ヒロアカみたいな世界に生まれたキーブレード使いはどうすればいいですか? 作:露人
杖:31票
盾:35票 (投稿日現在)
(やっぱり、僕は、王道を征く…刃物系ですか。)
彼は剣を手に取り、
ーこれが俺の求める力だ!ー
そう叫んだ。
ーーそう、それがキミの選んだ力ーー
そう告げた後、続けて女神は静かにこう告げた。
ーーアナタに試練を与えます・・・
え?
ーーアナタが再び目覚めることを・・・私は願います・・・
そう女神は俺に告げると急に地震が起きた。
!?な、なんだ!?何が起きてるんだ!?そう思った次の瞬間、ステンドグラスの床は砕け散り、俺は闇の底深くに転がり落ちた。
ああ・・・また俺死ぬんだ・・・
そう呟き、俺は運命を悟り、目を閉じて意識を手放した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
意識が戻った瞬間、俺は驚いた。あんな場所から転がり落ちたのに傷一つついていない。
それどころか風景は四方が闇に包まれ、床はステンドグラス、変わっていなかった・・・
かにおもえたが、一つだけ違いはあった。それはあの忌々しい女神の声は聞こえず、
代わりに黒いコートを目深に被った人物が正面にいた。
そしてその人物は・・・ キーブレードをその手に携えていた。
お前は誰だ!?
・・・返事はない。
なんでキーブレードを持ってる!?
・・・やはり返事がない。
他の質問を出そうとした時、やつは聞き覚えのある声で問いかけながら一直線に俺に向かって
攻撃を仕掛けた!
ーーなぜ・・・なぜアナタはそんなに楽観できるんですか。
!?ギッ!?
なんとかキーブレードで防御したが、アイツは構わず攻撃を続ける。
このままだとマズイ!なんとか距離を取って息を入れる。
ハァ・・・ハァ・・・
(何だアイツは?慈悲の欠片もないのか!だけどどっかで聞いたことがあるような声で・・・)
ーー余所見をするな。
ギィィン!!!
クッ!!
だが防戦一方じゃ面白くないッ!!俺は鍔迫り合いを制し、
凍り付けェ!!!!
ブリザドを放った・・・だが、
ーーブリザド
ズバァーーン!!
ブリザドが同士がぶつかり会い、
爆風で両雄が吹き飛ぶ。
(同じような手の内・・・・同威力の魔法・・・聞き覚えのある声・・・何なんだヤツは・・?)
爆風で相手のフードが捲れる。
・・・え?・・まさか・・いや・・なんで・・そんなことが・・・
目深に被ったフードが剥がれ、そこに現れたのは・・・
無表情にこちらを睨む俺自身だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フードを外した
ーーなぜ・・・なぜアナタは元の世界に戻ることを考えないのですか?
!?なんでだよ!せっかく転生したんだ!なんでまた戻る必要があるんだ!
ーー・・ッ・アナタはわかってない。なにも・・・何ひとつも・・・
嘆くように呟きながらヤツは素早く距離を詰めてきた。それに俺も合わせる。
ガァン!!ギィィイン・・・!
クッ!雷ィィ!!
ーーリフレク
ピキーーン!!!
ック・・・? (防がれた!? ま、まずい!避けられn・・)
ーーサンダー うッ・・
ーーマグネ !?うわっっ!?
ーーファイア グワァァァァァ!!!
サンダーで動きを封じ、マグネの効果範囲まで詰め、引き寄せられた俺に
キーブレードでの攻撃とファイアの連続攻撃。凄まじいコンボで俺の体力は削られ、
地に這いつくばることしか出来なくなった。
ハァ・・・ハァ・・・クッ・・!・・グゥぅぅ・・・!!・・クソがぁ・・・
お前は・・一体・・!
ーー私ですか?・・・見てのとおり私はアナタです。もうひとりのアナタ・・・それが私。
だったらなぜこんな事を!?
ーー簡単です。私は・・・空海リクは絶望したんです。
は?
ーー
・・・だからなんだっていうn・・
ーーあっちには本当の家族がいます。
!!
ーーまだ親孝行をしていない。そんなことはアナタもわかってるはずです。
・・・・・
ーー私は戻りたいんです。あっちの世界に。そして私は・・・私はもう一度、家族に逢いたい。
・・
ーーだからアナタを倒し、その体の所有権を奪います。
ーーそれで私は、元の世界に帰るんです。
そうヤツは吐き捨てるとゆっくりと近づき、俺の首に鍵を当て、勝負を決めに来た。
ーー止めです。私の中で、じっとしててください。
フン!!!!死んでも嫌だね!!!!!
俺はそう叫んでヤツを迎え撃とうとした・・・だが体が動かない・・・
動いてくれ!頼む!頼む俺の体!!・・クソ!!!!
