幻想の境界線   作:悪魔野郎

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ドレスローザ編読み直すか……


歌の冒険録(ドレスローザ編)
芸術ってなんだろうね?


 

 皆さん。どうもムジカです。不法侵入した罪人です。現在進行系で印象爆下がり中です。

 

「う~~~! う~~~!」

「なー、トラ男。ここまでする必要あんのか?」

「敵か味方か分からない以上。そのままにするのは下策だ」

「う~~~!」(せめて、事情聴取しろぉ!)

 

 首はローの能力によって外され、口元は厳重に布で閉ざされた上に手錠を掛けられている。

 私が何をしたっていうんだ! ただ、不法侵入と能力の提示(超人系の中でも、トップレベルの災厄の悪魔の実『ウタウタの実』)しただけじゃん! 

 ……十分だね。私が悪いね。

 ……泣いていい? 

 

「う~~~!!」

「なぁ。話だけでも聞いてあげたほうが良いんじゃないか?」

「!」(トナカイさん!)

「駄目だ! どんだけ性質(たち)の悪い能力か知らないのか?」

「ヴ──!」(悪意あるかは別問題だろぉ!)

 

 

 

 はい。その後、船で拘束されっ放しのムジカです。

 いい加減、外してよぉ! っと目で訴え続けたが何にも出来ず。

 

 ……この状況をどう説明すれば良いのだろう。

 なんか、元は結構美人さんだったのかなーっていうおばさんが侵入してきて……船とかモンキー・D・ルフィのお仲間さんをめちゃくちゃにしているところ? 

 いやー。説明しづらい。三次元のはずなのに二次元の芸術(アート)を無理やり完結させたような気持ち悪さ。そもそも、共存し得ないものを無理やり存在させようとするな。

 

 さて、どうしよう。

 

 あの立派な駄肉の付いたね綺麗なお姉さんは道具が使えないようだし、さっき手を貸してくれたトナカイさんは身体能力が致命的に下がっているみたいだし。

 骨? ガイコツさん? はなんか……いや、そもそもアレはどう動いてるんだ? ……考えるのはやめよう。

 

 問題は手を出すか否かだ。私はこのドレスローザにおける審判(ルーラー)である。正直、麦わら同盟が勝とうが負けようがどっちでも構わない。

 その程度の奴に奏でる音はない。

 

 でもなー。私が失礼したのは申し訳ないと思ってるし……てか! 私も芸術(アート)にしてよ! 仲間外れはやめてよ! 

 

 ……よし芸術が分からぬ私でも分かる。このクソッタレの芸術を塗りつぶそうか。

 それくらいならお詫びとしては十分だし、能力に頼りっきりの弱者じゃない限り瞬殺されないでしょ。

 

 私は口と足の拘束を外す。次の瞬間、私の足はトランペットに変貌し爆音を鳴らす。

 1メートル範囲ならば耳が逝かれる程の音だ。一瞬は怯む。その隙に足で私の武器──旗を蹴り上げる。

 

「個人的意見だけど──独りよがりの芸術は芸術じゃないと思うな」

 

 旗は綺麗にサニー号の庭の中心に刺さり、ムジカは旗の上に立つ。

 

「『聖歌隊』──『聖域展開』(サンチュクアリ)

 

 能力の開放を宣言する。

 

 旗を中心にエリアが開放される。()()()()強力な領域ではないが一つ特殊な性質を持つ。それは元に戻り続けようとする力を与える能力。

 人智を超えた悪魔の力に対抗しようとする自然の力。それを強化するだけの領域。

 しかし、他者対象型の能力にとっては致命的。

 一応解除法はある。まず、旗を抜くこと。2つ目は召喚された『聖歌隊』の歌を止めること。

 1つ目はともかく、2つ目はほとんど無理。だって私が歌う限り『聖歌隊』は無限に増えるし、そんな手間がかかることするなら旗壊す方が早い。

 

 弱点は『聖歌隊』がある程度増えないと領域が拡大出来ないことと強力な覇気使いなら特に問題がない事。

 

 うーん。ウタ姉ちゃんやっぱりチートだったな。ウタ姉ちゃんよりも自由度はあっても規模が違う。

 そうなことを考えている間に戦闘は終わっていた……

 

「はや!」

 

 思わずそんなことを言ってしまった。ムジカちゃんでした。

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