翔太郎さんとフィリップさんは大道を追っていた。
その間、俺は、目の前にいるシディこと、ファング・ドーパントと戦っていた。
「はあぁぁ!!」
元々、翔太郎さん達が使用するメモリの中でも一際強力なメモリであるファングメモリ。
その能力を最大限に発揮されている。
「だからこそっ、本当に厄介だ!!」
ファング・ドーパントは、その腕には鋭い刃で俺に向かって、襲い掛かる。
俺はそれに対して、その手にあるナスカブレードで受け流す。そして、そのままの勢いを利用して、カウンターを放つ。
しかし、それは、簡単に受け止められてしまう。
「くっ」
「お前1人で、俺に勝てるかっ!」
「あぁ、だからこそ!」
『ナスカズー!』
その音声が鳴り響くと共に、俺は瞬時にナスカズーへと変わる。
そして
『ジラフ』
その音声が鳴り響くと同時に右腕にはキリンを思わせる巨大なパイルバンカーで出来た武器が出現する。
それを見た瞬間、ファング・ドーパントは距離を取る。
『カメレオン』
しかし、それに対して、パイルバンカーを思いっきり投げ飛ばすと同時にカメレオンウィップでそのままファング・ドーパントの脚に巻き付き、そのまま引き寄せる。
同時に蹴り飛ばす。
「ぐっ」
「これでっ」
例え、向こうがメモリの性能は高くても。
「ならば!!」
同時にシディが手に取ったのは
「なっエクストリームっ」
「ぐっ!!」
それを自分の身体に押し刺す。
それと共に、ファング・ドーパントの身体は大きく変化する。
巨大な白い骨の獣の怪物へと変わり、真っ直ぐと襲い掛かる。
「そんなのっありかよっ!」
そう言いながら、ファング・ドーパントは襲い掛かる。
その力は先程よりも強くなっており、まともに食らえば、確実にやられるだろう。
しかし、だからといって、ここで諦めれば、そこで終わりなのだ。
「だったら、影!」
「なんだ?」
それと共にヒサメの声に首を傾げる。
「あれをやるしかないよ!」
「あれって、1度もやった事ないんだぞ!」
これまで行った事のない方法。
「だけどっ、今はそれしかない!
そうでしょ!」
そう、ヒサメは言う。
「……あぁ、そうだな。
だったら、少しやるしかないな!!」
その言葉と共に俺はすぐに走り出す。
『チーター』
俺はそのままチーターアーマーを身に纏うと共に、真っ直ぐと走りながらファング・ドーパントエクストリームに向かう。
その動きを既に見えた様子で俺に向けて、攻撃を仕掛ける。
「よっと!」
そのままファング・ドーパントエクストリームの腹部へと潜り込む。
俺は瞬時にアーマーを分離させる。
その脚のアーマーは壁に突き刺さる。
「まだまだぁ!!」
『バット!』
俺は次にバットアーマーを身に纏い、空を飛ぶ。
それによって、腹部を殴る。
「ぐっまだぁ!」
ファング・ドーパントエクストリームは、そのまま俺に向かって爪を振り下ろす。
だが、それと共に
『トータス!』
トータスアーマーを身に纏い、左腕で受け止める。
「もう、お前に勝ち目はない!」
「勝ち目だったら、あるさ。
仕掛けは十分にな!」
『ウルフ!』
その音声と共に、ウルフアーマーを身に纏う。
そして
『ズー! MAXIMUMDRIVE!』
鳴り響く音声。
そして、その音声と共に、これまで散らばっていたアーマーが真っ直ぐと俺の元に集っていく。
「なにっ!」
それはファング・ドーパントエクストリームを吹き飛ばす。
同時にこれまで壁などに突き刺さったアーマーが集っていく。
チーターアーマーの脚、トータスアーマーの左腕の盾、ジラフアーマーの右腕のパイルバンカー、バットアーマーの翼。
そして、それらを司るようにウルフアーマーが胴体とマスクとなる。
これこそ、ズーメモリを最大限に発揮した姿。
「名付けて、仮面ライダーナスカズー・マキシマム!」
この姿は、本当にフルパワーで発揮した姿。
ズーメモリの複数の動物のメモリを使う能力もあり、様々な戦いに対応できる。
だけど
「ぐっ、やっぱり身体の負荷は大きいな。
けど、これで対抗できるな!!」
その言葉と共に、俺は真っ直ぐとファング・ドーパントエクストリームに向かっていく。
それを見て、ファング・ドーパントエクストリームも動き出す。
互いに高速移動しながら、攻撃をぶつけ合う。
俺の攻撃をドーパントは受け止める。
それに対して、ドーパントは攻撃を繰り出す。
だが、それを俺は受け流す。
そのまま、カウンターとして、パイルバンカーを叩き込む。
しかし、それはドーパントに避けられた。
「お前がそこまで大道の為に戦うのは、少しばかり分かる!
けどな、ダチを止める為に、少しでも動きやがれ!!」
「お前に何が分かる!」
「分かるかよ!
けどな、これ以上、お前に罪を重ねさせないよ!!」
その言葉と共に、風都タワーから飛び出しながら、真っ直ぐとファング・ドーパントエクストリームに向けて構える。
『ズー! MAXIMUMDRIVE!』
その音声と共に、俺達はズーのエネルギーを身に纏いながら、真っ直ぐとファング・ドーパントエクストリームに向かって、飛び蹴りを喰らわせる。
それと同時に、ファング・ドーパントエクストリームも攻撃を仕掛けてくる。
「はああぁぁ!!」
お互いの攻撃をぶつけ合いながら、地面に叩きつけられる。
そして、地面で転がりながらも体勢を整えて、お互いに睨み合う。
「はぁはぁ」
だが、それと共に同時に変身が解除される。
「ふぅ、どうやら、ここまでのようだな」
その言葉と共に、シディの身体は崩壊する。
それは、NEVERの死の瞬間だった。
「どうやら、ここまでのようだな」
「そうだな」
そう言いながら、俺達は互いに見つめ合う。
「……俺はただ臆病になっていただけかもな。
記憶を無くして、見捨てられるのを」
「見捨てられるのは、確かに嫌かもしれないな。
だけど、それでもな」
「あぁ、分かっているさ。
最後にそれを知れて良かった」
その言葉と共にシディは笑みを浮かべる。
「もしも、お前達と一緒にいられたら。
そんな事を考えてしまったよ」
「イケメン枠かよ」
「イケメン?
それは一体どういう事だ?」
「天然かよ」
そう俺は思わず言ってしまう。
それに苦笑するように、シディもまた笑みを浮かべる。
「あぁ、本当に、穏やかに」
その言葉を最後にシディは塵となった。
「あとは、頼みましたよ」
それを見届けた後、真っ直ぐと、俺は風都タワーで行われるWとエターナルの戦いを見届ける。