負けるのか、俺は。せっかくここまで来たのに。せっかく実技試験を終わらせたのに・・・
こんなとこで終わりかよ!!!・・・・・
ヤツはもう振りかぶっていた。ああ・・・だめなのか・・・チクショウ・・・そう思ったその時、
スライドターン
なんだ?これは・・・だが!ここでやらなきゃ死ぬ!やってやらぁ!!
俺はその
ーー!?な!?・・・ガキィーン!・・クッ・・
気がついた時、俺はヤツの背後を取り、キーブレードを一閃していた。
・・!?なんだコレ!?・・・でもこれで・・・!・・
ーー・・・これはリアクションコマンド・・・ありえない・・
そこからは・・・
ハァ!
ーー・・・チッ!!
いけぇ!凍り付けぇ!!
ーーカハッッ・・・
そこからは確実に俺に流れが来ていた。頭に浮かんだアレのおかげで最初よりかはヤツと
勝負できてきた。なんなら俺のほうがダメージを与えられるようになってきた!だが・・
ーー甘いです!
わっ!?
ーーフッ!
ケ!?
ーーハァ!
ゴハァァ!!
ヤツも一筋縄では行かない。完璧な反撃だ。成長してきている。だが、勝負は拮抗してきた。
くらえ!どうだ!燃えろォ!!
ーーフッ!ハッ!ここだ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゼェ・・・ゼェ・・・グゥ・・・カハァ・・・!!・・
ーーん・・・クッ・・・ハァ・・ァハア・・・!・・
勝負は最終局面。どちらも後一撃でHPが0になってしまう所まで来た。
これで最後だァ!!!覚悟しろォォ!!!(決めてやる!!!)
ーーー!!・・それはぁ・・・こっちの・・・セリフです・・(ここで終わらせる・・!)
両雄構え・・・
ゥオオオオォオオオオォォオオオオ!!!!!!!
ハァァァァァァァァーーーーーーー!!!!!!
ィィーーーン!!!・・・・
倒れたのは・・・・
カチャーーン・・・
ーーグフッ・・・・・
ヤツの方だった。
ーー負けてしまった・・。
・・ああ・・俺の勝ちだ。
ーークソ・・・私は・・・叶えられない・・・もう・・・
・・・・・・てやるよ・・・
ーーえ?
お前の夢を!叶えるって!!言ってるんだ!!!
ーー!?・・・どうして・・?
お前は・・・・俺だろ!
ーー!!
家族に孝行したい!それがお前の望みだったら・・・それがお前の願いだったら!!
ーー・・・クッ・・
俺の望みだ!俺の願いだ!やってやる!!
ーー・・グスッ・・・クッ・・・・
雄英で再び青春してぇ!!!ヒーローになって!!そして・・・元の世界に帰る!!!!どうだ!!これで満足だろ!!!
ーー!?・・フフッ・・・強欲ですね・・・アナタ・・・
あれ?知らなかった?俺の片割れならわかってたんじゃないか?
ーーハハハハッ!!!わかりました。・・・アナタを・・・信じましょう・・・
そう言うと
え?どうしたんだ!?
ーー時間が来たみたいです・・・
まさか・・・
ーーええ・・・私、消えます・・・。
!!
ーー悲しまないでください、元に戻るだけですよ・・
アイツの体から俺に光が流れ込んでくる・・・
・・クッ・・・グゥゥウ・・・・まだ・・・まだ・・・
ーー大丈夫です・・泣かないでください。これは永久の別れじゃない。いつでも会えますよ・・・
だって・・・
アナタは私なんですから
そう言うとアイツの体が光の粒となって消え、代わりに
同時に今度は世界が輝き出し、床がまた砕け散り・・・俺はまた意識を失った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・・・・・・・ここは・・・?
!?リクぅ〜〜〜!!!
うわっ!
目を開けたらママが飛び込んできた。・・・鼻水と涙でグジャグジャのまま。
うう・・・ほんとに・・ほん゛と゛に゛よ゛がっだぁぁーーーー!!!!!!
!?リクっっっっ!!!!!目覚めたのか!!!
グエッ!!!
パパも来た。・・・デジャブを感じる。
くうぅぅう・・・良かった・・・生きててよかった・・・!
病院のベッドに寝込んだ俺は顔がぐっしゃぐしゃになっている両親から熱い抱擁を
永遠とも言える時間受け続けた。
ー???ー
・・?ここは・・・?
ーーう・・・・・とに・・・ん゛・に゛・・っ・ぁ・ーーーー!!・!!!
?・・・なんですか、この声・・・女性?
ーー・クっっ・・!・・!!目・・め・の・!!・
!…あぁ。そういうことですか。・・・思いの外すぐに会えそうですね・・・良かったです。
アナタがどんな反応するか…楽しみですね…。