仮面ライダーキマイラ✕ソウルハッカーズ2   作:ボルメテウスさん

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原初のカブト

 リンゴに連れられる形で向かった先。

 

 そこは、地下に広がる空間であり、周りはSF映画を思わせる摩訶不思議な空間が広がっていた。

 

「ここがリンゴ達の生まれ故郷のアクシス」

 

「そうだよ、結構不思議でしょ」

 

「正直に言うと、地下にこんな空間が広がっているとは思わなかった」

 

 そう、俺達は呟きながら、周りを見つめていた。

 

『ようこそ、アクシスへ。

 

 デビルサマナー、いえ人間の皆さん。

 

 私はフランマです』

 

 そうしていると、やがてどこからともなく声が聞こえてきた。

 

「それよりもフランマ。

 

 私達を呼び出した要件って一体何なの?」

 

『貴方達の要望に応えましょう。

 

 貴方達には二つの要件があり、来て貰いました。

 

 一つはリンゴの不調についてです。

 

 私の見立では、ソウルハックを行った事が原因のようです』

 

「それは、本当なのか、リンゴ?」

 

 俺は思わず心配して、すぐにリンゴに尋ねる。

 

「まぁね。

 

 そこまで心配しなくても、大丈夫だと思うけどね」

 

「それで、どうすれば良いんだ?」

 

『その原因を取り除く為に、ソウル・マトリクスを行う必要があります。

 

 そして、同時にもう一つの要件はあなたです、五十嵐式さん』

 

「俺?」

 

 その言葉に思わず疑問に思う。

 

『あなたには、これからある人達と戦って欲しいのです』

 

「戦う?」

 

 疑問に思っている間にも、俺だけが全く別の空間へと飛ばされた。

 

 周りは暗い空間だったが。

 

「戦うって、なんで?」

 

『あなたの持つキメラドライバー。

 

 その機能を完全に使いこなす為には、今以上に強くなる必要があります。

 

 そして、現在、我々に用意できる相手はこの方です』

 

 それと共に出てきたのは黒い影だった。

 

 人影だけで、よく分からない。

 

 しかし、その腰に巻かれているのは。

 

「デストリームドライバー? 

 

 いや、違う、デモンズドライバー?」

 

 その形は、量産型のデモンズドライバーに形がよく似ているけど。

 

『あれはベイルドライバー。

 

 悪魔の力を使う全てのドライバーの原型です』

 

「それが、俺が戦うべき相手?」

 

『悪魔の力を引き出す為に、最も効率的な方法ですから』

 

 そう言いながら、既に相手は戦う準備ができている様子だった。

 

『カブト!』

 

 鳴り響く音声と共に、その手に持ったカブトバイスタンプをそのまま腰に巻いているベイルドライバーに押印する。

 

『Deal』

 

 同時に鳴り響く音声は精神から恐怖をまき散らすように鳴り響かせる。

 

 そして

 

「変身!」

 

 黒い影が、そのまま再びベイルドライバーにカブトバイスタンプを押し込む。

 

『Bane Up!』

 

 響き渡る音、押印することで金色のカブトムシがドライバーから現れ周囲を旋回し、背には鼓動のような赤い光が瞬き、それと同時に赤い目がついた赤黒い闇が出現して一気に呑み込まれると黒い影にスーツが形成する。

 

『破壊! (Break)世界! (Broke)奇々怪々! (Broken)仮面ライダーベイル!』

 

 全体的に将校の軍服にも見えるようなミリタリー風のデザインが特徴的だった。

 

 加えてカブトムシが右肩から抱き着いているかのような意匠が特徴であり、カブトムシの翅にあたる部分が肩から伸びる半透明の外套、歩脚にあたる部分は肩から胸に伸びる飾り糸、複眼にあたる部分はガスマスク、そして角にあたる部分は左側頭部を形成している。

 

「あれは、デモンズトルーパー?」

 

「いや、全てのライダーシステムの原型になった仮面ライダー。

 

 ベイルだ」

 

「ベイルっ」

 

 その言葉と共に俺達はそのまま構える。

 

「まさか、俺が戦うべき相手というのは」

 

「あぁ、彼を乗り越えないと、これからの先の戦いは越えられないからね」

 

「……そうか」

 

 俺は、その声と共にこちらもまたツインキメラバイスタンプとキメラドライバーを手にする。

 

「変身」

 

『キングクラブ! クロコダイル! 仮面ライダーキマイラ! キマイラ!』

 

 その音声が鳴り響くと共に、俺もまた仮面ライダーへと変身する。

 

 キマイラへと変身を終えると共に、俺はそのまま手にはマイラが変身した武器でありクロコバスターとキングハンマーを両手に構える。

 

 それに合わせるように、向こうのベイルはその手には何も武器を持っておらず、拳だけ構えていた。

 

「ふぅ、行くぞ!」

 

 その一言と共に、クロコバスターの銃口をベイルに向かって、牽制する。

 

 銃口から放たれたビームはベイルに向かって行く。

 

 だが、ベイルは簡単に受け流す。

 

