仮面ライダーキマイラ✕ソウルハッカーズ2   作:ボルメテウスさん

25 / 63
悪の華同志の対決

「ちっ」

 

 火花を散らしながら、手に持つ釵でミレディさんは目の前にいる相手に向けて振り下ろす。

 

 そこに立つのは、まるで蜂の要素が合わさった仮面ライダーアギレラが、その手に持つクナイで対抗していた。

 

 生身のミレディに対して、アギレラは忍者らしく素早い動きで翻弄し、彼女の攻撃を回避しつつ反撃する。

 

 ミレディさんの方は回避に専念しており、どうもアギレラの動きを捉えきれていない様子だ。

 

 しかしそれでも、アギレラの方が優勢に見える。

 

 ミレディさんの攻撃を全て回避して、カウンター気味にクナイを突き刺して行く。

 

「そんな攻撃でっ!」

 

 その叫びと共にミレディの周りから炎の弾を無数に飛び出させた。

 

 その攻撃に対し、アギレラの方も素早く距離を取る。

 

 背中には蜂の羽を思わせるスラスターが現れており、そこから推進剤のようなものが噴出され加速した。

 

 そのまま空中へと飛び上がると同時に、その手に持ったクナイを真っすぐとミレディさんに投げる。

 

 そしてそれを迎撃するように、彼女はその炎弾で対抗する。

 

 互いの攻撃がぶつかり合い爆発が起きる。

 

 だがアギレラはそのまま落下する事無く宙に浮かんだままだ。

 

「ふぅん、空中戦が出来るのね」

 

 ミレディさんはアギレラを見上げながらそう呟く。

 

 それに対してアギレラは何も答えず、ただジッと見下ろしていた。

 

「この戦いに、俺は参加しなくても良いんですか?」

 

「その瞬間が来るまでは、待機していなさい式」

 

 そう、アギレラの本来の変身者である花さんが言う。

 

 確かに俺が出る幕はないかもしれないけどさぁ。

 

 でも何か、こうモヤっとするというか。

 

 何て言えばいいのか分からないんだけどなぁ。

 

 すると、アギレラはゆっくりと降下して地面に降り立った。

 

「一体、いつのタイミングで」

 

 そう疑問に思いながら、ミレディさんとアギレラの戦いは続いていく。

 

 やはりスピードではアギレラの方が上であり、ミレディさんは徐々に追い詰められていった。

 

 だが、ここでアギレラが仕掛ける。

 

 懐から取り出した黒い塊のような物を地面に向かって投げつけたのだ。

 

 それは煙を上げて辺り一面に広がるように広がっていった。

 

 視界が完全に塞がれてしまう中、二人の戦いは続く。

 

 その煙の中で、アギレラは正確に、ミレディさんに攻撃を命中させていく。

 

「ぐっ」

 

 アギレラの攻撃によって、徐々にミレディさんの身体に傷が増えていき、やがて大きなダメージを負う事になる。

 

 そこでアギレラは再び上空へ飛ぶ。

 

「私はっこんな所でっ」

 

 その言葉を聞くと共に、俺は、そのままキマイラへと変身する。

 

 アギレラが、ミレディさんに襲い掛かろうとしたクナイを、地面に氷の壁を生成し、防ぐ。

 

「式っ邪魔をっ「邪魔だろうとなんだろうと関係ねぇよ!」っ」

 

 ミレディさんの言葉を遮るように、俺は叫ぶ。

 

 その声に反応したのか、アギレラがこちらを見た。

 

 仮面越しだけど、睨まれている気がする。

 

 しかし俺は気にせず、そのまま構える。

 

「ミレディさんにとっては、俺達は利用するだけの相手かもしれない! 

 

 けどなっ、少しでも仲間を頼ってくれっ!」

 

 そう、ミレディさんに向けて叫ぶ。

 

「仲間っ、まったくっ、甘ちゃんの言葉ねっ」

 

 アギレラの方を見ながら、苦笑しながらそう言った。

 

 そしてそのまま、アギレラが攻撃を仕掛けようとした時だった。

 

「けど、一緒に行動する以上、その言葉を信用するわ」

 

 同時にミレディさんは、その火炎弾をアギレラに向けて放つ。

 

 未だに空を飛び続けるアギレラに対し、炎弾はその軌道を変えながら追いかける。

 

 それを避ける様に、アギレラは更に高く飛んだ。

 

 それと同時に、ミレディさんも走り出す。

 

 そしてアギレラよりも早く、上空へと跳んだ。

 

 俺は同時にベルトに手を伸ばす。

 

『バリッドシャーロ! フィニフィニフィニッシュ!』

 

 その音声が鳴り響くと同時に、俺の後ろに現れた白熊と鯱が合わさったキマイラ。

 

 キマイラの特徴は、以前の白熊を中心にした姿ではなく、鯱を中心にした容姿だった。

 

 俺はすぐに、そのキマイラに乗ると同時に、空を飛ぶアギレラに向かっていく。

 

 アギレラは、俺に向けて攻撃を行っていくが、ミレディさんの火炎弾に邪魔されて、自由に動けない。

 

 そのまま、アギレラに向けて、拳を叩き込む。

 

 するとアギレラはそのまま地上に落ちていった。

 

 地面と衝突して、土煙を上げながら落下していくアギレラを見つめる。

 

 既に戦闘不能ということもあって、徐々にその体はデータに戻っていく。

 

「どうやら、少しは吹っ切れた様子ね」

 

 そう言いながら花さんはミレディさんに近づく。

 

「さぁね。

 

 けど、一人で戦っても効率が悪いのは確かね」

 

「悪の女王としての先輩の助言。

 

 ようやく伝わったようね」

 

 そう、ミレディさんは笑う。

 

 その笑顔を見て、花さんもまた笑い返した。

デビルライダー達の戦いで描くのは

  • 王蛇VSカリス
  • エターナルVSサソード
  • ソーサラーVSオーガ
  • デュークVSバロン
  • 4号VSチェイサー
  • パールクスVSBLACKSUN
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。