もそれに合わせるように、ナスカメモリをそのままロストドライバーに装填し、構える。
「「変身!」」
同時に俺と照井さんはそのままオールド・ドーパントに接近する。
オールド・ドーパントはその能力は確かに脅威的だが、それ以外の能力ははっきり言えば普通のドーパントと比べても低い方だ。
奴はすぐに攻撃を行う為に、その泥のようなエネルギーを放とうとする。
だが、その効果が効かない照井さんが前に出て、封じると共に、俺が追撃するように斬り裂く。
「うわっと、お前ら、2人で攻めるとは、卑怯だぞ!!」
「人々を老人にするお前に言われたくない!!」
瞬きにも満たない連携での斬撃に対して、オールド・ドーパントは叫ぶが、そんな事、関係なく攻撃を続ける。
それと共に、俺達が同時にオールド・ドーパントに向けて、蹴り上げようとした時だった。
「ふふっ」
「「なっ」」
聞こえた声と共にオールド・ドーパントの前に出てきたのは、リベンジ・ドーパントだった。
奴がまるでオールド・ドーパントの盾になるように前に出る事で、俺達が同時に行った蹴りがそのままリベンジ・ドーパントに当たる。
それと共に襲撃はそのまま俺達に跳ね返ってしまう。
「嘘っここで!!」
「助かったぜ、まさか、来てくれるとはな」
「あなたを護衛していれば、ナスカが来る。
ならば、来て、当然じゃないですか」
そう、リベンジ・ドーパントは笑みを浮かべながら、前に出る。
「あぁ、だからこそ、助かったよ」
同時に既にWへと変身していたフィリップさんの声が聞こえる。
見れば、その姿は既にエクストリームへと変わっていた。
「Wですか。
例え、あなたが参戦した所で、状況は変わりません。
むしろ、その老人となった相方がいる状態の貴方達では」
「仮面ライダーである僕達4人が力を合わせれば、勝てない敵などいない。
そして、このエクストリームの真骨頂は瞬時の解析力。
それによって、既に勝利への方程式は検索済みだ」
「なんですって?」
その言葉に首を傾げるリベンジ・ドーパントだが、フィリップさんはそのままメモリを投げる。
「影!」
「なるほど、そういう事ですか!!
照井さん!!ヒサメ!!」
それと共に俺達が目を合わせる。
仮面越しだが、既にフィリップさんの作戦は理解した。
それと共に、既にヒサメもまた変身ができる状態へとなっていた。
『ナスカズー!』『エレファント!』
同時に俺達はエレファント・アーマーを身に纏う。
「盾を持った所でぇ!!」
そう、オールド・ドーパントはそのまま地面に手を当て、こちらに向けて放つ。
それに触れれば、普通ならば瞬く間に老化してしまう。
だが、すぐに照井さんがその攻撃を防いだ。
それによって、その泥を完全に防いだ。
「ふふっ、だから、何が『ルナ!マキシマムドライブ!」えっ」
俺は腰にあるメモリスロットにルナメモリをセットしていた。
同時に、その手に持っていた象の鼻を思わせる剣は、これまで以上に変幻自在に動くと共に、そのままリベンジ・ドーパントの身体を拘束する。
「何をっ」
一体、何をするのか、疑問に思うリベンジ・ドーパントだが、その答えはすぐに分かった様子だった。
ダメージのないように、そのまま俺はオールド・ドーパントに向けて、投げる。
「なっなにをぐわぁっ」
「きゃぁっ」
2体のドーパントはそのまま身体がぶつかる。
それによって、声が出るが、同時にその身体にも変化が起きる。
「なっこれはっ」
「あっあぁ」
ドーパントの姿故に変化は分からない。
しかし、その声は確かに老人へと変わっているのが分かる。
「リベンジ・ドーパントはその攻撃を跳ね返す事ができる。
老化による現象もまたダメージと認識されるか、疑問だったが、こうして確かめる事ができたようだね」
そのフィリップさんの言葉通り、オールド・ドーパントの老化能力で、リベンジ・ドーパントの身体を瞬く間に老人へと変える。
同時にリベンジ・ドーパントの反撃能力によって、オールド・ドーパントの身体もまた老人へと変わっている。
「これでとどめだ」
同時に、照井さんもまたトライアルメモリを取りだし、そのままアクセルトライアルへと変身する。
『チーター!MAXIMUMDRIVE!』
同時に俺達もまたチーターアーマーへと変身する。
既にスタートダッシュを行えるように構えていた為、アクセルトライアルへと変身している照井さんと同時に走り出す。
「「あっあぁ」」
超高速で駆け抜けながら対象へ向けて飛び蹴りを照井さんと同時に放つ。
『トライアル!MAXIMUMDRIVE!』
「3秒。
それが、お前達の」
「「絶望までのカウントダウンだ」」
「「がああぁぁ!!」」
その言葉と共に2人のドーパントは絶叫と共に、爆散する。
同時に2人のメモリは砕け散った。
「凄い、倒せた!
けど、あれ、影君にダメージはないの?」
「リベンジ・ドーパントは対象1人1人に受けた分のダメージを跳ね返す。
だが、それには自身が誰にダメージを受けたのかを認識する必要がある。
オールドで老人となった事で、認知機能を下げ、同時に最高速度で必殺技を放つ事ができるチーターで倒す。
それが、最適解だからね」
「えっと、つまり」
「気づいた時には倒されていたという訳だ」
「翔太郎さん、元に戻ったんですね!!」
「まぁ、なんとかな。
いやぁ、にしても身体がなかなか、硬いっ」
そう、翔太郎さんはそのまま未だに老人化の影響が出ていた。
それと共に見えたのはシュラウドだった。
なぜ、彼女がなぜ、見ていたのか。
疑問に思ったが、その目には以前の復讐だけを目指していた彼女からは考えられない程だった。
おそらくは、照井さんが別れていたのか。
「そうか」
同時に俺は自然と笑みを浮かべる。
次週、AtoZ編開幕
特別編の次回活躍するメモリは『ナスカ』