 既に牽制する攻撃という事もあって俺は気にしなかった。

 

 そのままベイルに接近した俺はもう片手にあるキングハンマーを振り下ろす。

 

 しかし、ベイルはその一撃も軽々と受け止める。

 

「ふぅ!」

 

 それと共にベイルの目にも止まらない拳の嵐が俺に襲い掛かる。

 

 その拳の連撃は、まるで雨のように降り注ぐ。

 

 攻撃に対して、俺はなんとか耐えるが反撃の機会を見つけられなかった。

 

 それでも、どうにかして隙を見計らって攻撃を加えるために堪え続ける。

 

「くそ、どうすればいいんだ」

 

 そんな事を呟いた瞬間だった。

 

 俺の攻撃が僅かに緩む。

 

 それを見逃さなかったのか、ベイルの蹴りが俺の腹を打ち抜く。

 

 強烈な痛みと共に吹き飛ばされて地面を転がった。

 

 それに対して、ベイルは追撃するように接近すると、そのまま連続で殴りつけてくる。

 

 殴られて、蹴られて、打ち据えられる。

 

 それでも俺は立ち上がって、再び立ち上がる。

 

 何度も、何度も繰り返していく内に少しずつ攻撃のタイミングが分かってきた。

 

「殴り合いだったら、こっちでやってやるよ!」

 

 その言葉と共に、俺はそのまま後ろに下がると共に別のバイスタンプを取り出し、キメラドライバーに装填する。

 

『ラーテル! ハリネズミ! 仮面ライダーキマイラ! キマイラ!』

 

 鳴り響く音声と共に、俺の鎧は灰色と山吹色が特徴的な姿、ラーネズミへと変わる。

 

 その姿に変わると共に、俺の両手にはハリネズミを思わせるグローブが装着され、そのままボクシングスタイルで構えを取る。

 

 それと同時に、俺も一気に駆け出す。

 

 お互いの距離が縮まると同時に俺の右ストレートとベイルの左フックがぶつかり合う。

 

 しかし、ベイルの一撃は俺にはあまりダメージはなかった。

 

 俺自身がラーテルを思わせる防御力が備わっている事で、相手の攻撃をあまり通さないからだ。

 

 そこからお互いにラッシュを繰り広げる。

 

 拳による打撃戦を繰り広げながら、俺は徐々に距離を詰める。

 

 そして遂に至近距離まで近づいた時、俺とベイルの拳が互いにぶつかる。

 

 その衝撃によってお互いに大きく弾かれる。

 

 しかし、それに合わせるように俺はすぐにキメラドライバーに手を伸ばす。

 

『ラーテルエッジ!』

 

 鳴り響く音声と共に、俺の拳にはラーテルを思わせるエフェクトが身に纏い、エネルギーが溜まる。

 

『Charge! ベイリングインパクト!』

 

 そして、ベイルもまたカブトバイスタンプをベイルドライバーに押印し、さらに左右を押す。

 

 それによって、ベイルの拳には、赤黒いエネルギーを纏う。

 

 互いの拳に力が溜まりきったところで同時に突き出す。

 

 次の瞬間、俺達の拳同士が激突した。

 

 衝突と同時に、凄まじい衝撃波が巻き起こり、周囲に暴風を巻き起こす。

 

 そんな中でも、俺は力を込めていく。

 

 だが、やはりパワーではベイルの方が上だ。

 

 少しずつ押し込まれていき、やがて耐え切れなくない。

 

「だがなぁ!!」

 

『私達だったらぁ!!』

 

 俺とマイラ。

 

 2人の声が共鳴するように、その拳に纏う力が強くなる。

 

 拳から伝わる力は、次第にベイルの力を上回り始め、ついには打ち勝つ。

 

 そして、俺達は互いの拳をぶつけ合ったまま動きを止める。

 

 俺達が力を込めている最中、周囲の風は徐々に弱まり始める。

 

 やがて、完全に収まった時には、俺達はお互いに膝をつく。

 

「はあ……はあ……」

 

 息を整えつつ、俺はゆっくりと立ち上がる。

 

 対するベイルの方も立ち上がり、俺を見据える。

 

「……」

 

 そうしながら、ベイルの身体は徐々にまるで砂を思わせるように消えていった。

 

「ふぅ、なんとか倒せたか」

 

 そうしていると、俺の変身は解けた。

 

「あっ、式! 

 

 無事だった!!」

 

「リンゴの方も、大丈夫だったか?」

 

 見ると、既にリンゴ達も無事な様子だった。

 

「いやぁ、君がいきなり飛ばされた時には驚いたけどね。

 

 それにしても、同じ仮面ライダーと、データとは言え戦うとはね」

 

「結構ギリギリだったけどね」

 

「それでも良かったよ。

 

 とにかく、セーフハウスに戻ろうか」

 

「何かあったのか?」

 

「詳しい話はフィグからね」

デビルライダー達の戦いで描くのは

  • 王蛇VSカリス
  • エターナルVSサソード
  • ソーサラーVSオーガ
  • デュークVSバロン
  • 4号VSチェイサー
  • パールクスVSBLACKSUN
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