これは、ラキュースが人を超えプレイヤーを越え神を超越する物語 作:namaZ
難度300(レベル100)の能力を保有する蒼の薔薇メンバー。
先頭を走るリーダーラキュースは、腕を組み上半身を微動だにさせず、逆に下半身は残像しか見えない位素早く動かして走っていた。
ガガーラン、ティア、ティナ、イビルアイは、全力に近い速度で追走。
その変な走り方なに?その咥えるわけでもない意味もなく持ち出したキセルはなに?と聞く余裕すらない。
「ストップ。少し休憩するわよ」
言った瞬間。止まると決めた瞬間その場でしっかり立ち止まる。運動エネルギーを無視する行い。
「止まれね~!!」
ラキュース以外は、地を削りながら急停止。
各自手持ちの食料を食べ始め、好き勝手に休憩する。
「目的地まであとどのくらいなんだ?それくらい教えてくれていいだろ?」
「敵の本拠地……多分走れば2時間でつくはずよ」
「……分かるものなのか?この辺りは来たことないだろう?アインズ・ウール・ゴウンが訪れたカルネ村に寄ったほうが良いのではないか?」
「十中八九待ち伏せされてる、行くだけ無駄」
「鬼リーダーのお陰で、敵は私たちの現在位置を特定できない」
「やはり奇襲しかないか。カルネ村で情報を収集するより、リーダーの第六感を信じた方が良さそうだ」
「ええ、ぼんやりとだけど……この先にアインズ・ウール・ゴウンはいる。確実にいる。何故かは私にも分からない。でも、
中二病のシックスセンスを舐めてはいけない。通常忘れている人間の感覚器官。常人は意識も認識もせずに生活する。それを中二病は常に意識し認識しようとトレーニングを欠かさない。
そう──────中二病は人類の隠された力を磨き続ける探求者でもある!!
「──────ッ」
「どうしたラキュース、嫌な感覚でもあったのか?いつもの自身に満ち溢れた表情をしてくれ」
イビルアイは危機感を察知したラキュースに声をかける。
「よくない事が起こるんだろ?今の貴様が悪寒を感じるほどの危機感が。だが、それはいつもの事だろう?」
その小さな容姿からはかけ離れた慈愛。
仮面を外し、幼子を安心させる穏やかな笑みがラキュースの中二病に直撃する。
「──────勝て。星の全てが貴様の味方だ。闇夜の全てを支配する
「……ええ、ええ!そうよ!!イビルアイも分かってきたじゃない!!あぁああああああテンション上がってきたー!!!!属性モリモリのイビルアイからそんなこと言われたらやるしかないでしょ!!」
「属性!?」
イビルアイの属性。
名前が邪眼。
仮面。
吸血鬼。
百歳以上の年上。
金髪赤目ロリ。
年上ムーブするロリ。
合法ロリ。
ロリババア。
ロリ。
ツンデレ。
チョロイン。
二つ名が伝説の吸血鬼“国堕とし”。
外伝小説『
本物を前に、中二病は霞んでしまう。
だが、天然に激を飛ばされてやる気が起きない中二病は、中二病の資格がない!!
「うちの吸血鬼が可愛すぎてヤバイィィイイイイイイイイイ!!」
「ラキュースが壊れたぞ!」
「やべーぞこの流れは一人で行っちまうぞ!」
難度300(レベル100)を置き去りにする速度で、劇場版fate
「だが足りない、足りないぞ!!」
加速、加速、加速、加速、加速──────加速する。
今のラキュースは意味不明。
話の繋がりも情緒も不安定。
「私に足りないものは、それは──────」
加速、加速、加速、加速、加速──────加速する。
ナザリック地下大墳墓を視界におさめる。
「情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!!」
何故か、ナザリック表層に立ち尽くし。
何故か、墓石が聳え立つ霊廟のど真ん中で。
何故か、死の支配者であるナザリックの主が。
何故か、白旗をもっていた。
「あ、来た───速くね?」
アインズ・ウール・ゴウンの間抜け面を置き去りに───
「そして何よりもォオオオオオオオ!!─── 速 さ が 足 り な い !!!」
「ゴボアッ!!!?」
蒼の薔薇ラキュースの右ストレートが、アインズの顔面を振り抜いた。
~ナザリック~
遡ること一ヶ月前。
思いの外、NPCとのコミュニケーションが速く終わったアインズ。
ぼろが出ないよう急ぎ足で交流をすましたとはいえ、中々に楽しかった。
そして、ナザリックの頭脳が導き出した。退屈を演出する作戦も、確かに効果的だが、根本的な解決にはならない。
故に──────
「よし、降参しよう。やっぱり平和的に行こう。俺のせいでアインズ・ウール・ゴウンに黒星付いちゃうけど、無くなるよりましだ」
