風都タワーで行われているWとエターナルの激闘。
それは、遠くから見ている俺達でも分かる程に、かなりの激戦だ。
翔太郎さんとフィリップさんの二人は、次々とメモリを入れ替えて、その攻撃の手を読ませないように行う。
今回の戦いを通してなのか、二人の絆はさらに強くなり、そして、エターナルを追い詰めていく。
しかし、エターナルは、最後の手を使った。
『ゾーン!MAXIMUMDRIVE!』
それと共に、全てのT2メモリが一気にエターナルの元へと集まった。
同時に、その身体に纏うオーラははっきりと言ったら異常だ。
「あれが、本当に、一人の人間で扱えるのかよっ」
それは、先程まで俺達が行ったズーマキシマムとは比較にならない程のオーラだった。
風都の全てを震わせる程の迫力があり、実際に、俺達はその場で動けない程だ。
そう考えている間にも、エターナルは風都タワーのシンボルの風車に乗る。
「メモリの数が違う…終わりだぁ!」
一撃で風都タワーを一刀両断にするほどの威力を持つ。
同時に、その一撃に吹き飛ばされた二人はそのまま地面へと落ちていく。
まさに、絶体絶命の状況。
それを遠くから見守っていた風都の皆は、
「仮面ライダー!!」
亜希子所長の叫び声をきっかけに次々とこの街の希望の名を呼び始めた。
「仮面ライダー!!」
「仮面ライダー!!」
「仮面ライダー!!」
「仮面ライダー!!」
「仮面ライダー!!」
「仮面ライダー!!」
「頑張って仮面ライダー!!」
「頑張れ仮面ライダー!!」
「仮面ライダー!!」
街中の到る所で人々の声援は衰えを知らずに増していく。
「これは」
同時に、霧彦は何かに気づいた。
それは、少し小さな変化だ。
だが、それは、確かな物だった。
その瞬間、街に変化が起こった。
始めこそはいつもと変わり映えがなかったが、それは少しずつ、そして段々と大きく変わっていく。
街中の風車という風車が全て、突然街に吹き荒び始めた大きくて強い風に激しい回転を始めたのだ。
「これは」
「どうやら、この街の風は、私達の想像以上の力があるようだ」
その霧彦の言葉に俺達は首を頷く。
その言葉に合わせるように、wの姿も大きく変わる。
「みんな!風だ・・・風都の風が・・・!!」
「僕たちに、力を!」
Wは中央部分が黄金へと変色し、背中からは風車を模した三対の大翅が生えた姿となり。
それは、確かにエターナルと似ていた。
一人の人間ではとても出せるような力ではない。
しかし、それは、一人だけではなかった。
翔太郎さんとフィリップ。
それに亜樹子所長に、照井さんに俺達。
そして、次元を越えた仮面ライダー達。
何よりも風都の街の人々が。
全ての人々の力を一つに集めた力。
背中の三対の大翅と大翼で大空を飛翔し、ただひたすらに上を目指す。
「小賢しいマネを!」
それに対し、エターナルは、身体に纏っていたオーラを全て攻撃エネルギーに転換して
巨大な一個のエネルギーの塊として打ち撃ちだしたのだ!
しかし、Wは華麗に降り注ぐ瓦礫を避けながら飛行し、さらには落下途中の巨大風車をも踏み台にしてジャンプすることでより勢いのある飛翔を行う。
「ならば、ここは!!」
俺は同時にナスカメモリを取り出す。
「もう一仕事だぜ!」
『ナスカ!MAXIMUMDRIVE!』『スティングディストピア』『ヒッサツ! フルスロットォル!』『サウザンドデストラクション!』
鳴り響く音声と共に、風都に降りようとしていたエネルギーに向かって、俺達は飛ぶ。
風都に襲い掛かろうとしていたエネルギーの塊を、俺と平行世界の仮面ライダー達と共に蹴り飛ばす。
『はああぁぁぁぁ!!!』
既にパラレルメモリの効力が切れそうになっているのか、少しずつ平行世界の仮面ライダー達が消えていく。
それでも、俺達はそのまま真っ直ぐと、エネルギーの塊を消し飛ばす。
そして、それは同時にエターナルが倒された瞬間でもあった。
「ふぅ」
身体に来る疲労と共に、見つめた。
風都を震撼させた時間。
それは俺が疲労で目を細めると共に、終わりを告げた。