仮面ライダーナスカ   作:ボルメテウスさん

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仮面ライダーナスカで、詳しい時系列が不明という事もあり、簡単な解説を入れさせて貰います。
本編の仮面ライダーナスカは、仮面ライダーWの本編で言う所の21話からが本格的に関わります。
ナスカのビキンズナイトは18話における霧彦の死亡時と同時期であり、その後、アクセルが登場して、21話までの時系列と同時期にナスカが怪盗として活動を始めた時期と重なっています。


還ってきたT /怪盗は探偵に何を明かす

 そこは、海の近くにあるスナック、キャサリン。

 

 そのキャサリン近くのボートにて、俺はその男を捕らえていた。

 

「まったく、危ない事をする獲物だな」

 

「っ」

 

 俺の声を聞き、トライセラトップス・ドーパントはすぐに振り返る。

 

 同時に、俺は足下に拘束している阿久津を見せながら、そう言い放つ。

 

「あの姿、確かにナスカ」

 

「だけど、あのベルトは、色は違うがロストドライバー」

 

「つまりは、仮面ライダー」

 

 そう言いながら、トライセラトップス・ドーパント以外にも、Wとアクセルの2人はこちらを見て、驚愕の声を出していた。

 

「どうして、そいつがっ」

 

「こいつがボートで逃げ出す前に捕らえていた。

 

 そして、あんたの正体を確かめる為にも、ボートを操作させて、そのまま攻撃させた。

 

 単純な手だろ。

 

 まぁ、もしもの時の保険は必要なかったようだから安心したよ」

 

 そう言いながら、俺の元に帰ってきたオウルショットとバタフライウォッチャーを手元に戻すと共に言う。

 

「どうやら、私の復讐は終わっていないようね」

 

「止めるんだ、溝口さん! 

 

 そんな事をしても!」

 

「悪いけど、この男を殺さない限り、私の復讐は終わらない」

 

【トライセラトップス】

 

 その音声が鳴り響くと共に、そのまま彼女は自身にガイアメモリを刺し、そのままトライセラトップス・ドーパント

 

 へと姿を変える。

 

「悪いけど、こいつは大事な情報源なんだ。

 

 ガイアメモリの流通ルートのな」

 

「お前、それが目的で」

 

「まぁな、俺は屑だからな。

 

 自分の目的の為だったら、利用できるのはなんでも利用する」

 

 そう言いながら、俺もまたナスカブレードを構える。

 

『翔太郎、どうする?』

 

「これ以上、彼女に罪を重ねさせる訳にはいかない、行くぞ、フィリップ!」

 

 同時に、Wもまた、トライセラトップス・ドーパントへと銃口を向ける。

 

 既にWはルナトリガーへと姿が変わっている為に、その銃弾は変幻自在に動きながら、トライセラトップス・ドーパントへと当たる。

 

 だが、その装甲は僅かに火花が散る程度で、大したダメージにはなっていない。

 

 しかし、注意を引くには十分であり、それを見たトライセラトップス・ドーパントはこちらに向けて拳を振りかざしてくる。

 

 それをナスカブレードで受け流しながら、俺は腰にある尻尾で薙ぎ払う。

 

「なっ、なんだ、あれはっ」

 

「以前のナスカじゃない」

 

 そう驚いている間にも、トライセラトップス・ドーパントが吹き飛ばされた先には湖があり、俺はすぐにそこに飛び込む。

 

【ホエール! マキシマムドライブ!】

 

 鳴り響く音声と共にジャンプをして縦回転しながら鯨の尻尾を思いっきりトライセラトップス・ドーパントに叩き込む。

 

 それにより、そのトライセラトップス・ドーパントは一気に宙へと浮かび上がり、そのままメモリブレイクされる。

 

「メモリ、確かに頂戴した」

 

 そのまま、俺はトライセラトップスメモリを手元に回収する。

 

 だが

 

「待て、貴様を逃がすとでも思っているのか」

 

 そう言いながら、目の前で、アクセルがその手に持つ剣を構える。

 

「悪いが、俺はお前と戦うつもりはない。

 

 本当だったら、そこにいる阿久津からメモリの情報を手に入れたかったが、あんたらを相手に逃げられそうにないからな」

 

「だからどうした。

 

 どちらにしても、貴様には聞かないといけない事がある」

 

「やれやれ、アクセル全開過ぎるんだよ、あんたはぁ!」

 

 同時に俺は手に持っていたナスカブレードでアクセルの手に持つエンジンブレードと激突する。

 

 それによって生まれた衝撃により、周囲に突風が生まれる。

 

 そして、俺達は互いに一歩も譲らずに鍔迫り合いをする。

 

「おいっ照井、止めろ! 

