ヒロアカみたいな世界に生まれたキーブレード使いはどうすればいいですか?   作:露人

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「ねぇ!ねーちゃん何あれ〜?」

「おー綿ちゃん、なにか見つけたの〜?…ってえ?……な、なにこの人!?」

私達は今、もしかしたらとんでもない事件に巻き込まれようとしてるのかも知れない。


だって…………………


波打ち際で倒れてる人を見つけちゃったんだから。


幕間Ⅴ 6+1 Days
Day1 刺激的な出会い


 

 

待って待って落ち着いて!そう自分に言い聞かせて深呼吸。

……スー…ハァー……フゥー……

そう、大丈夫。もしかしたら田舎じゃこんな事はありふれたことかもしれない。

流れ着きました〜って感じの男の子がいるってことは田舎じゃフツーのこと。

……いや、そんなわけないでしょ!

 

「ちょ、ちょっと大丈夫なの!?ねぇ何があったの!?」

 

「大丈夫〜?生きてる〜?」

 

急いで駆け寄った私は倒れてる彼の体をめっちゃゆさゆさした。ちなみにいとこちゃんは

倒れてる男の子のほっぺをツンツンしてる。私達にゆさゆさツンツン体をいじられたからなのか、彼はしばらくしてその人は小さく呻きながらムクッと起き上がった。

 

う、うーーん……

 

い、生きてる!良かった〜なんて思ったけどなーんか顔色が悪い。

するとその人はこっちに顔を向けて眩しいのか眼を細くして喉から絞り出すような声で私達に話しかけてきた。

 

「こ、ここは……?あい、あいらんど、じゃ……ないよな……?」

 

「I・アイランド?違うわよ!ここは___」

 

ギュルルルル……!!

 

「へ?」

 

「お腹すいた……もう駄目……」

 

バタン!!

 

腹の虫が大暴れした男の子はまた倒れちゃった。てかお腹すいたって……

それだけなの!?他になんかこう……なんかなかったの!?

 

「あ〜!死んじゃった〜!」

 

「おバカ!そんなこと言っちゃダメでしょ!」

 

「でもどうするの〜?放って置いちゃうの?」

 

「だ、ダメよそんな事しちゃあ!!さぁ手伝って!」

 

私といとこちゃんはこの倒れた人に肩を貸して、半ば引きずりながら一緒に歩き始めた。

そんな男の子の身長は私よりちょっと大きいくらい。年は……パッと見同じ?

ってそんなことはいいからとりあえず家まで運ばないと!……というかこの男の子……

なーんかどっかで会ったような気がするけど……まぁ気のせいよね!

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

「た、ただいま~!」

 

「おう、おかえり!二人ともなにか見つけたk……っておぇ!?」

 

「もーどうしたのよいきなり大声出し……て?あらやだその子どうしたの!?」

 

まぁそりゃ驚くか。だって子供が子供を引きながら帰ってきたんだもん。

なんで!?って思うよね。しかも肩を貸されている男の方はビショビショの砂だらけだし。

 

「え〜とね〜海岸に打ち上がってた〜」

 

「はぁ?打ち上がってた!?」

 

その反応、さては叔父さん信じてないな?でもそうだよね。だって私も信じられないもん。

今どき海岸に人が打ち上がってるなんて。…てか焦って家まで運んできちゃったけどどうしよ?

後のこと何も考えてない!

 

「と、とりあえずその子寝かせないとねぇ。

えーと…201号室開いてるからそこに運んじゃって!」

 

「じゃあ私おふとん敷いてくる!」

 

「おい待てい!そのビショビショの服じゃいくら夏だからって風邪引いちまうぞ!

ワシの服貸したるわ!」

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

…zzz……zz……

 

「寝てるね〜。ぐっすり〜」

 

お布団を敷いて、服を変えて……色々一段落ついてから私はスヤスヤ寝息を立てている彼の枕元に座って彼の寝顔を眺める。隣には綿ちゃんも一緒だ。私と一緒に心配そうに彼の顔を見つめてる。しばらくしてるとおじちゃんとおばちゃんも部屋に入ってきた。

まぁ心配になるよね……私もそうだけど。

おばちゃんは寝ている彼の額に手を当てて熱を測り始めた。

 

「熱は……うん、ないわね」

 

「疲れて寝てるのかな〜?」

 

「やっぱりそうなのかな……?」

 

「いやーまさかワシの服がぴったりサイズだとは夢にも思わなんだ」

 

「おじちゃんの身長はドンドン縮んでるもんね〜」

 

「な、何を言うか綿ちゃん!?まだまだワシは成長期ゾイ!!」

 

「はいはいそうですねー、おじいちゃん」

 

「こらこら、ふたりとも静かに。この子が寝てるでしょう?心配してもしょうがありません。

泊まってる皆さんと私達の夜ご飯を作りましょ?」

 

「そーだねー。美味しそうな匂いで起きてくるかも〜」

 

そうかな……そうかも。お腹すいた〜って言って倒れちゃったくらいなんだから

ご飯の匂いで起きても不思議じゃないよね。そう自分に言い聞かせて

私は台所に向かっておばちゃんと綿ちゃんと一緒に晩御飯を作り始めるのだった・・・

 

 







7月10日(月)

おじちゃんの家に来て3日目。
いつもなら同じ代わり映えのない景色だったって書くところだけど今日は違います。
なぜかと言うと今日、私は漂着してた人を助けたから。
びっくりでしょ?このご時世に人が漂着するなんて。
漂着した彼は私と同じくらいの身長で、なぜかどこかで会ったような、そんな感じがした。
とりあえず昼からお家の布団で寝かせてるけど彼は夜の今になっても起きなかった。
大丈夫かな?死んではないと思うけど……明日になって起きてくれたら嬉しいな。

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