これは、ラキュースが人を超えプレイヤーを越え神を超越する物語 作:namaZ
「今日は王国一……いえ、世界一の冒険者チーム蒼の薔薇を独占取材していきます!」
ドンドンパフパフと自前の楽器を満足げに鳴らしおえた記者は、ではまずと自分のペースで一人目のインタビューをを始める。
「ではまず初めにニンジャとはいったいなんなんじゃ!…………はい。ティアさんティナさんお願いします!」
「どもー」
「よろー」
「てきとー!!でもこれが良い……双子は一心同体。見た目がほぼ一緒だからこそ、その性格の違いに人々は性癖をぶつける……これ以上は私が殺されそうなので取材をしていきましょうか!」
「こいつ、やばい?」
「……もっと、ましな人材よこせ」
「はい!それだけ私がコネと綱渡りが上手なわけですが、今は関係ないですね。それでは!本当に本当に取材をしていきます!なお、文字数の問題上ダイジェストでお送りいたします」
誰に言ってんだ?と蒼の薔薇一同――――――リーダー不在時に、開幕した。
―――ティナさんティアさん。蒼の薔薇は冒険者としてはそれは凄く有名でしたが、今回の悪魔襲撃騒動で、それ以上に活躍したと認識しています。ズバリ!強さの秘訣は何でしょうか?
「鬼リーダー」
「うんうん、鬼リーダーのお陰」
「……でも、あの日リーダーは、マジで化け物」
「……本当の鬼と化した神話の化身」
―――チームからの評価も凄かったようです!この人たちじゃ話が進まないのでガガーランさん!あの日を境に変わったことなどありますか?
「俺に振るのかい。そうだねぇ……つい昨日、バジリスクを討伐したんだが、1人じゃ倒せなくはないがきついって感覚だったんだ。前は確かにそう感じた。だけど、結果は俺の一撃でペシャンコよ」
―――流石ガガーランさん。その攻撃力は日々進化しているんですね!
「……」
―――どうされました?
「ラキュースは強い。確かに強かった。でもな、前はそんなに差はなかった。実力は頭一つ抜けてはいるが、チームとしてはバランスが良かったんだ。何よりこいつならどんな事でも任せられるって安心感があった」
―――リーダーとして素晴らしいカリスマ性をお持ちなんですね!
「ま、今回でアイツが規格外ってのは改めて認識させられたわけだが……問題はそれ以外。双子もチビも気付いてんだろ?俺たちの強さが、あの日を境に難易度200クラスまで上がってる」
―――それは……イビルアイさんも同じ意見ですか?
「今の私なら魔神に通用する。そう確信めいた何かがあるのは認める。おそらくはリーダーのタレントに関係しているだろうな」
―――ゴクリ……蒼の薔薇リーダーラキュースさんのタレントを教えていただくことは?
「ハハハハハハハ!!そりゃ無理だ!俺達でも知らないしな!!もう一つの人格やリスクある闇の力もなんも相談しちゃくれない」
「……謎が深まるばかり」
「正直、一番何者なのか気になる」
「ふん、アイツはすぐ一人で抱え込む」
「ま、それも含めて俺たちのリーダー様だ。これまで通りついていく、ただそれだけだよ」
―――では、よく見かける奇行な行動は?
「ああ、あれか。最近だと街中で『貴様、見ているな?』とか、何もない空間を凝視して『フ、逃げたか』とかしてたな。アレは俺達には認知できない戦いだ。実際に監視されて、敵がその場にいたんだろ。俺達には見えないがな」
「リーダー、普段触らない武器で不敵な笑み浮かべながら、1人で型の練習してた」
「木の棒、縄に紐、武器とは呼べないあらゆるものを手に取っては、口でシュッ、シュバ、ババババ、とかしてた」
「すげーな、手持ちの武器が無くなった際の特訓かよ。多才にもほどがあるだろ」
「……そういえば魔法詠唱者でもないのに、私ですら聞いたことのない呪文を開発していたな。私が教えをこいても、何故か頬を赤らめながら断られた」
「恥ずかしかったんだろ。開発しても使えない自分にな」
「……私は気にしないんだがな。むしろ、私が有効活用すれば無駄ではなくなる」
「それこそ何時か自分で使いたいんだろ。分かるぜ?俺も必殺技を思いついたら人に教える前に自分で試すからな」
「ゴリラが力一杯振り下ろすだけ」
「技とは?」
―――いやぁ蒼の薔薇は面白いですね!本日は不在ですが、最後にリーダーの評価と一言をお願いします!