 

 ナスカのお前もっ、こんな所で戦ったら、被害がどうなるのか、分かっているのか!」

 

「俺に質問するなぁ!」

 

 同時にアクセルはそのまま俺に攻撃を仕掛けてくる。

 

 これまでアクセルの事についてはある程度調べているつもりだったが、以外と対処が難しい。

 

 照井竜と最も相性の良いアクセルメモリ一本の力と特性を極限まで活かした戦い方もあって、俺がこれまで戦ってきた誰よりも厄介な相手だ。

 

 そんな事を考えながらも、俺は必死にアクセルの攻撃を避けていく。

 

 しかし、このままだといずれ限界が来る事は目に見えていた。

 

(くそっ、どうすればいい)

 

 そんな時であった。

 

【ヒートメタル!】

 

「いい加減、落ち着けっ照井!」

 

 それと共に、俺の前に現れたWが、アクセルの攻撃を止めてくれた。

 

「邪魔をするな、左!」

 

「てめぇこそ、まだこいつが悪人だとは限らないだろ!」

 

『翔太郎、それは少し甘すぎないかい?』

 

「分かっているよ、けどな。

 

 ナスカを使っているこいつが、どうしてもあいつと重なる。

 

 何よりも、今は街の為に戦ってくれたこいつを信じたいんだ」

 

「っ」

 

 その甘すぎる言葉を聞いて、俺は言葉を失った。

 

 だけど

 

「……感謝します。

 

 けど、すいません、俺は自分の為に戦っています」

 

「自分の為だと? 

 

 それは一体何なんだ」

 

「Zのメモリ。

 

 俺は、そのメモリを探す事。

 

 それが、今の俺の全てです」

 

『全く、目的あまり話してはいけないよ』

 

 そう、俺が話していると共に、同時に横に何時の間にか霧彦が立っていた。

 

「お前っ霧彦っ」

 

『どういう事だ? 

 

 一体何が』

 

 霧彦の姿を見て、Wは驚きを隠せなかった。

 

 だが、それとは別に照井は怪しむように見つめる。

 

「こいつは?」

 

「……かつて、メモリを街を売って、街を泣かした奴だ。

 

 だが、同時にこの街の若い命を助ける為に、その命を散らした男だ。

 

 だけど、なぜ、お前が」

 

『君も既に知っているだろう。

 

 私は死んだ。

 

 そして、どういう訳か私はナスカメモリへと宿っている』

 

『幸さんと同じ』

 

 その事にWのもう片方は驚きを隠せない様子だった。

 

『だからこそ、頼みがある。

 

 彼はここまで彼と一緒に行動していた。

 

 だからこそ、信じて欲しい』

 

「その言葉を信じられると思っているのか」

 

 そう、アクセルはこちらに未だに剣を向けていた。

 

 この状況、おそらくはどれだけやっても、覆す事はできない。

 

「……ならば、一つ条件がある」

 

「条件?」

 

「これからも、俺の怪盗行為を、どうか許して欲しい。

 

 俺は絶対にこの街を泣かせない。

 

 貴方達のような仮面ライダーではなく偽物だけど」

 

『それを信用できるとでも?』

 

「ごもっとも、だからこそ」

 

 同時に、俺はすぐにロストドライバーに手を伸ばす。

 

 瞬時にアクセルは構えるが、俺はそのままロストドライバーからナスカメモリを取り出す。

 

 それに合わせるように、俺の変身は解除される。

 

「お前、まさか!」

 

『翔太郎?』

 

 同時に、俺の正体を見て、驚きを隠せない様子だった。

 

「久し振りですね、翔太郎さん」

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