ヒロアカみたいな世界に生まれたキーブレード使いはどうすればいいですか? 作:露人
No.---- 被検体A
識別番号:KMN-0010-P
クラス:Prototype → Freeze → Near high end
特別収容プロトコル
KMN-0010-Pはサイト04内に設置されたクラスA収容室に収容され、
毎日二度の食事を与えます。収容室内に1つ設置された監視カメラの映像は24時間
確認が行われ、異常が起きた場合は担当責任者に報告してください。
特別収容プロトコル(インシデント0010-P-01より改定)
KMN-0010-Pはサイト04内に設置された高濃度のセボフルラン、デスフルランを配合した
培養液で満たされた大型ポッド内に収容され、無期限の凍結処分を受けています。
KMN-0010-Pに対する栄養補給は現在必要ありません。
KMN-0010-Pから半径3m離れた、四方の地点に設置された監視カメラの映像は、
1日1度以上確認を行います。また、定期的に専門職員を派遣して培養液の濃度調整を行い、
観察記録を付けるようにします。
特別収容プロトコル(インシデント0010-P-02より改定)
KMN-0010-Pはサイト04内に設置されたクラスA収容室に収容され、毎日二度、
流動性機能食品を摂食させます。対象は収容違反防止のため、腹部に装着された制御装置から
抑制剤を投与され、拘束具が装着されます。
また、定期的に抑制剤の補給を行い、拘束具を外す試みは無期限に禁止されています。
現在、実戦運用を視野に研究が行われています。
説明
KMN-0010-Pは身長186.5cm、体重91.4kgの二足歩行のヒト形脳無です。
試験体6号と同じく人工生命体であり、新たに入手した個性、『捕食』の性能テスト用に
製造されました。対象は言語を所持しておらず、またIQも測定不能のため、
口頭の指示によって対象を制御することは困難です。
対象は導入した個性により摂食した対象の特性を発現させることが可能であり、
その姿を変化させることが出来ます。また、特性の反映はセキツイ動物が対象です。
インシデント0010-P-01より更新
対象は麻酔により拘束され、無期限の凍結処分を受けています。現在も監視は継続され、
いかなる職員であっても凍結解除の申請はドクター丸太によって否決されます。
また、対象はインシデント0010-P-01後から新たに『筋力増強』・『俊敏性強化』・『静音性』
の個性を獲得しています。
インシデント00010-P-02より更新
インシデント0010-P-02より再起動したKMN-0010-Pは流暢な日本語で人とのコミュニケーションが可能です。
しかし重要インシデント防止の為拘束具を装着され、腹部のベルトから抑制剤を注入している
ことにより現在はコミュニケーションをとることは不可能です。
以下は実験記録です。
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実験記録KMN-0010-P-1-日付██/█/██
対象:KMN-0010-P
実験内容:KMN-0010-Pにブロイラー種のニワトリ(Gallus gallus domesticus)の胸肉
200g(加熱調理済み)を摂食させる。
担当:████博士
結果:変化は現れなかった。
コメント:実験失敗。だが失敗の理由がわからない。AFOから言われたこの個性の概要から
考えられる理由は2つ。一部分では駄目で全体を摂食する必要があるのか。
それとも生じゃないといけないのか。…次はまるごと食べられるもので試してみるか。
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実験記録KMN-0010-P-2-日付██/█/██
対象:KMN-0010-P
実験内容:対象に無菌化で生育させたニホントカゲ(Plestiodon japonicus)
一匹を摂食させる。
担当:████博士
結果:対象はニホントカゲの摂食に成功し、1時間後に対象の歯がニホントカゲに似た構造に
生え変わった。
コメント:実験成功。仮説通り全体を認識した後に摂食し、消化した後に個性が発動する事が
わかった。しかも変化したところはそのままのようだ。兵器には素晴らしい。
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実験記録KMN-0010-P-3-日付██/█/██
対象:KMN-0010-P
実験内容:対象に素揚げにした無菌化で生育させたニホントカゲ(Plestiodon japonicus)一匹を摂食させる。
担当:████博士
結果:変化は現れなかった。
コメント:発動条件は生で全身を摂食しなければいけないらしい。
面倒だ。植物や昆虫だったらどうなるのだろうか。
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実験記録KMN-0010-P-4-日付██/█/██
対象:KMN-0010-P
実験内容:対象に無菌状態で生育させたカブトムシ(Trypoxylus dichotomus)一匹を
摂食させる。
担当:████博士
結果:変化は現れなかった。
コメント:昆虫は駄目、と。虫が駄目で植物ならOKな訳はないな。
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実験記録KMN-0010-P-5-日付██/█/██
対象:KMN-0010-P
実験内容:対象にスズキ(Lateolabrax japonicus)一匹を摂食させる。
担当:████博士
結果:摂食から1時間後、対象の腕部にスズキの背びれに似た鋭い刃が生成された。
コメント:背びれなのに背中に生えないとは……。
自分でどこに何を発現させるのか決められるのだろうか。
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インシデント0010-P-01
概要:実験中のKMN-0010-Pが突如活性化し、収容違反を起こし同時刻に調整中だった脳無
3体を捕食しました。その三体の居場所を感知できた理由は不明です。捕獲・収容の2時間後、KMN-0010-Pは複数の個性を発現させ、二度目の収容違反を起こそうとしましたが、
麻酔をかけることによりそれを防ぎ麻酔をかけたまま急遽ポッド内に収容しました。
その後に収容プロトコルは現在のものに改定されました。
丸太研究員:捨てるにはもったいない。
インシデント0010-P-02
概要:凍結処分中のKMN-0010-Pが突然再起動を起こし、ポッドを破壊して
収容違反を引き起こしました。しかし対象は軽度の混乱に陥っており、また、今までとは違い
流暢な日本語でこちらとコンタクトを取ろうとしました。なぜ再起動したのかは不明であり、
日本語をどこで学習したのかも不明です。関連性も不明です。
以下はインシデント0010-P-02後に行われたKMN-0010-Pと丸太研究員とのインタビュー記録です。
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丸太研究員:まさか君にインタビューをする日が来るなんて思いもしなかったよ。
KMN-0010-P:誰だ!ここはどこだ!?この体は何なんだ!?
(KMN-0010-Pが早口で丸太研究員に質問をする)
丸太研究員:まぁまぁ落ち着いて。まず最初の質問に答えるよ。ここは██県██市にある██████ってところだよ。
(KMN-0010-Pが首を傾げる)
KMN-0010-P:██県██市の████?ふざけるな、そんな場所はないぞ!
(KMN-0010-Pは声を荒らげる)
丸太研究員:おぉ怖い怖い。ちなみに君はどこで生まれたんだい?
KMN-0010-P:俺は██県の██市で生まれた。だからどうした?
丸太研究員:██市なんて私は知らないよ?君の方こそ間違ってるんじゃないか?*1
KMN-0010-P:は?
丸太研究員:インタビューは終わりにしよう。麻酔かけて。
KMN-0010-P:おい!まだ…話は……終わって…な………
部屋の中に麻酔ガスが注入されKMN-0010-Pは完全に沈黙し、活動を停止した。
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インシデント0010-P-02後、自律行動のできる高い戦闘力を持った兵器としての観点から
KMN-0010-Pの実戦運用が思案され、運用実験とともに現在の特別収容プロトコルに改定されました。
追記
██/█/██現在、KMN-0010-Pに新たな個性を導入し、新たな制御装置でコントロールする
計画が進行しています。