この男、現実的に休戦交渉を持ちかけようとしていた。
「ユグドラシルのアイテムにそれぞれの魔法、スキルをアピールして有益であることを知ってもらう。……その前に謝罪」
この男、NPCに完全武装させ、作戦があるから合図があるまで何があっても待機と命令。
自分が攻撃されても、合図があるまで待機を何度も言い聞かせた。
「でも王都をいつ出発するか分かんないなー。何度か外へ依頼をこなしに外へ出てるのは視認してるけど、その後索敵に引っ掛からないのはヤバイな。何時くるか分かんないから待つしかないか」
索敵に掛からないなら、目立つところで待てばいい。
カルネ村に寄ったとしても、住人にはナザリックの場所を教えてある。訪ねてきたら敵対せずに素直に教えるように命令してある。
「けどデミウルゴス……休戦交渉するから決して手を出すなって命令したとき、なるほど流石アインズ様ですって……なにが?」
聞き耳をたてるなとも命令してある。
そのお陰で、思う存分暇潰しの独り言を聞かれずにすんでいる。
「あいつら大丈夫だよな?俺の作戦本当に理解してるよな?」
手を出したら終わる。
一時の屈辱を我慢すれば、すべてを失わずに済む。
そんなこんなで一ヶ月が経ち――――――アルベドなどのNPCは野ざらしで俟ち続けるアインズを心配し、蒼の薔薇のヘイトが主人の知らないところで高まっていた。
「来ねぇー……来るよね?来てくれよ……忘れられてる?そうだといいけどそう都合よくはいかないよなー」
なんていい天気。
ぽかぽかと暖かな日差し。
雲の数を数えるのも飽きてきた。
木々の葉っぱを数えるのも飽きていた。
あ、蝶々。
「…………精神的にヤバイ。休みたいけど、そろそろ来そうな気がするんだよなー」
そう言い続けて早一ヶ月。
当初追い詰められていた彼の精神は、結構復活。
一ヶ月も一人で考え続けたせいで、休戦交渉するプレゼンが脳内で出来上がっていた。
「……………………はぁ」
なんだか達観し始めてきた頃、空気を切り裂く音と叫び声が遠くから響き渡る。
「お、来た!」
何だかヤバそうな音を轟かせているが、中二病がラスボスを前に直ぐ殺しに掛かることはない。
そう、中二病にとってボス戦は決め場。
日頃考えた熱い啖呵を叫ぶ場所。
そして、態々敵の口上を全部聞く場所。
――――――重度な中二病は、王道を大切にする※人による
いつものラキュースならそうだろう。
だが、そう……イビルアイのてぇてぇなーに、ヤられてしまったラキュースに、いつもの判断基準はなく。
「あ、来た───速くね?」
アインズの反応速度を超える残像が、何故か耳に残る意味不明な言葉を吐きながら──────
「そして何よりもォオオオオオオオ!!─── 速 さ が 足 り な い !!!」
「ゴボアッ!!!?」
蒼の薔薇ラキュースの右ストレートが、アインズの顔面を振り抜いた。
「アバババババババババ──────」
顔面で100メートル地表を削り停止。
混乱した彼の頭脳は、脊髄反射で最後まで離さなかった白旗を大きく掲げ、埋もれた頭蓋骨から最大の声で叫んだ。
「俺の話を聞いてエエエエエエエエッ!!?」
死を前に、プライドなんてなかった。
HPの半分だけ消しとんで死ななかったのは、まだ殺す気はないから。
初撃で、完全に殺せたのにそうしなかったのは、まだ会話の余地があるから。
それが瞬時に考え付かないほどの必死の俺の話聞いてよコール。
あまりの必死に白旗を降ってアピール。
その姿に、飛びかかろうとしていたNPCが止まる。
アインズ様は我々が作戦を忘れ、怒りに任せて行動するのをその姿で止めたのだ。
ならば、ナザリックの下僕である我らは、最後まで見届けるのみ。
なんだがいい感じに勘違いされたアインズは、此方を見下ろすラキュースを視認すると、土を払い除けながら立ち上がる。
精神抑制により、恐怖は減衰。代わりに、怒りが込み上げてきた。
腕を組み、無駄に重心をずらした仰け反るポーズ。
無駄に見映えの良い角度で静止すると足を組み始めた。
───フザケルナ中二病!!
切れた――――――アインズの中で何かが切れた……決定的な何かが――――――
「お前……恥ずかしくないの?」
アインズとラキュースによる
それが一つ目の対話の代償だった。君は知るだろう。対話も戦いも代償は付きまとう。それが世界の変わらぬ問いかけであり 答えは僕らの命そのものなのだという事を
やっとここまで来ました。
後は最終決戦までの大体の流れを決めているので頑張っていきます。
大体なのでハッキリとはしてないです(笑)
感想お待ちしてます。