「究極完全体鬼リーダー……でも、餓えている」
「孤高に咲く蒼の薔薇。多分、リーダーに出来ないことはない。だからこそ求めている」
「評価なのかそれは?リーダーがいれば敵はない。皆安心してくれ。敵は我々が倒す。だが、そうだな。私も今のアイツは危うく感じてしまう」
「多能の化身で夜空ってイメージがあるな。ま、何があっても俺たちがいる。退屈そうで口下手なアイツの話し相手にでもなってやるよ。」
―――素晴らしいコメントありがとうございます!
「ふふ、面白い記事ね」
記事を読み終えた黄金姫ラナーは、親友の一番の理解者として、優越感に浸っていた。
「餓えている?そうね、ラキュースはいつだって餓えて求めている。でもね、それは本人にとって危険ではないのよね」
平和ほど退屈なものはない。
魔神を一方的に鏖殺する武力が、唯の思考回路のわけがない。
「ラキュースも私と同じ――――――精神の怪物」
常人とは感性も回路も違う。別の人類。
人間は自分と違う異形や強力な力を恐れる。
それと同時に、精神性、思考回路が全く異なる生物を嫌悪する。
「別世界の精神生物……それがラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ」
彼女の言動に理解を示してもそれはお門違い。
見ている世界も感じる感性も異なる生物。
それが、同じ息をして、同じ食事をして、同じ会話で盛り上がり、同じ都市で、村で、部屋で過ごす。
「ああ……なんて……なんて窮屈。人の器が嚙み合っていない」
ラナーは、人間として最高の頭脳を持っている。
精神が別世界の化け物だとしても、実行できる事象は人類の延長線でしかない。
そう、ラキュースは人類を辞めた。
「そのまま好きに生きてね、ラキュース。貴女が進む先に、誰も見たことも聞いたことのない景色が待ち受けている」
この先に、新たな神話が創造される。
「はくちゅっ!」
可愛らしいくしゃみをした蒼の薔薇リーダーラキュース。
ズズズと華麗な動作で鼻を拭く?
さんさんと輝く太陽に指をかざし、眩しくて目蓋が閉じるか閉じない所をキープ。
「ふ、今日も太陽が眩しいわね」
当たり前のことをキメながら呟くラキュース。
現地人とは別世界の精神を宿すからこそ、この世界の住人は誰もラキュースを理解できない。
だが、ラキュースは孤独に感じてるとかそんな事はない。
だって中二病は、自分に不思議な力が封印されてるとか、自分は特別とか、とにかく格好つける生き物。
独自のルールと妄想で、脳内に世界を想像するのが中二病。
ならば、ファンタジー出身で、本当に妄想通りの力が使える存在がいたら――――――それは中二病か?
現地人は、そうは思わないだろう。
だって、呪文を唱えたら魔力で炎やら水やらが出せて、身の丈ほどの武器で、倍以上のモンスターを両断する。ドクロやら十字架やら無駄にジャラジャラした指輪や鎖など、現地人にとっては自分を強化する装備アイテム。
そう、現地人もユグドラシルNPCも、何も疑問に思わない。
少しすかしてる人と思われても、痛い奴など思われない。
現実の中二病は無害だ。
痛い奴、おもしれー奴と評価されても後々痛い思いをするのは自分自身。
そう、彼女は自分がなんなのかも理解していない。
中二病の概念が存在しない。
他の人とずれているおかしいと感じても、何だかんだ支えてくれて、察しのいい仲間がいる。
故に――――――だからこそ、漠然的に振るわれていた力に、自分自身に、まだ上があると認識した。
最強のレベル100。
神と奉られる超越者。
そんな、この上限値限界と戦っても中二病は最後に自分が格好よく勝つと妄想する。
妄想して、実現できてしまった。
ならば、更なるイメージトレーニングを。
チーム蒼の薔薇として、皆で勝ち上がり英雄になる姿を妄想する夢想する。
そして、自分に合った武器、装備、装飾品を身に付ける。
この瞬間が、一番楽しい。
「よし、シュミレーション完了。皆にも1日自由時間与えたとして、二日後に出発ね」
ここに、死刑宣告はなされた。
イメージトレーニング。妄想して夢想する。シュミレーション。想像の化身であるアイテムの装備。
中二病の事前準備は、これにて完了した。
ナザリックのなにもしない。退屈を演出する。
その全てが、正直無駄。
彼らも中二病を分かっていない。
君は知るだろう──異なる希望が出会う事が平和への道とは限らないという事を。守る事が戦う事である限り、希望もまた、争いの中にある。全てを失う可能性を抱きながら、僕たちは未来を求めた。違う道を選ぶ事は許されなかった
グダグダするものあれなんで、もうやります。ええやりますとも!!
Q最後のデスポはなんですか?
Aその場のノリと雰囲気で選びました。
感想お待ちしてます。